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魔力の泉5 俺「ストライクウィッチーズでしたか」 作者 ID HluQK89w0 207 名前: 魔力の泉 [sage] 投稿日: 2010/11/19(金) 14 52 09.82 ID HluQK89w0 久しぶりに投下しようと思う 前回は随分前 俺「ストライクウィッチーズって?」の 133から 主任「おかえり俺くん、戦闘データは問題無かったわ それと、例の物完成したから、部屋に置いておいたわ」 俺「ありがとうございます・・・あと人数分完成しましたか?」コソコソ 主任「もう少しかかるけど次の出動には間に合わせるわ」コソコソ 坂本「俺、少し話があるのだが良いか?」 俺「はい」 坂本「では、ミーナの執務室まで来てくれ」 俺「わかりました、すぐ用意します」 209 名前: 魔力の泉 投稿日: 2010/11/19(金) 14 57 24.57 ID HluQK89w0 ミーナ「で、坂本少佐、俺くんについての話って何かしら?」 坂本「うむ、俺はしばらく実戦に組み込まないと相談していたのだが 今日の戦闘を見て気が変わった」 ミーナ「簡単な報告は聞いたけど、何があったの?」 坂本「今回の戦闘は全て俺が単独で撃破した、それだけだ」 ミーナ「どういうこと?ペリーヌさんとルッキーニさんもいたのでしょ?」 坂本「ペリーヌに聞いたのだが、私が到着したときには中型しか残っていなかったのだが 俺一人で小型のネウロイ約20機前後の一瞬で掃討したんだそうだ しかも、残りの中型2機も私の目の前で一瞬で撃破したのを確認している」 ミーナ「それはすごいことね・・・」 坂本「だが、俺の戦い方は危うすぎる まるで、生き急いでいるような感じだ・・・」 ミーナ「じゃあ、なおさら、実戦に組むわけには・・・」 坂本「逆だ、俺に仲間の存在を認識させるには実戦に組まないと 何時まで経っても理解できないぞ」 ミーナ「判ったわ、美緒あなたが彼を導いてくれない?」 坂本「わかった、責任持って導いてやろう」 210 名前: 魔力の泉 投稿日: 2010/11/19(金) 15 02 34.73 ID HluQK89w0 コンコン 俺「俺です、話があると聞いて来ました」 ミーナ「どうぞ」 ガチャ パタン 俺「話って何でしょうか?」 ミーナ「まず今回の戦闘についての詳細な報告をお願いします」 俺「はい、まず通信の後、南西に向かい、ネウロイ中型2機、小型21機を発見 足止めのため、小型を殲滅及び中型への攻撃を開始 坂本少佐がコアの位置を発見し、中型の殲滅完了で終了です」 坂本「しかし、すべてを自分一人で行った、が抜けているな」 俺「戦闘中ですので、そのような事は関係無いかと思いますが・・・」 ミーナ「そうですね、ですが我が501統合戦闘航空団 通称ストライク・ウィッチーズに臨時とは言え所属しているのですから 仲間との連携を取るために、頑張ってもらいますよ」 212 名前: 魔力の泉 投稿日: 2010/11/19(金) 15 07 39.47 ID HluQK89w0 坂本「という訳で、今後、私の下で動いて貰う事となった まぁ、そちらの新兵器のテストに支障の出ない範囲でだがな」 俺「はぁ・・・了解しました・・・話は以上ですか?」 ミーナ「えぇ、それでは戻ってもよろしいですよ」 俺「では、失礼します」 ガチャ パタン コツコツコツ・・・ 坂本「納得いかないような顔だったな」 ミーナ「仕方ないわ、彼には仲間の大切さを知って貰った方がいいわ 全てを自分で守るのではなく、皆で全てを守るという事をね」 213 名前: 魔力の泉 投稿日: 2010/11/19(金) 15 12 40.77 ID HluQK89w0 ワイワイガヤガヤ シャーリー「俺の活躍、凄かったなー」 リーネ「そうですね、一瞬で中型ネウロイやっつけちゃったんですよー」 エーリカ「えー、見たかったなー残念」 バルクホルン「ほう、そんなに強いのか、一度手合わせしたいな」 ルッキーニ「ごーはーんーまーだー?」 メイド「皆様お揃いになっておられない様ですので、もう少々お待ちください」 ペリーヌ「よした方がよろしいですわよ、自信が無くなりますもの」 エイラ「なアなア、どうやってやっつけたンダ?」 ルッキーニ「んーとね、ビューン!!で、ドカドカーンって!!」 ペリーヌ「その説明では誰も判りませんわ とりあえず判っていることは『超反応』という固有魔法を使うことで 信じられないような速度で動く事ができるということですわ」 芳佳「へー、見てみたかったですねー」 214 名前: 魔力の泉 投稿日: 2010/11/19(金) 15 19 05.64 ID HluQK89w0 サーニャ「俺くん来た・・・」 俺「あっ、遅れてすいません 少しミーナ中佐と坂本少佐に呼ばれてました」 ミーナ「皆、遅れてごめんなさいね」 坂本「遅れてすまん、夕食にしようか」 バルクホルン「よし、俺の隣に・・・」 ルッキーニ「俺のとなりー」スチャ バルクホルン「・・・じゃぁ反対側・・・」 エーリカ「明日、固有魔法見せてよー」スタン バルクホルン「た、対面側に・・・」 坂本「どうかしたか?バルクホルン?」 バルクホルン「(出遅れた)い、いえなんでも・・・」ウグググ ミーナ「明日は午後から対抗戦やりますから、皆準備しておいてね それにしても美味しい過ぎて食べ過ぎてしまいそうね・・・」 メイド「気になるようでしたら低カロリーで美味しいものをお作りしましょうか?」 ミーナ「・・・いいわね、今度是非お願いするわ」ニッコリ 215 名前: 魔力の泉 投稿日: 2010/11/19(金) 15 24 15.58 ID HluQK89w0 エーリカ「ねぇねぇ、俺の魔法って具体的にどういうものなのー?」 俺「俺の固有魔法『超反応』は身体能力及び感覚神経を数倍まで引き上げ 高速で行動が出来る強化系の魔法ですね」 坂本「なるほど、そういう事か・・・ストライカーの能力も合わさって 消えたように見えた訳だな」 俺「そうですね、ただ、連続して発動できない上に、制限時間は約5秒で 1日に約30秒しか使用できないんです 強力なようでも制約がありますね」 ペリーヌ「それでも強力な事には違いありませんわ そういえば、特殊兵装ってなんですの?」 俺「あぁ、まだ調整も済んでいないようなんですけど 強力な火器を装備し、多数の武器を収納する 移動武器庫の役目も果たす 大型のストライカーオプションです」 シャーリー「あのでかいコンテナの中身かー」 俺「そうですね、まだ調整とメンテナンスが終わってないみたいですが 大型のネウロイも一撃で破壊できますよ まあ、ビーム兵器以外の攻撃の弾薬代は半端なくかかりますけどね」 218 名前: 魔力の泉 投稿日: 2010/11/19(金) 15 29 36.98 ID HluQK89w0 バルクホルン「決戦兵器みたいなものか」 ミーナ「最近は大きな作戦が行われる予定は無いから、テスト運用だけで終わりそうだわね」 俺「使わないに越したことは無いですね」 エーリカ「テストの時は見てても良いよね?」 俺「見てるだけなら良いかと思う」 ルッキーニ「メイドー、デザートまーだー?」 エーリカ「あー、わたしもー」 メイド「今お持ちします、ルッキーニ様、ハルトマン様」 ルッキーニ「わーい」 エーリカ「やったー」 エイラ「メイドのデザートは美味しいカラナ」 サーニャ「そうだね」 ミーナ「食事が終わったら各自自由待機で 今夜の哨戒はサーニャさんとエイラさんにお願いしますね 予報は出ていませんがお昼のことも有りましたから気をつけて」 魔力の泉 6 へ
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医務室 岩で出来たような頑丈な壁の部屋で、宮藤は青い治癒魔法の光でガレージで倒れ、今は白いベットに横たわる俺に治療を続けていた 俺「…ぐぁ…うぅ…」 俺は苦しみながら手を動かす 宮藤「俺さん?ダメです、今は動かないで安静に…」 動かした俺の腕は両手をかざしていた宮藤の右手を捕まえ、自分の胸へと持っていった 俺「すま…す…まない…すまな…い、すまない…」 宮藤「…謝るのは私のほうです、私が深追いしたばっかりに 俺さん?」 意識は回復していないのに 宮藤の手を掴んだままうわごとのようにずっと『すまない』と繰り返している俺に 宮藤は右手を俺の胸に当てたまま黙々と治癒魔法を続ける 宮藤(この感じ…俺さんはやっぱり何処かで…) 傷がふさがった俺の体に左手も当て、宮藤は何かを探すようにさすり 続けていた治癒魔法による魔法力の消費による疲れで眠りについた ◆ 事務室 コンコン… ミーナ「入って頂戴」 ウルスラ「失礼します…」 ミーナ「ごめんなさいね、こんな時に戦闘解析なんてやらせて」 ウルスラ「これも任務ですから…」 浮かない顔を浮かべているウルスラに対してミーナが申し訳無さそうに左手をソファーへ向けたが ウルスラは首を横に振り、その場を微動だにせず 持っていた書類に目を通し話し始めた ウルスラ「先のロケット型ネウロイとの戦闘の際、俺中尉は固有魔法によって姿を隠し加速 宮藤軍曹を守ったとされます」 ミーナ「固有魔法は『虚偽』じゃなかったかしら?」 ウルスラ「そうなります、『虚偽』によって存在を消し、全ての抵抗を減らしてロータリーストライカー の全快出力を行ったと考えられます」 ミーナ「そう…続けて」 ウルスラ「宮藤軍曹の所に付いた際、全快飛行、固有魔法によって魔力を消費していたためネウロイの 攻撃が俺中尉のシールドを貫通 被弾 持っていた武器をその時に失ったと考えられます その後、俺中尉は『虚偽』によって自身の痛みと血液含む外傷を隠し作戦続行 坂本少佐と共に存在を消し、隠れてロケット型ネウロイを迎撃したと考えられます」 ミーナ「かなりの魔法力を消費したみたいね」 ウルスラ「はい、『虚偽』は俺中尉曰く魔法力消費が激しい事、そして試作型のロータリーストライカーが 従来のレシプロストライカーよりも若干多くの魔力を消費する仕様です」 ミーナ「…」 ウルスラ「続けます、俺中尉は作戦終了後も固有魔法によって外傷を隠すもガレージにて魔法力切れで 『虚偽』が弱まり、外傷と痛みが戻り 倒れました その際宮藤軍曹が治癒魔法をかけましたが、本能で痛みを抑えるために『虚偽』が少なからず 俺中尉に作用していたため これが干渉して治癒魔法の効果が薄かったため……」 ミーナ「どうしたの?」 ウルスラ「…俺中尉の指示の下、ストライカーを強制排出 ストライカーの魔力補助の切れた俺中尉は痛みのショックで気を失いました」 ミーナ「そう…」 ウルスラ「現在は治癒魔法も効いて傷自体はふさがっている様子です あとは回復を待つだけでしょう」 ミーナ「わかったわ、ありがとうウルスラ中尉」 ウルスラ「いえ…」 報告を終えると、暗い表情のウルスラは持っていた薄い報告書を机の上に置く ミーナ「俺さんの所に行きたいのに申し訳ないのだけど… ウルスラ中尉にノイエ・カールスラントから伝令が届いています」 ◆ 数日後 夜 医務室 俺(んー…体が重い…ここ何処だ?) ブロックで出来たような天井が視界に入り、首を動かす エーリカ「あ、起きた?気分は悪くない?」 視線を下に向けて視界に入ったのはエーリカと バルクホルン「…」スースー… 腕を枕にしてベットに寄り掛かり寝ているバルクホルンだった エーリカ「起きた所悪いけど静かにしてあげてね…お水でも持ってこようか?」 俺「ああ…よろしく頼む」 エーリカ「了解~、ちょっとまってね」 小声で話していたエーリカは音を立てずにそーっと医務室を出た 俺(暗いな…今は夜か?) 部屋が暗く、窓から月明かりが伸び、バルクホルンの寝顔を丁度良く写している 少し疲れてるような彼女の頭を優しく撫でる バルクホルン「んん…んぅ…」スースー… 寝ている所を邪魔されたくは無かったのか、顔の位置を反対側にされて見えなくなる エーリカ「ごめんね、最近ネウロイの攻撃が激しくてトゥルーデも疲れてるんだ」 静かに戻ってきたエーリカが俺に水を渡し、バルクホルンとは反対側に座る 俺「ネウロイが?」 エーリカ「うん、最近予報が外れてたのは知ってたでしょ? 俺が倒れてからネウロイの攻撃も激しくなってね…トゥルーデが出撃が一番多いんだ」 俺「…こいつは偉い立場にもいるしな」 エーリカ「それだけじゃ無いと思うけど…でもずっと夜は俺の看病してたんだからね?」 俺「そっか…」 エーリカ「私もついでに看病してたんだからほめてよ…」 俺「はいよ、ありがとうな エーリカ」 笑顔を見せたエーリカの顔は少しだけ元気が無い エーリカ「本当はウルスラが看病してあげれば良いんだけどさ、今501に居ないから」 俺「どっか出かけてるのか?」 エーリカ「ノイエ・カールスラントからの伝令で扶桑に行ったよ 多分扶桑艦大和の実験事故の関係で呼ばれたんだろうってミーナがいってた あ、俺が倒れてから後の話ね」 俺「そっか…開発者も大変だな」 エーリカ「そうだねぇ…でもあっちでの仕事が終わればまた501に帰ってくるみたいだからそれまでに ちゃんと回復するんだよ 私も診てあげるからさ」 俺「そいつはちょっと不安だな…」 エーリカ「なにおー、私はこれでも医者の卵なんだぞー!」 俺「そいつは初耳だw まあ動かない体だ トドメを刺さない程度に頼むよ」 エーリカ「態度しだいだねぇ~」 夜の医務室小声で笑いあいながら、二人はバルクホルンと共に眠りに落ちた ◆ 俺が回復して1週間後 夕方のガレージ 俺「あー…しんどい…」カチャカチャ 俺はガレージで肩を落としながらロータリーストライカーの整備をしている ここ最近からネウロイの攻撃が激化しており、ほぼ毎日迎撃している 501メンバーも態度には出さないが疲れが顔に出始めていた ミーナ「ここに居たのね、俺さんちょっと良いかしら?」 俺「はい?」 珍しくガレージに現れたミーナに呼ばれ俺は彼女に誘われるままについて行く ミーナ「ごめんなさいね、本来ならもう少し休暇をとって休ませてあげたいんですが」 俺「いえ、ネウロイの攻撃が激化してる中で一人だけ動けるのに休むわけにも行かないですから 治癒魔法のおかげで傷もとっくにふさがりましたからね」 ミーナ「そういってもらえると助かるわ」 俺「ところでこれから何処に行くんですか?」 ミーナ「今日、ウルスラさんが帰ってくるの 彼女が出かけた時貴方は倒れてたから元気になった 所見せてあげたいと思ってね」 俺「そういえばそうでしたっけか…」 廊下を渡り、飛行船発着場へとたどり着いた 丁度、輸送機が視認できる位置まで近くに来ており、俺とミーナ中佐はその様子を着陸に 邪魔にならない場所で待機して待っている 着陸した輸送機はプロペラによって風を強く吹きながら着陸し、ハッチを開ける ミーナ「おかえりなさい、ウルスラさん」 俺「おかえりウーシュ」 ウルスラ「俺…さん…」 俺「おわ…!?」 よろよろと出てきたウルスラは俺の目の前で倒れそうになるのを抱きとめた ミーナ「どうしたの!?」 ウルスラ「…」スースー… 俺「寝て…ますね」 ミーナ「びっくりさせないで…とりあえず医務室へ運んでもらって良いですか?」 俺「了解、それじゃあ…よっと、軽いな」 ウルスラをお姫様だっこで抱えて医務室へ運んだ ◆ 医務室 軍医「寝不足ですね、疲労も重なって倒れたのでしょうね 休養を取れば治るでしょう」 ミーナ「そうですか、分かりました」 ベットに寝ているウルスラを囲むように軍医、俺、ミーナ中佐が並んでいる ウルスラ「…俺…さん、俺さん…」 寝ている彼女は俺の名前を呼びながら顔を歪めている ミーナ「…俺さん、今日はもう戦闘待機から外れてください」 俺「え、でも変わりは…」 ミーナ「代わりは私が用意しますので、今日はウルスラさんの傍に居てあげて」 少し暗い表情をするミーナ中佐 俺「…了解、ありがとうございますミーナ中佐」 軍医「あなたも度重なる出撃で寝てないでしょう…眠れるお薬出すから眠れなかったら飲んでね」 俺「すいません、助かります」 軍医から液体状の薬が入った手のひらに収まるほど小さい茶瓶を3つほど渡される ミーナ「ごめんなさいね、ウルスラさんをお願いね」 そういってミーナ中佐は医務室を後にした 軍医も部屋から出て行き、残された俺はウルスラの眠るベットの隣に簡易的な丸い椅子を出して座る ウルスラ「…行かないで、俺さん…行かないで」 俺「…ここに居るぞウーシュ」ギュッ うなされる様に呟く彼女の右手を両手で握ると、顔の歪みは取れて静かに眠っているように感じた ◆ ウルスラが501に帰還から翌日 夜ガレージ 俺(こう毎日ネウロイに攻撃されると整備で手一杯だな…やはりもう少し改良が必要か?)カチャカチャ… ウルスラが帰還してから翌日も朝からネウロイが襲撃しており、 俺の出撃数は怪我から復帰して10度目を数えていた ウルスラ「…」スタスタ…ストン 俺「お、ウーシュ、もう良いのか?」 ウルスラ「はい、睡眠を十分取りましたのでもう大丈夫です」 ガレージに入った早々、俺の機材箱を椅子にして本を読み始める 俺「悪かったな、お前に貰った銃ダメにしちゃって…」 ウルスラ「あの子(MG131 13mm機関銃)は十分役目を果たしてくれましたから…」 俺「ノイエ・カールスラントからの長い付き合いだったからなぁ」 ウルスラ「ガリアで撃墜された時でもあの子だけは離さなかったみたいですからね…」 俺「まあなw あの銃には中におまじないが彫ってあったからな」 俺の言葉にウルスラは肩を一瞬だけピクリと動かした ウルスラ「…知っていたんですか?」 俺「何年あの銃握ってたと思うんだw 俺だって銃のメンテナンスくらいするさ」 ウルスラ「…」 俺「ただ、『俺さんが無事でいますように』ってのは可愛かったがなw」 そう言われ、ウルスラの顔は耳まで赤くなる ウルスラ「…お祈りみたいな非科学的な事をするのは初めてでしたから」 俺「おかげで無事だったよ、ありがとうなウーシュ」 ウルスラ「…いえ」 ◆ 俺「よし、整備完了だ これでまた飛べるな」 ウルスラ「また…飛ぶんですか?」 俺「当たり前だ、俺はウィッチだからな 戦っていずれカールスラントを…」 ウルスラ「魔法力も減衰しているのにまだ飛ぶんですか?」 俺「…何を言っている、俺はこいつで空を飛んでシールドを張って戦ってるだろ?」 ウルスラ「その子以外で…『魔法力蓄積炉』と『ストライカーオペレーションシステム』のサポートの無い他のストライカーで飛べるんですか!?」 ウルスラは椅子にしていた機材から立ち上がり大きな声で叫んだ その言葉に二人の間に沈黙が出来る 俺「…やっぱり知っていたのか、俺の魔法力はもうとっくに枯渇寸前だって事」 ウルスラ「ノイエ・カールスラントから誰が何年も二番機をしてると思ってるんですか…」 俺「優秀な二番機のおかげで俺の撃墜数はぜんぜん伸びなかったなw」 ウルスラ「茶化さないでください!」 震えながらウルスラは続ける ウルスラ「どんどん魔法力が衰退しているのだって知っていました…それなのにガリアの応援に行くなんて 無茶をして、どんな気持ちであの銃にあの言葉を彫ったと思っているのですか…」 俺(…非科学的な事はまずしないウーシュがそんな事をするなんてまずノイエ・カールスラントでは見せなかったもんな) ウルスラ「撃墜されたって聞いた時、本も読めないほど心配しました…でも生きていてくれたから戦う事のない研究所へと 手配したのに…俺さんは…自分が飛べるようにってストライカーを作って…」 俺「…」 ウルスラ「本当は手伝いたくなかったです…でも俺さんはそれでも飛ぼうとするから…もう撃墜されないようにって 私は丹精こめてこの子を…」 いつの間にか涙を流しているウルスラは小さな軍人でもなく、一人の少女としてそこにいた ウルスラ「もう…心配かけないで下さい…飛ばないで…」 俺「…すまないウーシュ」 ウルスラ「…」 俺の言葉に少女は覚悟を決めたように言葉を続けた ウルスラ「…扶桑艦大和は1ヶ月後の作戦の為に、ヴェネツィア上空のネウロイの巣を迎撃する新兵器の実験を行っていました」 俺「…」 ウルスラ「ウィッチを必要とせずに、ネウロイの巣を迎撃するための新兵器『魔道ダイナモ』の実験中に事故があったため私はそこに呼ばれました」 俺「機密のような話だな」 ウルスラ「…『魔道ダイナモ』は実験の事故で故障、修復を急がれていますが昨今のネウロイの攻撃の激しさから 予定を変更せずに戦艦大和を『ネウロイ化』させネウロイの巣を破壊する計画が進んでいます そのためにウィッチの魔法力が必要ですが、当初の計画通り『ウィッチは必要無い』という理念を上層部は 押したいらしく妥協案としてウィッチを一人だけ『魔道ダイナモ』を乗せた扶桑艦大和へ乗艦し魔力を供給する という作戦で現在修理を急がれています」 俺「上層部も無茶を言うな…」 ウルスラ「また事故で分かった事として、『魔道ダイナモ』でネウロイ化した大和でもネウロイの巣の外装 しか破壊出来ない事が分かりました… 外装破壊後はネウロイの巣のコアを『偶然』大和を援護していた高火力武装ウィッチによって破壊される というのが大部分の作戦です」 俺「偶然ね…」 ウルスラ「現在そのウィッチを選定中ですが…戦艦を『魔道ダイナモ』を起動するまで隠す事、戦艦から姿を現さずに 敵を騙し、操り倒す事が出来るとして 俺さん、貴方が第一の有力候補になっています 伝令も明後日には届くでしょう」 俺「…また無茶を言ってくれる」 ウルスラ「…これでも飛ぶんですか?」 俺「…」 ウルスラの問いに俺は黙って肯定する ウルスラ「普通なら現役を引退したって不思議じゃないんですよ!俺さんは既に20を過ぎて魔法力のピークは過ぎたんです 今引退したって誰も責めたりしませんよ…?」 少女の声は若干上ずって俺へ問う ウルスラ「みんな俺さんの事を『不死身の悪運』なんて言いますけど…そんなの俺さんが傷ついてるのを 見てこなかった人たちが勝手に付けただけです! 俺さんは不死身でも特別でもない…『普通のウィッチ』なんですよ?」 俺「俺自身でもそれは分かるよ」 ウルスラ「魔法力の衰退した『普通のウィッチ』が単機でネウロイの巣に行ったらどうなるか…今度こそ…」 俺「…」 ウルスラ「お願いです…もう飛ばないで下さい…『ロータリー魔道エンジン』『魔力蓄積炉』や 『ストライカーオペレーションシステム』を作った俺さんなら開発室でも十分にやっていけるはずです…」 俺「それは嬉しい限りだが、それでも俺は飛ぶよ、守るために…」 突如、カランと何かが落ちる音がする しかしウルスラはそれに気にせずに続ける ウルスラ「私では…ダメですか?」 俺「何を…」 ウルスラ「私は俺さんが好きです…空や使命よりもずっと大切です… 貴方が私の前で初めて昇進してからずっと 居心地の良い貴方の隣が」 俺はウルスラの言葉に何も答えず立っている ウルスラ「失いたく無いんです…ずっと傍に居たいんです… なのに貴方はいつも無茶をして…私のところに帰ってきた時はボロボロで… いつか本当に居なくなってしまいそうで…」 大粒の涙を流しながら少女は続ける ウルスラ「俺さんが望むなら子供だって作れます…私はもう初めて会った時のような子供でもないですから… だからもう飛ばないで…ずっと…傍に居て下さい…」 俺「…すまない、どんな事があっても俺はあの巣があるうちは飛ばなきゃいけないんだ」 ウルスラ「どうしても…飛ぶんですね…」 俺「…ああ」 その言葉を聞き、ウルスラは涙を拭ってルガーP08(拳銃)を取り出し、俺に向けた ◆ ウルスラ「…」グッ… 俺「…そんな拳銃でどうしようって言うんだウーシュ」 微動だにせずに銃を両手で構えたウルスラは少し息を吸い込んで語る ウルスラ「作戦に選ばれたウィッチは負傷、銃すらシールドで防げないウィッチは作戦から 外されるでしょう…」 俺「そうだな…魔法力が無いことがばれるような物だからな」 ウルスラ「どうして平然としてられるんですか…?ロータリーストライカーの恩恵が無ければ この銃だって防げないんですよ?」 俺「…」 ウルスラ「…信用してるから…ですか?」 俺「…どんな意味で信用してるかによるな」 ウルスラ「私は…カールスラント軍人です、甘くはありません!」 俺「そうだな、狙うなら、命に別状の無い場所にしてくれよ」 ウルスラ「そうですね…私は射撃があんまり得意じゃないですから…」 俺「怖いねぇ…」 ウルスラの握る銃が手によって震える 俺「止められないのか?」 ウルスラ「私は…私は…それでも…」ブルブルブル… ウルスラ「飛んで欲しくは無いんです!」 ガレージに銃声が響き、ルガーP08から弾丸が発射された ウルスラ「あ…ぁ…ぁ…」 銃を撃ち、尻餅をついたウルスラの目に映ったのは紫のシールドで銃弾を止めていた俺の姿だった 俺「悪い…ウーシュ、これが答えらしい」 前に突き出していた拳銃を床に落とし、崩れるウルスラ ウルスラ「…まだ何かを『隠して』るんですね」 俺はその問いかけに無言で答える ウルスラ「…一つだけ条件があります、ネウロイの巣殲滅作戦で使うストライカー 私に作らせてください」 俺「そうだな、俺は普通のストライカーじゃ飛べないからな…頼むぜウーシュ…」 ◆ 501統合戦闘航空団基地 廊下 バルクホルン「はぁ…はぁ…」 何故私は逃げたのだろう 俺を風呂の時間だから呼びに行ったら、ウルスラ中尉と話していて… バルクホルン「俺の魔法力は…もう…」 考えればすぐに分かる事じゃないか!アイツはもう20を過ぎている…パ・ド・カレーの時とは違うんだ… バルクホルン「なぜ…」 俺は男性ウィッチだから、俺は生きて私のところに帰ってきてくれたから、俺は2度の撃墜からも帰って来れたから だから俺をどこか『特別』なウィッチとして現状に疑問を抱かなかった バルクホルン「私は…馬鹿だ…」 もうまとも飛べなくなったあいつが、どんな気持ちでここまでたどり着き 私にあんな事を言ってくれたんだろう… バルクホルン「うぅ…くぅ…ぅ…」 廊下で膝から力が抜けて崩れ落ち むき出しの太ももに暖かい粒が落ちている そしてあいつは、守る為に巣へ突入するんだ…魔法力も限界なのに バルクホルン「…私は」 その続きの言葉が言えず、私はおぼつかない足取りで自分の部屋へと向かった 続く 悪運な俺10 ~約束~
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俺「ストライクウィッチーズだと・・・?」 178-231 作者 前1 178 :前1[]:2010/10/26(火) 23 45 29.40 ID BulBQC5gO ―異世界一 ジャバジャバ リフ「とりあえず泳いでどこかに行かなきゃな」 ゴゴゴゴゴゴ・・・ リフ「なんだ?」キョロキョロ リフ「下か!」 リフ「なっ!」 リフ「水中にネウロイ!?」 リフ「まずい!気づかれた!」 ピッ リフ(やられる!?) ザッバアアアアアアアン リフ「ぐあっ」 179 :前1[]:2010/10/26(火) 23 55 46.15 ID BulBQC5gO リフ「…あ…ああ…?」 リフ「あれ?」 ???「生きてるか?」 リフ「あ、ああ」 ???「ここから離れるぞ!掴まれ!」 リフ「すまない。助かったよ」 リフ「お前ウィッチなのか?」 ???「そうだぞ!」 ???「それよりお前なんであんな所で泳いでたんだ?」 リフ「いや、色々と事情があってな…」 182 :前1[]:2010/10/27(水) 00 03 28.55 ID P1ff5c0MO リフ「まさか水中にネウロイがいるとは夢にも思わなかったぜ」 ???「は?お前本当に大丈夫か?」 ???「水中のネウロイなんて常識だろ?」 リフ「え?」 ピーガガッ 『ネウロイの反応はまだ残っているがどうした?』 ???『人を救助したんだよ。今そっちに連れていく』 『人だと?』 ???『海で泳いでたんだぜ。信じられないだろ?』 187 :前1[]:2010/10/27(水) 00 14 56.56 ID P1ff5c0MO ―基地― ???「着いたぞ」 リフ「ああ」 ???「悪い様にはされないんじゃないか?」 ???「まあ、ついてこいよ」 テクテクテク・・・ リフ(本当に基地なのか?薄暗いぞ?) ???「ここだ」 ???「入るぞおっさん」 ???「ああ、ご苦労だったねトビウオ」 トビ「じゃあ俺はさっきのネウロイ倒しに行ってくる!」 ???「HAHAHA、まあ待ちたまえ」 192 :前1[]:2010/10/27(水) 00 22 40.48 ID P1ff5c0MO トビ「なんでだよ!」 ???「今日はもういい」 ???「それより君かねネウロイの近くで泳いでたというのは」 リフ「ああ。危ない所を助けてもらった。感謝する」 ???「自己紹介がまだだったね」 ???「私はここの最高責任者、マグロと言うものだ。君は?」 リフ「リフといいます」 マグロ「リフ君か」 マグロ「この小さいのはトビウオだ」 トビ「誰がチビだ!ハゲオヤジ!」 マグロ「ほら挨拶しなさい」 193 :前1[]:2010/10/27(水) 00 32 32.22 ID P1ff5c0MO トビ「ちっ、トビウオだ。チビつったらぶっころすからな」 リフ「あ、ああ」 マグロ「すまないな、口は悪いがしっかりした奴だ。悪く思わないでやってくれ」 リフ「いえ、大丈夫です」 マグロ「で、聞きたいのだが」 リフ「はい?」 マグロ「なぜ君はあんな所で泳いでいたのかね?」 マグロ「ネウロイが危険だということを知らないわけではあるまい?」 195 :前1[]:2010/10/27(水) 00 39 12.12 ID P1ff5c0MO リフ「えっとそれは…」 マグロ「それは?」 リフ(おい、どうすりゃいいんだ) リフ(異世界から来ましたなんて言っても信じてもらえるわけないだろ) リフ(どうしようどうしようどうしよううわあああああ) リフ「え、えっと」 マグロ「ふむ…」 リフ「あの、その…」 リフ「」ボン! マグロ「HAHAHA!すまないね。言いにくいことなら無理に聞くのはよしておこう」 リフ「ふぅ~」 197 :前1[]:2010/10/27(水) 00 47 07.02 ID P1ff5c0MO マグロ「だが話せることがあるなら聞かせてほしい」 マグロ「もちろん無理にとは言わないが」 リフ「ありがとうございます」 リフ(言っても大丈夫そうかな) リフ「そうですね…」 リフ「人を探していたんです」 マグロ「ほう…それで当てはあるのかね?」 リフ「いえ、実を言うとこの世界がよくわかって居ません」 マグロ「それはどういうことかね?」 リフ「俺はこことは違う世界から来たんです!」 198 :前1[]:2010/10/27(水) 00 55 00.95 ID P1ff5c0MO シーーーン トビ「ぎゃははは!お、おい、こいつ頭大丈夫か?」 リフ(やっぱ無理があったか) リフ(にしてもこの糞ガキ!) トビ「さすがにそれはねーよ」ハハハハ マグロ「少し黙りなさい」ギロッ トビ「うっ!」 リフ(ざまぁwww) マグロ「リフ君よく話してくれたね。私は信じるよ」 リフ「え!」 マグロ「それで君はこちらに来たら海の上だったということでいいんだね?」 リフ「はいその通りです」 201 :前1[]:2010/10/27(水) 01 02 52.68 ID P1ff5c0MO マグロ「この世界でこれからどうするつもりだい?」 リフ「それはまだ…」 マグロ「もし君さえよければしばらくここで暮らさないか?」 マグロ「君の人探しにも協力しよう」 リフ「本当ですか!」 マグロ「ただ、君にも戦ってもらいたい」 リフ「はい!大丈夫です!」 リフ「ここのウィッチ達にも挨拶したいのですが」 マグロ「ん?」 202 :前1[]:2010/10/27(水) 01 09 29.73 ID P1ff5c0MO マグロ「それはもう済んでいるよ」 リフ「え?」 トビ「ここのウィッチは俺とそのおっさんだけだぞ?」 リフ「ええ!」 マグロ「そうか、君にはこの世界の事を説明しなくちゃいけないね」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ―異世界(ナイト)― ナイト「とりあえず都市だったと思われるところに来てみたが…」 ナイト「ひどいなこれは」 206 :前1[]:2010/10/27(水) 01 16 38.48 ID P1ff5c0MO ミシッ ガタガタ ズドーン パラパラ ナイト「おっと!」 ナイト「これは人がいそうにないな」 ???「おい!お前何者だ!」ヂャキ ナイト「おいおいなんだいきなり」 ???「黙れ、そのまま両手を頭の後ろにもっていけ」 ナイト「ああ、わかった」 ???「おい、あいつの体を調べろ」 仲間A「ああ」 パンパン パンパン 仲間A「武器は持っていない」 208 :前1[]:2010/10/27(水) 01 23 07.70 ID P1ff5c0MO ナイト「俺は怪しいもんじゃないぜ」 ナイト「道に迷って困ってた所だ」 ???「……」 仲間A「こいつどうする?」 ???「基地に連れていく」 ???「怪しい行動をとったらすぐ殺せ」 仲間「ああ」 ???「いくぞ」 仲間「歩け」 ナイト「あいよ」 テクテクテク・・・ ナイト「なあ、どうしてここはこんな事になってるんだ?」 209 :前1[]:2010/10/27(水) 01 29 55.26 ID P1ff5c0MO ???「ネウロイに決まってるだろ」 ナイト(こっちにもネウロイがいるのか) ナイト「ウィッチは何してたんだ?」 ???「ウィッチ?」 ナイト(ウィッチはいないのか?) ???「とうの昔に絶滅したよ」 ナイト「なに!?」 ???「何をそんなに驚いている?」 ナイト「あ、いや…(ウィッチが滅んでネウロイのやりたい放題か…)」 ナイト(やばいとこに来たかもしれないな) 211 :前1[]:2010/10/27(水) 01 38 52.89 ID P1ff5c0MO ピッ ドガアアアアアン 仲間「ネウロイだあああ!」 ???「ちっ」 ナイト(まじかよ) ???「応戦しろォ」 ズダダダダ ズダダダダ ドカアアアン ヒューヒュー ドガドガドガドガ ピッ ピッ ドカアアアン ドカアアアン ???「おい!銃をよこせッ!」 ???「死にたくなかったらお前も戦え!」 つAK47 ナイト「おい!こんな小さい銃でどう戦うんだ!」 ???「グダグダ言うな!」ズダダダダダ 213 :前1[]:2010/10/27(水) 01 46 31.27 ID P1ff5c0MO ナイト「ちっ」 ダッダッダ ナイト壁 ドカアアアン ドカアアアン ナイト「おいッ!勝てるのか!?」 仲間C「さあな」ズダダダダ 仲間D「リーダーッ!バズーカの用意ができたぜ!」 リーダー「よし!こっちに引き付ける後ろから狙え!」 ズダダダダダ ズダダダダ 仲間D「くたばれ!化物!」カチッ バシューーン ドガアアアアアン 214 :前1[]:2010/10/27(水) 01 54 38.70 ID P1ff5c0MO 仲間D「奴のケツに穴が空いたぞ!」 仲間D「鉛玉をぶちこんでやれ!」 仲間達「うおおおおッ!」 ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダ パリィン リーダー「やったぞ!」 「おおおおおお!」 ナイト「ウィッチでもないのによくやるぜ」 リーダー「おい、銃を返せ」 ナイト「はいはい」 リーダー「ふん」 ガバッ リーダー「さあ、歩け」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/27(水) 01 56 18.50 ID Gqqh/fhj0 支援 ターミネーターの未来みたい 220 :前1[]:2010/10/27(水) 02 15 28.17 ID P1ff5c0MO 261そのとおり ターミネーターを元にした 217 :前1[]:2010/10/27(水) 02 05 03.93 ID P1ff5c0MO ―基地(リフ)― リフ「なに!ウィッチが絶滅だと!」 マグロ「ああそうだ。だがね我々の様に極少数だがウィッチは存在しているんだよ」 リフ「でもウィッチがネウロイに負けるなんて!」 マグロ「約20年位前、1945年頃はウィッチもたくさんいて、ネウロイに退けをとらなかった」 マグロ「1947年、ネウロイを操ることに成功した」 219 :前1[]:2010/10/27(水) 02 14 07.91 ID P1ff5c0MO マグロ「人類は捕まえたネウロイの強化実験に成功した」 マグロ「だが事件が起こったんだ」 マグロ「完全に操れてはいなかったんだ」 マグロ「強化されたネウロイ相手にウィッチ達は次々に落とされていったよ…」 マグロ「そしてあっと言う間に地上は占拠されてしまったよ」 マグロ「その後ネウロイは独自の発展をし今や陸、海、空に…」 マグロ「生き残った人類は地下へ逃れ日々ネウロイと戦っているのだよ」 226 :前1[]:2010/10/27(水) 02 23 17.57 ID P1ff5c0MO トビ「ここにウィッチが2人も居るのはかなりレアなんだぜ!」 リフ「そうだったのか…」 トビ「それに基地もかなり綺麗なほうだ」 トビ「世界には何もない洞窟でくらしてる奴等もいるからな」 リフ「この基地にいる一般人達もみんな戦うのか?」 マグロ「ああ」 リフ「普通の銃がネウロイに効くのか?」 マグロ「昔と違って技術も進歩してるからね。その点は問題ない」 229 :前1[]:2010/10/27(水) 02 35 20.61 ID P1ff5c0MO マグロ「といってもそんなに機械はないんだ。大体のものが上にあるからね」 マグロ「今の時代ストライカーは稀少品なんだよ」 マグロ「動くストライカーが二つもあるのは世界中さがしてもそうないよ」 リフ「一つ聞きたい」 マグロ「なんだね?」 リフ「こっちにもストライクウィッチーズはいるのか?」 マグロ「!」 230 :前1[]:2010/10/27(水) 02 42 03.52 ID P1ff5c0MO マグロ「……」 マグロ「彼女達は勇敢だったよ…」 マグロ「強化されたネウロイに真っ先に対抗したんだ」 マグロ「しかし…ネウロイは強すぎた…」 マグロ「全滅したと聞いたよ…」 リフ「そうか…」 リフ「そうだ、まだ言ってなかった事がある」 リフ「俺もウィッチだ!」 マグロ「なんと!」 トビ「嘘だろ!?」 231 :前1[]:2010/10/27(水) 02 46 22.31 ID P1ff5c0MO リフ「嘘じゃないさ」 マグロ「これは驚いた」 リフ「力になれると思う」 マグロ「期待してるよ。今日はもう休みたまえ」 マグロ「基地のみんなには明日紹介しよう」 マグロ「トビウオ部屋へ案内してあげなさい」 トビ「ついてこい」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ーーーーーー 俺団Ⅲ 3へ続く
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連合軍第502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」 司令グンドュラ・ラル 戦闘隊長アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン 隊員ヴァルトルート・クルピンスキー 管野直枝 ジョーゼット・ルマール 下原定子 エディータ・ロスマン ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン 雁淵ひかり 連合軍第502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」 502nd Joint Fighter Wing "BRAVE WITCHES" 502-го Объединенного Истребительного Крыле «ХРАБРЫЕ ВЕДЬМЫ» 司令 グンドュラ・ラル GUNDULA RALL 所属カールスラント空軍第52戦闘航空団第8中隊(時期不明) カールスラント空軍第52戦闘航空団第3飛行隊司令(1944年末) 階級中尉(JG52所属時) 大尉(1944年末) 少佐(1944年末の第502統合戦闘航空団所属時) 身長 169cm 年齢 18歳 誕生日 3月10日 使い魔 狼 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2(黒の13号機) メッサーシャルフ Bf109K-4 使用武器MG42 その他優れた統率力と技量を持ち、ハルトマン、バルクホルンに次ぐカールスラント空軍第三位(=人類三位)撃墜記録を持つグレートエース。250機撃墜を達成したのはこの2人よりも早く、全世界で2番目である。 空戦においては見越し射撃の名手で、芸術的な空戦技能を持つ。 カールスラント撤退戦において、撃破したネウロイの破片で視界を遮られるという不運から被弾し脊髄骨折の重傷を負う。再び空を飛ぶのは不可能と言われたが、治療ウィッチの手を借りた懸命の治療と不屈の闘志によるリハビリで、9ヶ月後原隊に復帰。 この入院期間中、後に第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」隊長となる加東圭子の取材を受けている。(アフリカの魔女) 完治したとはいえ空戦時のGは身体に堪える為、古傷を保護するように魔法繊維で編まれたコルセットを着用している。 復帰時、原隊はバルバロッサ作戦に参加してペテルブルグ方面で戦闘を続けていたが、そこで他のエースに負けないよう出撃を繰り返し、撃墜数を急速に伸ばしていった。 同作戦の中止後、同地に第502統合戦闘航空団が設立される際に、優れた指揮能力を買われて司令に任命された。現場指揮は戦闘隊長のポクルイーシキン大尉に丸投げしており、責任は自分が取るが、行動は部下の意見を尊重するという方針を明確にしている。 鋭い人物観察眼を持つ。問題児扱いされていたマルセイユの才能を逸早く見抜いた。 第502統合戦闘航空団結成にあたり、クルピンスキー、管野直枝、カタヤイネンの「クラッシャー3人組」を招聘。 性格はさばさばした姉御肌で、どんなに厳しい状況でも笑みを忘れずに周囲を安心させる豪胆さを持っている。 声優 佐藤利奈 イメージモデル ギュンター・ラル (1918-2009)撃墜数 275(ドイツ空軍第三位) その他見越し射撃の名手。 空戦で2度の重傷を負い、それぞれ長期の入院生活を強いられ、その間前線からの離脱を余儀なくされた。そして、これらの負傷の影響により第一線の戦闘機パイロットとしての寿命を縮めた。なお、1度目の重傷で背骨を3ヶ所も折る怪我を負った際に治療してくれた医師が後の妻のヘルタ。 戦後は再結成されたドイツ空軍に入隊して中将まで昇進。ドイツ空軍総監も務めた。 出典 アフリカの星/第五〇一統合戦闘航空団全記録 第六集/next world witches/第五〇一統合戦闘航空団要略増補記録集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年) 戦闘隊長 アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン ALEKSANDRA I POKRYSHKIN フルネームはアレクサンドラ・イワーノヴナ・ポクルイーシキン。ラテン文字 Aleksandra Ivanovna Pokryshkin 『ストライクウィッチーズ2 Blu-ray BOX』付属の「第五〇一統合戦闘航空団要略増補記録集弐」に記述あり。 キリル文字 Александра Ивановна Покрышкина ロシア人の姓で"н"や"в"などで終わるものは、女性の場合は語尾に"-а"を付加する。よって本来"Покрышкина ポクルイーシキナ"となるが、ここではオラーシャ語なのでね。TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』以降、キリル文字表記のみ"-а"が付加されている。 所属オラーシャ陸軍第216戦闘飛行師団 オラーシャ陸軍親衛第16戦闘機連隊長 階級 大尉 身長 158cm 年齢 16歳(1944年末) 誕生日 3月6日 愛称 「サーシャ」 使い魔 ホッキョクグマ 固有魔法 映像記憶能力見た物を正確に思い出せる。 この能力に起因するかは不明だが、どのようなユニットでも問題なく使いこなす事ができる。 使用機材ベーラ・エアクラフト P-39オラーシャ撤退戦では装備が揃わず、リベリオンから供給された旧式のストライカーユニットで戦い抜いた。 ラヴロフ設計局 La-5 ミール・ガスゥダールストヴァ設計局 MiG60後期型(白の67号機)南部方面用のブラウン系の迷彩が施されている機体。 ミール・ガスゥダールストヴァ設計局 MiG60 i-225(試作3号機)昼間戦闘用に調整された試作ユニット。 使用武器DP28軽機関銃 PTRS1941対装甲ライフル その他過去には陸軍親衛隊第16戦闘機連隊の連隊長も務めたオラーシャトップエースの一人。 機械技師の父を持ち、幼い頃より父親の手伝いで機会に慣れ親しんでいたため、整備の腕は一流。当初は整備士か技師になろうと考えていた。 他国と違い、あまり空戦技術が体系化されていなかったオラーシャで、独自に空戦技術を学んだ。特にレーヌ・フォンクの著書を教科書とし、時代にあわせて自ら工夫・改良を重ねた。 このためガリア人ウィッチとの親和性が高く、オラーシャがガリアと親交が深かった事もあり積極的にガリア亡命ウィッチをスカウトしている。同隊のルマール少尉も直々に招聘。 座学に優れ、オラーシャ、カールスラント撤退戦等で学んだ戦術を体系化し、オラーシャ軍用の教本を作成。平易な文章で解り易く、新人でも理解し易い内容で、たちまちオラーシャ国内に普及。 戦闘教官としても評価が高く、後に航空学校の校長に就任するよう要請されたが、前線での戦いを希望し拒否。 他部隊との情報交流にも積極的である。 その戦闘理論は「ネウロイを撃破するには奇襲と超至近距離からの射撃が効果的」というもの。本人も会得のために訓練で標的機や教官に肉薄しすぎた事もあり、「ブレイクウィッチーズ」が同じ戦術でユニットを破壊するのは仕方がないと大目に見ている節がある。 バルバロッサ作戦後に設立された502JFWに戦闘隊長として招聘される。本来司令であるラル少佐からは戦闘全般を任されており、単なる戦闘隊長以上の職務を果している。 出撃の度に誰かのストライカーユニットが全損するという現状が頭痛の種。 声優 原由実 イメージモデル アレクサーンドル・ポクルイーシキン (1913-1985)フルネーム アレクサーンドル・イワーノヴィッチ・ポクルイーシキン 愛称 「サーシャ」 撃墜数 59撃墜数はソ連第三位と言われている。 ソ連第一位がイワーン・ニコラーエヴィッチ・コジェドゥーブで第二位がグリゴーリィ・レチカーロフ。第二位のレチカーロフと第三位のポクルイーシキンは資料や算定法によって順位が前後することがある。 その他西側で最も有名なソ連の戦闘機パイロットの一人。 整備員から戦闘機パイロットになった。 部下の教育能力に非常に優れ、多くのエースや優秀な戦闘機パイロットを育てた。 自ら新しい空戦の戦術や戦闘機動法を考案し実践、それらは労農赤軍航空隊に採用され、その戦術を向上させた。 数多くの機種に搭乗したが、撃墜数の59機のうち51機はP-39 エアコブラによる。 戦後は防空軍の要職を歴任。国軍防空航空軍副総司令官などを務め、航空元帥の称号が授与された。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第四集/秘め録CD 上/next world witches/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第二集/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年) 隊員 ヴァルトルート・クルピンスキー WALTRUD KRUPINSKI 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第6中隊 階級少尉(JG52所属時) 大尉(1944年末のカールスラント空軍所属時) 中尉(1944年末の第502統合戦闘航空団所属時) 身長 175cm 年齢 18歳(1944年末) 誕生日 11月11日 愛称伯爵(グレーフィン) プンスキー伯爵(グレーフィン・プンスキー)すらりとした長身と優雅な身のこなしから。 通称 「ユニット壊し」あまりにもストライカーユニットを壊すため。 後に第502統合戦闘航空団が〝ブレイクウィッチーズ〟との異名を受ける一因となった。 使い魔 ワイマラナー 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2(黄の5番機) メッサーシャルフ Bf109G-6 使用武器MG42 その他カールスラント空軍でもトップクラスのベテランエース。 無類の酒好き女好きの享楽主義者で楽天家。 空戦では勇猛果敢、敢闘精神に溢れるあまり必要以上にネウロイに接近しユニットを壊す事が多く、被弾からの不時着も多数。ハルトマン少尉(当時)とマルセイユ少尉(当時)がJG52に着任した当日、炎に包まれたストライカーユニットで目の前に不時着、唖然とする一同に涼しい顔で握手を求めたエピソードは有名な逸話。 高い技量とタフネスを併せ持ち、射撃の腕も確かだが、防御を捨てれば撃墜できるという状況下では迷わず攻撃を選択する性格。ドッグファイトよりも一撃離脱を好むが、被弾を気にせず猪突猛進して攻撃を行なう。ハルトマン少尉も最初はロスマン曹長、次いでクルピンスキー中尉にこの戦法を学んでいる。 カールスラント北東部、バルト海に近いデムナウの街に生まれたが、バルト海に面した港湾都市ブラウンスベルクに移住。 平凡な公務員の家庭だったが、ウィッチとしての能力が発現したため適正年齢になったら軍に入ろうと考えるようになった。港湾都市で生まれ育った事もあり、色々な国に行ける海軍への入隊を夢見ていた。 検査の結果、航空ウィッチへの適正が判明し空軍の養成学校へ入校。仲間と共にこっそり寮を抜け出しては夜の街に繰り出したり、いたずらを仕掛けたりとあまり模範的な生徒ではなかった。 成績は優秀で、無事に卒業し少尉任官。 JG52第6中隊に配属されたが、その頃にはヒスパニア戦役は終結しており、実戦経験を積む機会はなかなか訪れなかった。実戦の代わりにヒスパニアで戦闘経験を積んだ古参曹長に鍛えられ、ネウロイ襲来時には十分な飛行経験を積んでいた。 経験の豊富さから中堅ウィッチの一人と見なされ、開戦当初から出撃メンバーに選ばれると出撃を繰り返した。 オストマルク防衛戦からカールスラント撤退戦の中で撃墜数を伸ばしたが、同時に破壊したストライカーユニットの数も多かった。ただし、1機のユニットを全損させる間に稼ぐ撃墜数は中位のエースに比べても抜群に優秀。 補給が滞らない限りでは問題とされなかったが、補給が滞りがちの東部戦線では大問題となり、自ら後方まで補給物資を受け取りに行く事も珍しくなかった。 ビフレスト作戦の最中、騎士鉄十字章を受賞。中尉に昇進し、JG52第7中隊の中隊長となる。同中隊はカールスラント東方において民衆が撤退するまでの防衛と支援任務に就き、撤退完了後は部隊ごとスオムスに移動。 この後バルバロッサ作戦に参加、目覚しい戦果を認められ第502統合戦闘航空団に転属。同隊の撃墜数ベースではラルに次ぐ部隊第2位のトップエース。 ユニット壊しで有名な同隊のカタヤイネン曹長、管野中尉との3人組は、502JFWの愛称「ブレイブウィッチーズ」から「ブレイクウィッチーズ」と呼ばれる。 本人は気にしていないが、上層部受けの悪い年下の二人を守る役割を買って出ている。 後に柏葉付き鉄十字章を授与されているが、それ以外でも度重なる墜落で負傷したため、戦傷章の中でも最高位の金賞を受けている。但し、どんなに酷い墜落でも本人は軽い怪我しかしなかったため、戦傷章の受賞は何度も断っていた。 声優 石田嘉代 イメージモデル ヴァルター・クルピンスキー (1920-2000)通称「プンスキー伯爵(Graf Punski)」 「ダイナモ」(発電機) 愛称「クルッピ」 撃墜数 197 その他まだエースになる前のエーリヒ・ハルトマンとロッテを組み、その長機をしていた事がある。 体格の良い大男。射撃はやや不得意だったので、射撃巧者のエーリヒ・ハルトマンとの相性は良かった。 エーリヒ・ハルトマン着任当日に爆発炎上するBf109から生還したエピソードはよく知られている。 エーリヒ・ハルトマンの「ブービ」というニックネームは、クルピンスキーがエーリヒ・ハルトマンをこう呼び続けたので広まった。 酒と女を愛する豪傑で、「伯爵」の通り名の由来となっている。 エーリヒ・ハルトマン帽子事件当事者の一人。 戦争末期にはガランド率いるJV44に所属し、同部隊の後始末を行い降伏した。ギュンター・リュッツオウ大佐の最後の出撃の僚機でもあった。 戦後は再結成されたドイツ空軍に所属し、中将にまで昇進するが、ルーデルスキャンダルによりドイツ空軍から退役。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第六集/next world witches/第五〇一統合戦闘航空団要略増補記録集/秘メ録手牒 下巻/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年) 管野直枝 かんの なおえ 所属 扶桑皇国海軍第343海軍航空隊当初の原隊は遣欧艦隊だったが、後に201航空隊、次いで343航空隊に移動。但しこれらは書類上のみ。 階級少尉 中尉(1945年初頭/『ブレイブウィッチーズ』作中~) 身長 149cm 年齢 15歳(1944年末) 誕生日 9月23日 通称 「デストロイヤー」訓練生時代に何度もストライカーユニットを破損させた為。 愛称 「ナオ」 使い魔 ブルドッグ 固有魔法 圧縮式超硬度防御魔方陣(超硬シールド)シールドを直径数十センチまで圧縮し強度を高める能力。 ペテルブルグ防衛戦において、このシールドをまとった正拳突きでネウロイを落としたという武勇伝がある。 使用機材宮菱重工業 零式艦上戦闘脚二二型(181号機) 宮菱重工業 零式艦上戦闘脚二二型甲(機番不明) 山西航空機 紫電二一型(502-15号機) 使用武器九九式二号二型改13mm機関銃 その他厳格な両親の元に生まれ、幼児は読書を嗜むおとなしい少女だった。文学に傾倒し、短歌や詩を日記帳に書き記していた。 ガリア文学にも憧れを持ち、兵学校ではガリア語を専修。 豪胆で勇猛果敢な性格。ウィッチ能力に目覚めた際、ネウロイと戦うには猛々しい性格であるべきと一念奮起した為。 訓練の時点で、敢闘精神の旺盛さから標的にぎりぎりまで接近する事が多く、時には衝突してストライカーユニットを破損させた。相手に肉薄して紙一重で避けるという戦法を得意とするようになる。 「弾が切れれば刀で、刀が折れれば体当たりで」という勇猛な戦闘スタイル。「敵は大きいほど落とし甲斐がある」が持論。 目標真上から急降下し、すれ違いざまの射撃を得意とする。 協調性のない一匹狼だが、同隊のポクルイーシキン大尉には頭が上がらない。幼い頃特に優しくしてくれた実姉の面影があるからだという。 少尉任官と同時に遣欧艦隊に配属され、バルバロッサ作戦に投入される。地上部隊に配属され、ペテルブルグ侵攻作戦から内陸支援。後期にはペテルブルグ防衛の任に就いた。 欧州での戦いの中で各国のウィッチと交流を深め、後に第502統合戦闘航空団が設立されるとその一員となる。 名前の漢字はイメージモデルの「菅野」とは違い、「管野」なので注意。 声優 村川梨衣 イメージモデル 菅野直 (1921-1945)通称「ブルドッグ」 「イエローファイター」 「菅野デストロイヤー」 撃墜数 72(協同撃墜を含む) その他飛行学生時代に教官機と接触しかけるなどの荒い操縦により何度も機体を壊す。 ヤップ島防空戦でB-24の尾翼に自機の主翼をぶつけ撃墜したことがある。 空戦では「敵パイロットが見えるほど」の近距離からコクピットを狙い撃つ典型的インファイター。 出典 next world witches/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第一集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第二集/ワールドウィッチーズ扶桑皇国版 其の壱/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年) ジョーゼット・ルマール GEORGETTE LEMARE 所属ガリア空軍第4連隊第1戦闘ウィッチ大隊第1飛行隊(ガリア空軍所属時)ダカール駐屯時のデータなので、本土陥落後~1943年までのどこかのデータと思われる。 自由ガリア空軍「ノルマンディ」(1944年末の自由ガリア空軍所属時) 階級軍曹 少尉(1943年) 身長 156cm 年齢 17歳(1944年末) 誕生日 11月16日 愛称 「ジョゼ」 使い魔 ペルシャ 魔法技術 応急処置レベルの治癒魔法魔法使用時に体温が上昇する性質も持つ。 使用機材カーチン P-36ホーク75 ガリア国営航空工廠 VG.33 ガリア国営航空工廠 VG.39 使用武器mle1924/29軽機関銃 ブレン軽機関銃MkIII その他バス・ノルマンディ地方のバラントン出身で、両親はこの街で小さな宿屋を営んでいた。魔法使いマーリンが妖精と恋に落ちたと伝えられるバラントンの泉に程近い地。 ウィッチ能力の発現は早く、発現と同時に軍に志願して飛行ウィッチの資格を取得。ネウロイ襲撃時には軍曹としてホーク75を履いて実戦を経験、初撃墜も記録している。 その後ガリア撤退戦に参加、故郷からも近いブレスト軍港の防衛を行なった。未完成の戦艦リシュシューを含むガリア海軍を護衛し、共に西アフリカのダカール軍港へと退避。 そのままダカール軍港の防衛任務に就き、各地に乱立したガリア臨時政府のうち、カサブランカを首都とする「南方正統ガリア政府」の「ガリア空軍」に所属した。 アフリカ軍団と共に防衛を担い、ダカール軍港防空戦では戦艦リシュシューを護衛しつつ1日3機撃墜の戦果を挙げる。 1943年に各地のガリア空軍が統合され設立された自由ガリア空軍に合流し、オラーシャの支援を受けたガリア人部隊「ノルマンディ」に参加、少尉任官。 粘り強い防御的戦闘を得意とし、治癒魔法の使い手でもある事からポクルーイシキン大尉から直々に第502統合戦闘航空団に招聘された。 常識人故に苦労人で、個性溢れる人間が多い第502統合戦闘航空団では苦労が絶えない。流されやすい性格で、強いリーダーシップには従順。 幼い頃から両親の宿屋を手伝っていた為、ベッドメイクや掃除が得意で、第502統合戦闘航空団でも喜んで掃除当番を行なっている。掃除の際には絶対に他人の邪魔を許さず、邪魔をされると普段からは想像もつかない剣幕で怒る事がある。 やせの大食いで、特に魔法使用後は空腹感が大きく、深夜にこっそりつまみ食いをするのが日常。 イメージモデル ジュルジュ・ルマール (1917-1948)撃墜数 13 その他ダンケルクの戦いなどバトル・オブ・フランスにおいてカーチスH-75Aに搭乗して戦い、自由フランス空軍のソ連で戦ったフランス人義勇部隊「ノルマンディ・ニーメン」に1944年3月から所属しYak-3に搭乗してドイツ空軍と戦う。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第二集/next world witches/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第一集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第四集 下原定子 しもはら さだこ 所属 扶桑皇国海軍遣欧艦隊第24航空戦隊第288航空隊 階級少尉(next world witches、第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集による) 曹長(第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第一集による) 身長 160cm 年齢 17歳(1944年末) 誕生日 5月7日 使い魔 フソウウサギ 魔法技術 遠距離視と夜間視の複合魔法視力周囲警戒能力と哨戒に長けており、危険察知能力が高い。 魔導針を利用した広域探査能力は持たないものの、リバウ基地の夜間襲撃が増加した為にカールスラント式夜間戦闘の速成訓練を受けている。地上指揮所や他のナイトウィッチ隊と共に夜間戦闘に参加し、共同戦果を挙げた事もある。 使用機材山西航空機 紫電二一型 使用武器九九式二号二型改13mm機関銃 その他扶桑の学者一家の生まれ。本人も文学と歴史に興味を持っており、将来はそちらの研究に進もうと考えていた。 魔法力の発現に伴って海軍飛行練習学校に志願。当時から何事もそつなくこなし、家柄からか特に座学は得意で実習でも水準以上だった。 人に教える事だけは大変苦手だった。 卒業後は軍曹に任命され、そのまま欧州に派遣された。 リバウ時代は坂本の部下として厳しい指導を受けた。一時はその指導の厳しさに付いていけず、音を上げて逃げ出す事もよくあり、泣いているところを竹井に慰められる事もしばしばだった。 後には、あの訓練によってリバウの過酷な戦場を耐え抜き、東部戦線を生き抜くだけの戦い方を身につけたと述べている。 文学を志していた事からも扶桑文化を大切にしており、第502統合戦闘航空団では事ある毎に扶桑の文化を広めようとしている。私物は扶桑の小説や衣類が大半を占める。 正座という文化を第502統合戦闘航空団に持ち込んだが、精神修養や礼儀作法のためという思惑を外れ、懲罰措置に使われたのは誤算だった。 料理も得意で、頻繁に作る扶桑料理は管野中尉以外の各国ウィッチにも大変好評となっている。これがきっかけで、気難しい性格で知られる同部隊の管野少尉も気軽なつきあいをしており、その様子は「親子?」や「餌付け成功」など冗談の対象となった。 カールスラントやオラーシャ勢からは自国の料理と似ている部分もありつつも豊かな味が、またガリアやロマーニャ勢からは繊細な味付けが評判のようである。 得意料理は肉じゃがと味噌汁で、機会さえあれば扶桑からの補給を得て作ろうとしている。 小さくて可愛いものに目がない。抱きつき魔である。 おとなしい性格から、普段はルマール少尉と行動することが多く、年相応の少女らしい話題で盛り上がっている様子である。 声優 水谷麻鈴 イメージモデル 上原定夫 (1921or1922-1988)撃墜数 13 その他広島県出身。 太平洋戦争初期から台南航空隊における坂井三郎の僚機を務めていた。 1938年、予科練習生教程に入り、1941年10月に飛行練習生教程を卒業、台南航空隊付を命じられた。 太平洋戦争開戦当日はルソン島にある飛行場の攻撃に参加、1942年2月19日に17thPSのP-40を撃墜し初撃墜を申告。同年11月の部隊再編までに多くの戦果を挙げた。 ミッドウェー海戦の後、多くの古参搭乗員と共に教育任務に就く為に本土帰還。 1944年9月、米軍のフィリピン侵攻に対しダバオで第201航空隊が新編されると戦闘第306飛行隊に補され前線復帰。到着後間をおかず1機のF6Fを撃墜するも、熱帯性の病に倒れ12月に本土帰還。結果的にこれが最後の戦果となり、教官として大井海軍航空隊で終戦を迎えた。 戦後はヘリコプターのパイロットになる。戦後日本で最も早くヘリ操縦を始めたパイロットと言われ、海上保安庁や海上自衛隊に所属。退官後は民間航空会社でヘリによる農薬散布などをしていた。ヘリの総飛行時間は11,800時間に及ぶ大ベテランパイロットであった。しかし、1988年8月27日早朝、宮城県の水田上空での散布作業中に操縦する川崎ベル47G3B-KH4が高圧送電線の避雷線に接触して墜落。この事故により66歳で死去した。本件の航空事故調査報告書は国土交通省運輸安全委員会のウェブサイトで公開されている。「彼はおそらく零戦搭乗員だった者のうち最期の現役パイロット。避雷線に引っかかったなんて信じられない」と坂井三郎はコメントしている。 終戦の数年後、坂井三郎に「自分ははじめのころ、あなたがあまりに厳しくて恨みました。でもあなたのおかげで戦争を生き抜くことができました」と語っている。 出典 next world witches/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第一集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年) エディータ・ロスマン EDYTHA ROSSMANN 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第4中隊 階級 曹長 身長150cm(秘メ録手牒 下巻) 151cm(第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集) 年齢 19歳(1944年末) 誕生日 1月11日 愛称 「パウラ」「小さい」という意味のラテン語「パルトゥス」に由来。 使い魔 キツネ 使用機材メッサーシャルフ Bf109E-4 メッサーシャルフ Bf109G-2 使用武器MG34 MG42 その他長い軍歴を持つベテランウィッチ。撃墜数は100機未満と、カールスラント空軍内では珍しくない数字だが、その実力は多くのトップエースからも評価されている。 カールスラント中央部、オストマルク国境に近いゲーラ出身。 幼少時に大病を患い体の成長が遅れ、身長が低く体力もあまりない。この体力的なハンデをカバーするために一撃離脱戦法を研鑽。 早くから魔法能力が発現したため航空ウィッチを目指していたが、身体能力の低さから軍の採用基準を満たせなかった。半ば諦めていたものの、ヒスパニアにおける怪異発生に伴いウィッチの大増員に迫られた軍部は、特に魔法力優秀な者に対して身体的な基準を緩和。念願の航空ウィッチとなる事ができた。 但し、士官養成学校の採用基準は緩められていなかったため、一般ウィッチとして採用されている。 適正試験と簡単な訓練の後に軍曹に任命され、ヒスパニアに送られ第88戦闘飛行隊に配属。小柄な体と体力不足は訓練と努力だけではカバーできず、他のウィッチのドッグファイト戦法について行けなかった。 研究熱心な性格から辛抱強く怪異の動きと自分達の飛行を観察し、死角から急接近して急所に一撃を加え、素早く離脱する一撃離脱戦法が有効であり、また自分にも可能な戦法であると気付く。ドッグファイトより疲労が少なく、無駄弾の少ないこの戦法は、新しい戦法を模索していた当時の中隊長メルダース中尉の目に留まり、2人1組を基本とするロッテ戦法を生み出す契機となった。 特に最新型のユニットであるBf109に適した攻撃方法であった事から、メルダース中尉とのロッテ戦法の研究は急速に洗練されていった。 戦役後は曹長に昇進してJG52に転属。新戦法を部隊に伝え、練度を高めるための教育係に任命される。ネウロイ侵攻後は、教育の一環としての新人ウィッチの実地教練等で撃墜数を伸ばした。 勘と反射神経で動く天才型ウィッチの戦い方とは異なり、一撃離脱戦法は理論を他人に教える事が容易だった。 教え上手で人当たりがよく前向きな性格から、新人の教育係として重宝されている。多くの優秀なウィッチが教え子となり、ハルトマン少尉(当時)のように後の大エースへと成長した者も少なくない。 自分の能力に限界がある事を認めているため、育てた「生徒たち」が自分よりも優秀なウィッチになり、自らの階級や撃墜数を越えて成長していく事を楽しみにしている。 素直な新人だけでなく、生意気で天才肌のドッグファイターであっても辛抱強く必要な基礎をしっかりと教える事ができた。 本人も教育係曹長という役割を喜んでこなしており、士官学校への入校を頑なに拒んでいる。 JG52当時、配属されたばかりのハルトマン少尉の長機となり、その後もしばらくペアを組んでいたが、ビフレスト作戦の最中に異なる任務に従事し離れ離れになった。 後にバルバロッサ作戦に参加し、ペテルブルグで結成された第502統合戦闘航空団に所属。同隊でも教導を担当している。 戦場では真面目な先任曹長だが、それ以外では陽気な享楽家で、毎日を楽しく生きるための努力を惜しまない。食材確保のために休日を丸々潰すことも珍しくないという。 素行不良と女好きで知られる同隊のクルピンスキー中尉から新人達を守るべく奮闘するが、半分冗談で、個人同士では頼もしい戦友といえる関係。 声優 五十嵐裕美 イメージモデル エドムント・ロスマン (1918-2004)愛称 「パウル(Paule)」 撃墜数 93 その他新人時代のエーリヒ・ハルトマンの長機だった。 小柄な体躯で、指導者として優秀。 勇猛さでなく頭脳で飛ぶタイプのパイロットで、腕の負傷もあり格闘戦(ドッグファイト)を好まず、遠距離からの奇襲攻撃戦法を得意としていた。 明朗快活な芸術家気質、美声の持ち主で歌が得意。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集/next world witches/第五〇一統合戦闘航空団要略増補記録集/秘メ録手牒 下巻/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年) ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン NIKKA EDVARDINE KATAJAINEN 所属 スオムス空軍第24戦闘機隊第3中隊史実では飛行第24戦隊が名称変更して第24戦闘機隊になった。 階級 曹長 身長 160cm 年齢 15歳(1944年) 誕生日 5月31日 通称 「『ツイてない』カタヤイネン」様々なトラブルによって機体を壊す事から。 但し仲間を巻き込むような事態や致命的な重傷には発展した事がない。 愛称 「ニパ」 使い魔 雪イタチ(フェレット) 固有魔法 超回復能力(本人限定の治癒魔法)(旧記述)特殊な魔法体質として超回復能力を持っており、使い魔の治癒魔法との相乗効果で多少の怪我はたちどころに治ってしまう。 特殊な魔法体質として、特別な訓練もなく、常に中度の治癒魔法がかかり続けている。 魔法力を体内で循環させている事から、通常なら死ぬと思われる墜落からもあっさりと生還し周囲を驚かせる。 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2 メッサーシャルフ Bf109G-6(MT-476号機)最終的には全損して使用不能となったユニット。 メッサーシャルフ Bf109K-4(機番不明)G型全損の際、クルピンスキー中尉がカールスラント向けの補給物資から強奪してきたユニット。 使用武器MG42 その他スオムスの首都ヘルシンキ出身で、ウィッチとしての力が発現すると同時に養成学校へ入学、下士官候補生として訓練を受けた。この頃既に「ついてない」の萌芽は現れており、訓練用ユニットを何度も全損させている。 卒業後は軍曹に任命され第24戦隊第3中隊に配属。この時期の同僚にスオムスナンバーワンエースのユーティライネン中尉、同二位のウィンド大尉がいる。ウィンド大尉とは姉妹かと思えるほど容姿が似ており、さる戦いを通じて強い友情で結ばれている。 初陣でネウロイこそ撃墜したものの、被弾してエンジンを損傷し墜落寸前で基地に帰投。 その後も被弾での損傷やテスト中にユニットが足から脱落するようなトラブルに見舞われた。原因の一つは敢闘精神旺盛でシールドに配慮せず食らいつき攻撃を続ける戦法にある。 何故か行く先々でネウロイと遭遇し、必要以上に戦闘に巻き込まれるケースが多かった事も挙げられる。 スオムスではストライカーユニットの調達を輸入に頼っている事から、戦果は挙げても機材を壊すウィッチの扱いに困り、一時はエースでありながらハンガーの掃除をさせられていた事もある。 少年のような容姿で、白黒はっきりつけたがる性格。前向き一直線過ぎるあまり周りが見えなくなるタイプで、ユーティライネン中尉のいたずらによく引っかかる。明るく社交的だが、場の空気が読めないところがある。 故郷の為に頑張りたいという思いが強く、一生懸命に物事をこなすが、その真っ直ぐすぎる性格から上官ウケは悪く、態度が悪いと思われる事も多い。 ヨロイネン観測所に駐屯していた時期にユーティライネン中尉と再会し、同伴していたリトヴャク中尉と面識がある。(キミとつながる空) 後に第502統合戦闘航空団に招聘され、同じくユニット壊しとして知られていた同隊のクルピンスキー、管野直枝と共に「ブレイクウィッチーズ」と呼ばれるようになる。 声優 高森奈津美 イメージモデル ニルス・カタヤイネン (1919-1997)フルネーム ニルス・エドヴァルド・カタヤイネン 通称 「ついてないカタヤイネン」 愛称 「ニパ」 撃墜数 35.5 その他バッファローでの初フライトの離陸時に車輪が折れる。 初撃墜を経験時に自分も撃墜されかける。 エース・パイロットになった日にも被弾。 修理した戦闘機のテスト中に滑走路で裏返しになる。 戦闘機を余りにも壊すので爆撃隊に転属になる。 元の部署に戻すようアピールし過ぎてハンガーの掃除係に左遷される。 7ヵ月後に復帰するも病院送りに。 名機・メッサーシュミットBf109を受領するも、最初の飛行でエンジントラブルが発生し不時着。 エンジン交換後のテストで再びトラブルが発生し、機体は木っ端微塵に。カタヤイネンは入院。 退院後の戦闘で被弾。エンジンから漏れたガソリンが気化してコックピットに流入し、着陸の途中で意識不明になる。機体は500km/hで滑走路に突っ込み、地面に数回バウンドして再び木っ端微塵に。 グスタフ・エリク・マグヌッソン隊長は、自らの胸からマンネルハイム十字勲章を外すと、瀕死のカタヤイネンの胸の上にそっと乗せたのであった。 1997年死去。 出典 コンプエース/第五〇一統合戦闘航空団全記録 第四集/世界の航空歩兵シリーズ/ザ・スニーカー/キミとつながる空/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第一集 雁淵ひかり かりぶちひかり 所属 扶桑皇国海軍佐世保航空予備学校 扶桑皇国海軍第377航空隊特設欧州支隊 階級軍曹 身長 156cm 年齢 14歳(1944年末時点) 誕生日 5月26日 使い魔 扶桑リス 固有魔法 接触魔眼直接接触したネウロイのコアの位置を正確に見ることが出来る。 使用機材零式練習用戦闘脚一一型 試製紫電改二(チドリ仕様) 使用武器九九式二号二型改13mm機関銃 S-18対物ライフル FP-45 "リベレーター" その他正義感が強く一途な性格。努力家で体力と根性は人一倍ある。姉を尊敬しており、彼女のようなウィッチになるのが夢であり目標でもある。 とてもポジティブシンキングで元気な女の子。 毎日姉と同じトレーニング(長距離走、海渡り)に励み、体力と根性とメンタルの強さは折り紙つきだが肝心の魔法力と制御技術にはかなり難あり。 欧州での補充ウィッチ募集に志願し、軍曹相当としてスオムスのカウハバ基地での後方支援任務のために欧州へとおくられた。 後にグンドュラ・ラルの采配によって彼女は孝美と偽装され、502に編入された。 声優 加隈亜衣 イメージモデル 鴛淵光子その他雁淵孝美のイメージモデル、鴛淵 孝の妹。パイロットではない。戦後に兄、鴛淵孝の部下と婚約している。 出典 第五〇二統合戦闘航空団全記録 第一集/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年)
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流星 特番 3 俺「ストライクウィッチーズどすえ」 300- 作者 ID zRhZGcdL0 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 300 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 23 00 36.81 ID F9YL5wso スペシャル特番! 流星お疲れ様会!! BGM http //www.youtube.com/watch?v=-Sui1N3FyBA 私「やっほー!! スオムスの虹色のアイドル☆コメット・ブロッサムちゃんでーす!!」 キャサリン「やっほー!みんな寂しかったー? 誰がなんと言おうと、いらん子のお色気担当キャサリンねー!」 私「流星、いらん子中隊編。一応の完結お疲れさまでした―!」 キャサリン「お疲れ様ねー!!」 私「いやー長かった! 長かったー!!」 キャサリン「何文字あったのかねー」 私「知らない! 何文字書いたかなんて思い出したくもないって」 キャサリン「なっがい自慰だったねー」 私「ほんとにねー」 302 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 23 03 14.75 ID F9YL5wso キャサリン「主演してみてどうだったね?」 私「主演っていっても"私"は"私"で"俺"とは別だし‥‥でも百合はびっくりしちゃったな☆」 キャサリン「いらん子に来たらやらなきゃならない(キリッ とか言ってたねー」 私「いいんじゃないかな? 自己満足だったしね」 キャサリン「自己満足といえば、その後のビューリングのシーンも、 ストライクウィッチーズでやらなくてもよかったよね―」 私「あれは執筆中にFPSにはまっちゃったのが原因だってさ」 キャサリン「ああ、なるほどねー」 私「あと今日はビューリングさんの誕生日なんだよ! この日に完結させたいがために急ピッチで投下したらしいよ!」 キャサリン「また変なプライドね‥‥」 304 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 23 06 26.33 ID F9YL5wso 私「そういえば早い早いって言われてたけど、 前作書き終わってからちょっとずつ書き溜めしてたのを放出した形だし、 実際の執筆期間は結構長いと思うな」 キャサリン「それでも寝る間も惜しんで書いてたから、気持ち悪いね!」 オナヌ 私「そうだね☆ 寝る間も惜しんで抜ーしてるわけだしね!」 キャサリン「まあ、そういうスレだしねー」 私「そういえばこの後、501編が始まるんだよね」 キャサリン「それがねー、今回ので燃え尽きちゃったらしくてねー‥‥」 私「えぇ!? 殺る殺る詐欺!?」 キャサリン「物騒な誤変換ねー。まあいつかはやるって言ってるね。せっかくアイデアもあることだし。 あ、そういえばなんで最後リュウセイは生きてたね? まさか奇跡なんていわないよねー?」 私「あれはペンダントに姉さんの回復魔法が封印されてたって設定だったんだ。 一応伏線も張ってあったんだよ。どうやって封印したとかは知らないけど!」 キャサリン「最後までご都合主義ねー」 305 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 23 09 27.87 ID F9YL5wso 私「あと、設定的には私もここでお別れなんだよね―」 キャサリン「え? "俺"と一心同体なんだからこれからも出演するんじゃないの?」 私「うーん、ここで言っていいかどうか分からないけど、5年後にはこの変身魔法の改良に成功しちゃうんだよね」 キャサリン「へー‥‥じゃあ完全に私たちの仲間ね!」 私「そうだね! 百合担当のために生まれたから! あ、でも使えなくなったわけじゃないから、もしかしたら復活するかもね!」 キャサリン「復活に期待するね!」 私「じゃあとりあえずこれで終わりにしようか?」 キャサリン「そうね。もうこれ書いてる時賢者タイムになってるしね」 ???「ちょっとまてーい!」 私「!?」 306 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 23 12 05.72 ID F9YL5wso ジュゼッピーナ「ちょっとちょっと私の出番がないまま終わりってどういう事!?」 キャサリン「ああ、ジュゼッピーナねー。仕方ないね、その性格で出そうとすると資料が足らなくて、 その前の性格だと、ウルスラとかぶるねー」 ジュゼッピーナ「そんなんどうだっていいわ! 私も出番欲しーい!」 私「そうは言ってもねー‥‥もうネタが無いってよ?」 ジュゼッピーナ「今から作ればいいじゃないのさ!」 キャサリン「無茶いう子ねー」 ジュゼッピーナ「無茶でも何でもいいのよー! わたしだって立派ないらん子中隊の一員なのよ? それがなによ! 7人目っていうのも、百合担当っていうのも、 こんなわけわからん桃色娘に取られて!」 私「あー! ひっどーい! そんな言い方はないんじゃない!?」 ジュゼッピーナ「知らないわ! ああ、私も智子中尉とニャンニャンしたい‥‥」 私「あなたは2009年初春をまてばいいじゃない! 本編キャラなんだし!」 ジュゼッピーナ「そんなんいつ出るかわからないでしょ!?」 キャサリン「ああ、ふたりとも落ち着くねー。気が向いたら3巻の内容で書くかもしれないってさ!」 ジュゼッピーナ「約束しなさいよヘタレ!!」 307 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 23 15 08.08 ID F9YL5wso ワーワーギャーギャー 俺「はぁ‥‥」 智子「なによため息なんて吐いて」 俺「いや、疲れたなーって」 ビューリング「最後の章は私のほうが疲れたと思うが?」 俺「ま、そうだな。お疲れ様」 ビューリング「おまえはこれからも出続けるんだろ。私たちは一応これで、ひとまずのおやすみだ」 ハルカ「がんばってくださいね! ブロッサムちゃんは私に任せてください!」 俺「お前、二股はいけないとか言ってなかったか?」 ハルカ「そんな事いってましたっけ?」 エルマ「ハハハ‥‥機会があったら読み返してみましょう」 ウルスラ「私も501編では出番があるんでしょうか‥‥」 俺「さあなぁ‥‥でもTV本編で出たことあるって事は可能性としてはあるだろうな。 俺の記憶が正しければ、唯一1945でなにやってるのかがわかるいらん子キャラクターだし」 智子「ま、なるようになれでしょ」 308 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 23 18 20.48 ID F9YL5wso ハルカ「そういえば、私と智子さんはラブシーンあったのに ヒロインのビューリングさんとのラブシーンはありませんでしたね」 俺「ヒロインだからこそ無いんだろ?」 智子「一理あるわね」 ハルカ「そんなモンなんですかねえ」 エルマ「というか、いちゃつくようなシーンもありませんでしたね」 ビューリング「最後のアレだけだったな」 俺「というか見たくないだろ? 俺とコイツのイチャつきなんてさ」 ビューリング「私はいつでもやっていいが?」 309 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 23 21 10.01 ID F9YL5wso 俺「おまえは‥‥どう育ったらそういう事言えるんだよ」 ビューリング「私の半生か? 長くなるぞ」 俺「そういう事言ってるんじゃねーよ」 ビューリング「じゃあ体の成長が見たいのか」 俺「からだ‥‥なにいってんだよ!」 ビューリング「何も照れることはないだろう。これから幾度と無く見ることになると思うが?」 俺「おまえ、馬鹿か!」 智子「はいはい、いちゃつくのはどっか外でやって頂戴」 俺「どこをどう見たらいちゃついてるように見えるんだよ!」 キャサリン「全部ねー!」 310 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 23 24 02.74 ID F9YL5wso 俺「うお、戻ってきたのか。‥‥まあとにかく、みんなお疲れ様」 ハルカ「お疲れさまでした!」 ウルスラ「お疲れ様」 智子「あなたも、お疲れ様」 ビューリング「おつかれ」 エルマ「おつかれさまでした」 キャサリン「おつかれさまねー!」 俺「これにて、「流星」いらん子中隊編、一旦の終了! それじゃあまたいつか!」 私「また会えたらいいね! ばいばーい!」 糸冬 --------------------- 制作・著作 SHK ジュゼッピーナ「私は出番もらえるまでぜーったい諦めないからねー!」 311 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 23 27 09.47 ID F9YL5wso みんな「おつかれさまでしたー」 俺「あ、ビューリング」 ビューリング「?」 俺「誕生日、おめでとう」 ビューリング「ああ、そうだったな。一応礼を言っておこう」 俺「素直じゃないなあ」 ビューリング「歳を取るだけだからな」 俺「お前が生まれてきてくれたおかげで、俺はここにいるわけだがな」 ビューリング「それは、わるかったな」 俺「感謝してるんだぞ」 ビューリング「‥‥ありがとう」 俺「こちらこそ、生まれてきてくれてありがとうな」 おしまい 312 名前:流星 あとがき[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 23 30 10.54 ID F9YL5wso はい、これで全編終了です。 長くなりましたがなんとかここまで投下することができました。 今日にこだわったのはおまけ内で言っているとおり、ビューリングさんのお誕生日だったからです。 本スレに投下できなかったのが最後の心残りですが… 最後にたくさんの支援、感想、乙などありがとうございました! 313 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/06(月) 23 31 40.55 ID xXBs5.AO 乙! 次回作も期待してます! 314 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/06(月) 23 37 52.98 ID xj0nSfEo 乙でした! 315 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/06(月) 23 42 06.65 ID lu8U50.0 乙! そして壁殴る。 316 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/06(月) 23 46 52.05 ID 8uTVmwDO 乙 317 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/06(月) 23 50 16.66 ID jh/l47M0 次回作も期待してる 壁殴ってちょっとだけ寒い おつかれ! 318 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/06(月) 23 52 03.69 ID KNgE/7Qo 面白かった!乙 そしてビューリングさん誕生日おめでとう 319 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/06(月) 23 54 52.45 ID iVbveh60 乙! やっぱビューねーさんの誕生日に合わせてたのか 320 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/07(火) 00 24 23.89 ID jjpIaY.0 乙ー! 321 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 00 29 03.38 ID 8diMaDM0 乙でした。祝!ピューリングとハッピーエンド。いい最終回だった。 おまけ 私 年齢 14歳 (1940年) コメット・ブロッサム(自称) 身長 147cm 体重 ひ・み・つ☆ ユニット 航空:靴「エンジェルフェザー」 武装 筆「ぱれっとちゃん」 3サイズ:83-60-81 俺(リュウセイ)が変身魔法「みらくる☆まじかる☆れいんぼー」で変身した姿。 最大発動時間10分。一度解除すると約72時間は再発動ができない。 魔法力が数倍になり、機動力、破壊力が跳ね上がる。原理としては自己催眠の超強化版。 「ぱれっとちゃん」を使い、空中に魔方陣を描き、色と魔方陣のレベルに対応した魔法を繰り出すスタイル。 姉に女装をさせられたとき思いついた。本人的には黒歴史。 変身中は性格が大幅に改変されるが、記憶はしっかり受け継いでいる。 ハルカに押し倒されてから百合気味。もっぱら受け。 スタイルはかなりいいほう。 おしりが弱い。 実は姉をモデルにしている。性格や体型もそっくり。 1945年時にはこの魔法から魔力部分のみを抽出することに成功しているため、切り札では無くなっている。 使えないわけではない。 戻る
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最上の空陸両用 12 俺「ストライクウィッチーズかもな」避難所 577-616 ID h2PZrhkc 前のページはこちら 全体の表紙はこちら / i ∧ ' , ヽ, ,, -‐ '' ` ‐- 、 / i ! .! / / ', ', i /イ'' ヽ,. / ! ! / ∧ .! i / /∧', ! i ', ! // `ーヽ ! i i /l / ', NトV/V ヽ', ! l .! ! / / i ヽ, ! i i_,/-l i‐‐-.', i ヽ l --,,,_'_ i ∧i i ./ / .! i ,∧ l i ヽ i ! i / ,,V==、 ', i V ,== ,,_ .!` i .!V i / / .! .! ∧ l ∨ / 、 l i !ヽ. i ィl lィ ´代jチi ヽ.! イ代jュヽ,! !/ i ./ ィ !∧ N/ i l /∧ヽ ヽ l i ! i i ! i Vメ、 `ー- ' ` `ー-' イ V i .! .レ' i } ∧-‐''  ゙̄i ! //i .! ヽ‐-i__∧i !人 i ヽ _l , , , , , , , , , /ソノ i i W l、 ! _, ==、ヽi ' ヽ -、 ==、 ヽl i i ` i l 、 /`y' レ' ∧l ヽ i ィ' イ ナi r'イ ナヽ i ノ∧ l l ヽ . イ i { / トt `ー゙-' `ー゙-´ .! / ヽ .! l ! i! 丶 ,, イ i! l ! i. リ ヽ , , , , , , , , , ィ' .! i. l i i! rス ` ´ __ソヘ! i! l i .! .! i { i、 / i l ! ! i!/ o`7Y´o ヽ ! ! i V ヽN、 i ヽ . ,イ l ,イ/V l ,,, l__ fヽ, o ハ|ハo 〉、l__i i ヽMNヽ'ヽ` ュ __ ィラソ^i iレ' メ fヽ _ -=ニチシ `ヽ\o/ | ヽo_/ \三ニ=L__ fヾ,ーt+t‐´Υ V ヽ ヽィ‐fヽr´ r〉 ヽ | o / ` ー-/ヽ.. f 、 __ ノ ヽ V| | | !__ ヽ / /ヘ ! r' \ l / / l ! .l _,-、-‐‐' ! i r'ニニ弋.l| ゙ ケー-- 、 i ,-__ら i 〈 \ / / i . .i V ヽ」 i ! r'-- ヽ、ミ 、 // | 1 \ \ \ i ヾヘ_ \ / / ! ∨/__ヘ レ'入ー, `l ヽニシ | | l \ ヽ { l \__/~~\l二二二]/ . 〈 ´ ィ、j ∨\. ~ ヽ ヽ { t l __}__,,-'' ̄l / \ l r' .N ヽ Y\\ /ヽ__ -‐'^ヽ.-‐、 ∧ } l r' l / / \ l i .|∧ | { \\ // __〉 V乂 r' l l __,,,l \ / \ ! .!__〉 __ __ン¨l K , - ' ∧ | | l --‐‐ '''' l |\/ \ i. r' イ^ ! .! ヽ / ∧ i i エイラとサーニャが 四日目をお知らせします ・・・なんダナ! 598 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 52 00 ID h2PZrhkc [19/37] 特別任務四日目 1820時 第501統合戦闘航空団基地 ブリーフィングルーム ……… …… … ルッキーニ「うー…おっちゃんまだ帰ってこないのー!?」 シャーリー「まだ任務が終わってないんだし、ガマンだルッキーニ。 あたしだって待ってるんだぞ」 リーネ「それにしても、今日で四日…<俺>さんは大丈夫でしょうか…」 バルクホルン「まあ、大人の男で、かつ陸軍出身の<俺>なら問題はないとおもうが…」 ペリーヌ「一応通信で無事は確認できているようですけれど、信号通信でしょう? 細かい様子まではわからないし、健康状態とか、気にかかりますわ」 ルッキーニ「もー、やだやだやーだあ! ねえシャーリー、もう任務なんていーから帰ってきてっておっちゃんに言おうよ!」 バルクホルン「何を馬鹿な事をいっているか、ルッキーニ少尉。 まあ、確かに納得のいかない部分もあるが、任務は任務だ。邪魔をしてはいけないぞ」 ルッキーニ「なにいってんのさあ、バルクホルン大尉。 おっちゃん、あのお船が壊れてる間しかいられないんだよ。 もし任務から帰ってきたときにお船が直ってたら、もうおっちゃんとお別れになっちゃうじゃん」 バルクホルン「む…!」 599 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 54 40 ID h2PZrhkc [20/37] ペリーヌ「それは…確かにそうですわね。 ルッキーニさんの想像は少々極端ではありますけれど」 ルッキーニ「そーだよ!だから、あたし反対したのに」 リーネ「私も、すっかり忘れていましたけど、<俺>さん、船が直るまでの臨時の増員なんでしたっけ…」 シャーリー「…あはは。 なんか、まだ2週間ちょいしか一緒にいないってのに、妙にこう…いるのに慣れちゃってたな。 そうだ、多分そう遠くない時期にアイツ、いなくなっちゃうんだよな」 ペリーヌ「最初から予定されていたはずの話でしたのに、改めて意識すると、すこし寂しいですわね」 バルクホルン「こら、お前たちしんみりするな。 <俺>が無事に任務を終えられるよう、私たちだって頑張らないとならないんだぞ」 シャーリー「わかってる。 さ、みんなも、もういいだろ。そろそろミーティング始まるぞ」 リーネ「あ、はい」 …… … 坂本「みんな集まってるな、それではこれから明日以降の体制に関するミーティングを…どうしたバルクホルン。 何か落ち込んでいるように見えるが?」 バルクホルン「な、なんでもない、少佐。始めてくれ」 シャーリー(やれやれ) 600 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 55 57 ID h2PZrhkc [21/37] 特別任務四日目 2000時 Y島 護衛ウィッチ用駐屯テント前 ……… …… … 俺「やれやれ…」 ぼっ ぱちぱちぱち… 俺「……」 鍋まぜまぜ 俺「……!」 俺「さて…」もぐ… 俺「ああ、食える、食えるわ。 久しぶりの雑草スープだけど、まぁ食えるわ」もぐもぐ 俺「……」もぐもぐ 俺「ごちそーさん」 俺「……」 俺「…風呂はいりてえな。海で魚取ってたら髪がべたべたになりやがったし」ぽりぽり 601 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 56 59 ID h2PZrhkc [22/37] .___,,_,_,,._...、 、、、、、、 --- ―――― | | ○月×日 四日目 日誌 本日も異常なし。 特に書くこともない感じ。 ゙、 、、、、、、 --―― ` 特別任務四日目 2320時 Y島 護衛ウィッチ用駐屯テント ……… …… … 俺「ぐがーぐがー」Zzz 俺「…へーっくしょん!」ふがっ 俺「……たりい」布団もぐりもぐり ざざっ ざざざっ 俺「ん、通信?誰からだ…」 《こちら、サーニャ…<俺>さん、聞こえますか?》 俺「!」がばっ 602 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 58 27 ID h2PZrhkc [23/37] 俺「こちら、<俺>だ!サーニャさん、聞こえますか!?」 《サーニャあ、毎日アイツに呼びかけてるけどさ、やっぱ聞こえてないんじゃないか? いままでアイツから返事返ってきたことないだろー》 《うん… でも、今日は電離層の状況は特殊だから、今なら<俺>さんのところまで通信が届くかもしれないの》 俺「あれ、こっちの声が届いてない!? だめだ、出力が足りないのか、そうだ信号通信なら…」 ぽーん、ぽーん 《これは<俺>さんの信号…!》 《ホントか、サーニャ!?》 《ええ、ミーナ隊長から教えてもらった、無事を伝える符丁よ》 俺「やった、伝わった! ああ、そうだ、俺はここにいる、無事でここにいるぞ…」 《でも、なんで音声通信してこないんだよ》 《たぶん、<俺>さん側の送信出力が弱いんだと思う…しかたないわ、エイラ》 俺「一緒にいるのはやっぱりエイラか」 603 自分:最上の空陸両用 電離層さんありがとうございます![sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 59 50 ID h2PZrhkc [24/37] 《きっと聞こえているんですよね、<俺>さん…。 あの、その…みんな応援してますから、がんばってください》 俺「サーニャ…ありがとう」 ぽーん 《あ…お返事がきた、ふふ…ほら、エイラも、何か言ってあげて》 《べ、別に私はいいって、アイツに言いたい事なんてないし》 《エイラ…<俺>さんはひとりで頑張ってるのよ、この通信だっていつ切れるかわからないんだし、応援してあげて》 《しょうがないなー…えーと、<俺>聞こえてるのかー? 別に私はオマエの事なんてどうでもいいけど、サーニャやほかの連中は心配してるからさー、 えーっと…だ、だからまぁなんだ、無茶すんじゃないゾ!》 俺「はは…エイラのヤツめ、かわいくねえなあ」 びびっ 《う゛ぇ!? ちぇー、なんで私への返事はヘンな音なんだよー》 《ふふ…もうすぐ電離層の状態が変わるから、通信も切れちゃうと思います。 <俺>さん、どうか無事に帰ってきてください…みんな、待ってますから》 ざざざっ 俺「…切れた、か。 サーニャ、エイラ…久しぶりに、二人の声聞いた、な…。 元気みたいで、よかった、な…」 _ -- _ , - ´ ` 、 / ヽ / / ヘ. ヘ _, イ/ //{ l ! ヘ ヘ  ̄ / ///,j / ノ. } ハハ 'イ 7ナT´ l /^ー-くj,イ | i l | , -、 |ハ /! __ V / ノ'`ト、/ | | ! リ / ) / / Vレ} '⌒ヽ// _ニ=、 |/Y/ / l { / /_ / / , -― 、 / / ''' r ,,,,, ヽ ./ / } ハ i 〃 ノ ー ´_ -―‐' 〃 八. _ _,.イ_, イ} 从|ヽヽ { / { ー──- 、 lハ /ヽ ゝニ ヲ /″/ ノ i. | | ,ヾ , - -‐- _゛ 、-――‐' V /.ヽ、 / /ノ | l ! / `ヽ、_ -‐ 、\ _,-く __ T二三≦-‐', イ| | ヽ! / `丶、 \ `丶.) __≦ミー >彡'_ ― ≧ー- 、 |ヽ ヽ /、 ○ l /|f / ̄イ―=ニ二ニ>' / ハ | \ .∨ ヽ-ー ' / 五日めー。.! /イ-‐ iー,、_ro、ヽ 、 / ヘ ! y .. //.. .... `v' /、 ヽ \ヽ / .... / ....... `ー <) ヽ ーV . / .... . ヽ . / . l 604 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 02 32 ID h2PZrhkc [25/37] 特別任務五日目 0930時 Y島 護衛ウィッチ用駐屯テント前 ……… …… … 俺「朝の哨戒偵察おわりー…と。 今日を乗り切れば終わり、なんだよな。頼むぜ」 俺「それにしても…疲れるな、なんか。 技術屋の連中は割と気のいいヤツが多いけど、歩兵連中がどうにも、俺に対する目線がびみょーな感じだよな」 俺「…でもそうか、男のウィッチなんて珍しいし、元歩兵だなんてなおさら珍しいからか。 連中からすれば羨ましさ半分、妬ましさ半分って感じなんだろうけど…なんだかな。 別に、そんな『いい』だけのもんじゃねーぞ、とは言いたいが、まぁ俺が言ってもしゃーねーか?」 俺「いや…たぶん、昔の俺―ウィッチになる前の俺も、同じような目で見たかもしれないよな…。 そう思ったら、あいつら責められないわな」 俺「それにしても、もう五日か…みんなどうしてるかなあ。 まあ、今までだって俺がいない11人で回ってたんだし、仕事には影響ないとは思うけど、はは」 俺「ははは」 俺「……」 俺「ちぇ、あーあ。 認める、認めてやんよ。寂しいよな、この状況はさ。 昨日サーニャたちの声聞いて、気にしないようにしてた分がぶりかえしちまったのかもな」 俺「ちぇー、ふて寝だふて寝」ごろん 605 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 04 14 ID h2PZrhkc [26/37] 俺「…最上の連中や501のみんな、今頃どうしてんだろ」 俺「501のみんなもこの任務期間中は負荷かかるって話だし、大丈夫かな。 ルッキーニあたり、文句言って怒られてなきゃいいけどな、はは。 最上の修理は順調かな、そーいや修理はいつ頃終わ――」 俺「――!」がばっ 俺「そうか、最近は俺もなんとなく意識の隅に放っておいた話だけど、今だって修理進んでるはずだよな。 この前の休日の時、他の船とドッグの中で積荷のやりとりをしてたのが修理部品だとすると ひょっとして…もう、501にいられる時間ってほとんどねーんじゃねえのか?」 俺「やばい。何がやばいのかうまく言えないけど、やばい。 ここでこんな風にぼーっとしてる間にも、タイムリミットは迫ってきてんじゃねえか。 ヘタすりゃ、この一週間で修理終わって、この任務終了と同時にオサラバなんて話も…?」 俺「いや、さすがにそれはないハズだ、そこまで期限が見えてるんなら俺に話が来ないはずはねーし、まだ大丈夫だ。 でも…そうか。やばいな、今までも何度かこの事は考えてきたはずなのに、ちゃんと実際の問題として 自分の中で整理することを怠ってきたよな」 俺「……むーん」 俺「…俺、なんつーか、もっと一日一日を大事にしなきゃダメだよな。 まあ、大事にするたって、具体的にどうすればいいのかはよくわかんねーけど」 俺「…まずは、与えられたいまの仕事をしっかり頑張るところから始めますか!」えいえいおー . / / / i ' ! / / / / ハ , ヽ !/ / ィ / /! ! i i レ /_ -≠=- _// , / i ト、 i i. / / / / / / /-ム _.i ハ ! i / / /ィ7ニュ≠ / // / i メ、 ! i i ,. / ! /イ .i ! てト/ / / ニ=ュL/ ト/! ! , , -、 / / !/i!丶 { し リ {/ / イ / i ヽ レ/ / , / ⌒Y /イ / レ ! ゙ー¨ { し ハi!/ / , / } !/! /! ∧ i l 弋ニシ ィ/ // イ ./ ./ 最終日! ! i V V { ′ / / /i/ i/ ./ / ! i _ _ゝ、 ┌ - ─ 、 / / / ./ ./ ,-、 V,.. ヾ ヽ \ ヽ、 -- ノ / イ/ / / , - v ヽ _/ i! i! } \  ̄ ̄ _ ィ / レ -_ __ / /-/⌒ 丶 ヽ ヾ i! i! リ !丶 _ - _フ /--< / ./ { _ 、 丶 \ }r-、 i! i! ソ ! t< ィ人 ヾ ..イ / .}、 \ \ ゝノィ ヾ i!._ 」T! ! / } ! /丶 ヾジ ./ ー、 .、 ヽ _ノーイ 丶 i ! V ! !/ ....._ 丶 ./ / .} ー ´ ! i ! _// ヽ ./ / / ヽ } i ! / / ト / , .{ / / } / T  ̄ i ○ ! \ / ! , ーィ / ノ / i i ! \/ ! 、 . ゝ ィ ./ / ! i ! ヽ ;..._, ーイ/ 606 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 06 30 ID h2PZrhkc [27/37] 特別任務六日目 0730時 Y島 護衛ウィッチ用駐屯テント前 ……… …… … 俺「そんなこんなで最終日!」 俺「今日のスケジュールは…午前中には施設の最終確認が終了して、 昼には兵員が帰還…全部見送って、荷物整理して、夕方には俺も出発か。 ま、頑張りますか!」 …… 特別任務六日目 1120時 … 俺「……」 ぴこーん、ぴこーん 俺「きたきた…試験官どのへ、こちら501JFW、Yis01より発信。 1120時、受電器にテスト発報入感。 ええ、ええ…ランプその他もろもろオッケー、正常です」 俺「これで全作業終了っすか? ええ、ええ、はい…あはは、いやいや、こちらこそありがとうございました。 ええ…はい、最後までちゃんと見送りますよ、迎えの船が来たら伝えますから今はゆっくりしててください。 それじゃ、またあとで」がちゃん 俺「よし、接岸ポイント行くか」 607 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 07 22 ID h2PZrhkc [28/37] 特別任務六日目 1400時 Y島 浜辺 ……… …… … ざばーん ごうんごうんごうん ざばーん 俺「さよーならー!」 (`・ω・)ノシ 俺「ふー。 ま、なんだかんだで、気のいい奴も結構いたし、悪いことばかりでもなかったな。 なぜか技術屋の連中からは部隊のワッペンだのなんだの渡されてるし…」 俺「…ま、何にせよ無事に終わって良かった」 俺「さて、俺も撤収準備始めますかね」 608 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 08 47 ID h2PZrhkc [29/37] 特別任務六日目 1600時 Y島 護衛ウィッチ用駐屯テント跡地 ……… …… … 俺「これで最後…と!」ぐいぐいー、きゅっ 俺「やれやれ、これで荷物も全部纏まったぜ。 さらばY島、愛しき我が任地よ。なんてな。 まあ、魚は美味かった。どーせならちょっと燻製にして持って帰れるようにすりゃよかったなー」 俺「よし、あとはムササビ式に調整してたFw61をもっかい空戦用に調整すれば、この島ともバイバイだ」 びーーっ! びーーっ! 俺「警報!?」 俺「これは…レーダー施設がネウロイの姿をキャッチした、だって…? おいおい、なんだってこんな時に…しかもこっちの方角に向かってんじゃねえか!」 俺「SOS、SOS! 501JFWコマンド、こちらY島<俺>少尉、こちらの早期警戒網がネウロイの反応を捕捉。 至急応答されたし、繰り返す…」 俺「…あーくそ、繋がらないじゃねーか! ちくしょう、こうなったら…」 609 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 10 33 ID h2PZrhkc [30/37] 特別任務六日目 1605時 Y島 レーダー施設 ……… …… … 俺「自前で持ってきた装備と、連中が残していった中途半端な武装しかないけど…」がちゃ 俺「この俺が!」がぎゃこん 俺「やるっきゃ!」がしん! 俺「ないじゃんか!」ばばんっ! 俺「九八式二十ミリ高射機関砲! 九七式迫撃砲!…は、空の相手にちゃんと当たるのか不安だけど。 九九式二号二型改13mm機関銃!…はいつもと同じ。 M712シュネルフォイアー!…も同じ、っていうかこの状況で拳銃を何に使うんだ。 扶桑刀!…もうなにもいうまい。 ま、まぁとにかく、こんだけの火力があればなんとかなる!かもしれない!」 俺「まあ、使う人間が俺一人だから、使える武器も一つだけだけどな、たはは…」 俺「と、とにかくだ! もう守るべき人間がいないとは言え、せっかく連中が作った施設をむざむざ俺の目の前で壊させやしないぜ。 こいよネウロイ!」 俺「…いや、来ないでくれればそれが一番いいんだが…な」 610 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 12 00 ID h2PZrhkc [31/37] 俺「見えた…ネウロイを目視! Y島に近づきつつある」 俺「来てる、来てる…やっぱこの施設をぶっこわすのが目的なのか?」 俺「距離8000…7000…まもなく高射機関砲の有効射程に入る。 撃つぞ、撃っちゃうぞ…お互い1対1だ、男らしく真っ向勝負といこうぜ…!」 俺「有効射程に入った! ロックオン…刺し違えてでもお前は落とすぞ」 坂本『その必要はないぞ、<俺>!!』 俺「!?」 …………ぎゅんっ ………ぎゅんっ ………どひゅんっ ………ひゅんッ 俺「うわっ!? 今の4筋の疾風は、まさか…」 俺「ストライクウィッチーズかっ!?」 611 名前:集中読書週間開催中!詳しくはWikiトップページにて![sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 12 44 ID KcnoSk5k [2/5] もっさんかっけえ… 支援 612 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 13 02 ID h2PZrhkc [32/37] 特別任務六日目 1615時 ばーん!ネウロイはくだけちった! ……… …… … 俺「うわー、あっという間に終わった…。 相変わらずすげーな、烈風斬」 坂本「おお、<俺>大丈夫だったか?」 俺「坂本少佐、なんでここに!?」 ペリーヌ「何を言っていますの、<俺>さんを迎えに着たんですのよ」 俺「ペリーヌさん、それにみんなも…わざわざ迎えに来てくれたんですか?」 坂本「行きだって送っていただろう、帰りだって迎えにくるさ。 それにしても、ネウロイまでやって来たとは、タイミングがいいんだか悪いんだかわからんな」 俺「あはは…とにかく、ありがとうございます。 助かりました」 シャーリー「まったく、刺し違えてでも、なんてバカな事考えるなよな。 ルッキーニや宮藤が聞いたら怒るぞ。それ以前にあたしも怒る」 エーリカ「わたしもね。 ま、あのタンカはちょっとかっこよかったけどさ、でも怒るー」 俺「ん…はい。ごめん、シャーリーさん、ハルトマンさん」 坂本「そろそろいいだろう、さあ、帰るぞみんな」 613 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 15 59 ID h2PZrhkc [33/37] シャーリー「さあ、帰ろう帰ろう。 帰ったら宮藤の作った美味いメシがまってるぞー」 ペリーヌ「あなたの大好きなお風呂も、用意してありますわよ」 エーリカ「まるでペリーヌが準備したみたいな言い草だけど、頼んだのは少佐だからねー」 ペリーヌ「ちょっハルトマン中尉、わたくしは別に…!」 坂本「こらこらお前たち、続きは帰ってからにしろ」 俺「はい…あ、でもまだストライカーの調整が終わってなくて上手く飛べないんです。 調整にちょっと時間を貰いたいんですけど…」 シャーリー「別にそんなの帰った後いくらでもやればいいじゃんか。 ほら、あたしたちが引っぱってやればお前が飛べなくても関係ないだろ」 俺「ああ、なるほど…あ、でも俺、手ぇ土汚れやら汗やらでぐっちょぐちょですし 1週間ちかく風呂にもロクに入ってないから、ばっちいっすよ?」くんくん、うげ シャーリー「あははははっ! そんなの気にしないさ。ほら、あたしはこっち支えるからペリーヌはそっち頼むな」がしっ ペリーヌ「ええ、シャーリー大尉。 …あなたも、そんな気になさるんじゃありませんわ。名誉の負傷(?)というものでしょ」がしっ 俺「うわわわわっ!?」 坂本「はっはっはっ! それでは、私たちは残りの荷物を運ぶぞ、ハルトマン」 614 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 17 43 ID h2PZrhkc [34/37] 特別任務完遂 基地近傍 上空 ……… …… … ペリーヌ「そろそろ基地が見えますわ」 俺「ああ…なんか、ずいぶん懐かしいな」 シャーリー「なにしみじみつぶやいてんだよ。 ほら、みんな迎えてくれてるぞ」 「「「おーい、おーい!」」」 エーリカ「お船の人たちもいるね。 おーい!」ノシ 坂本「みんなお前のことを心配していたんだぞ。 さあ、<俺>も手を振ってやれ」 俺「ええ、ええ…」 俺「あの、み、みんな…」 615 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 18 23 ID h2PZrhkc [35/37] 俺「…みんな、たっだいまあああああ!!」 616 自分:最上の空陸両用 〆パート[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 22 32 ID h2PZrhkc [36/37] ―――― 俺「……」 俺「えっ? あ、今回は〆パートも俺がやんの? うーん…あんまりメタのパートに顔を出すのはよくないと思うんだけど…まあ、たまにはいいか」 俺「ええっと、まぁ今回は、なんつーか…ぶっちゃけた話、物語としては何も進展してないんだよね。 501のみんなとの関係が大きく変わったわけでもないし、ネウロイとの勢力図が塗り変わったわけでもない。 ただ1週間、俺がみんなと離れて生活してたっていう、ただそれだけの話なんだけどさ」 俺「そう、そんな、他愛もない話」 俺「でも、そうだな…そんな話にあえて意味を求めるとするなら」 俺「俺は、いままで何を思うことなく最上にいて、501に来た。そこにいる人々と触れ合ってきた。 頼りにしたり、たまには頼りにされたり、ただすれ違ってきたり、そういうふうにやってきた。 でも、この一週間で、いままでそうやって自分が何気なく接していたものの大切さを、知った。 寂しいとか嬉しいとか、そんな子供じみた感情を感じて、でもそれがとても大切なものだとわかった」 俺「…だから、大切なものを、もうちょっとだけ大切にしようって、思った」 俺「たぶん、言葉にすればそれだけの、つまらない話、か。 しっかし、なんか自分で言うと恥ずかしいな。 それはそーと、メタパートとはいえ俺がこんな事言ったなんて、みんなにはナイショだぜ?」 俺「じゃ、また今度な」 おわりおわりーっと 617 名前:集中読書週間開催中!詳しくはWikiトップページにて![sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 23 50 ID 5.jWHrlA [2/13] 乙乙~ 誰か他に投下する人いるかな? 618 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 24 58 ID h2PZrhkc [37/37] というわけで今日はここまでです なんか、ふつーの俺スレっぽくない感じだったけど、どうでしたか? スレに乗っけてみて、ずっと俺「」俺「」ってやってるのって、なんかのコピペみたいだと思ったorz けど、まぁちょっと寂しい感じが演出できてれば多分勝ち それでは、また次回 半月ごとにやっていけるような感じにしたいな、と思ってます 619 名前:集中読書週間開催中!詳しくはWikiトップページにて![sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 25 42 ID KcnoSk5k [3/5] 乙 こういう話は心がほんわかしてとてもイイ 620 名前:集中読書週間開催中!詳しくはWikiトップページにて![sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 27 23 ID l5ytcBj2 [2/2] おつん 621 名前:集中読書週間開催中!詳しくはWikiトップページにて![sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01 36 09 ID AxC.oF1M [4/18] おつおつ
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/166.html
俺「ストライクウィッチーズだよ」 270~285 270 :学者僕[]:2010/10/15(金) 22 37 11.20 ID JNGCoxyF0 ミーナ「突然ですが明日、501統合戦闘航空団に入隊する人が来ます。」 ゲルト「どんな奴なんだ?」 ミーナ「それが・・・男性のウィッチって聞いているわ」 ペリーヌ「お、おとこですって!??」 宮藤「男性のウィッチもいたんですか!?」 ミーナ「母が元ウィッチみたいで、魔力が受け継がれたらしいわ」 シャーリー「ほえー 珍しいこともあるんだなぁ」 ミーナ「リベリオン出身だそうだけど、シャーリーさん何かわからない?」 シャーリー「いや何も聞いたことはないな」 坂本「どういうことだ?」 273 :学者僕[]:2010/10/15(金) 22 42 03.66 ID JNGCoxyF0 ミーナ「彼に関する情報がほとんどないのよ。詳しいことがすべて不明なの」 坂本「ふむ」 ミーナ「明日を待ちましょう。それでは解散」 ----------------------------- 基地内廊下 ガヤガヤ 宮藤「リーネちゃん どんな人が来るんだろうね!」 リーネ「あ、あんまり怖くない人が・・・」 ゲルト「不明とは・・・妙な奴でなければいいが」 エーリカ「心配しすぎだってトゥルーデ」 ゲルト「しかしだな」 274 :学者僕[]:2010/10/15(金) 22 47 14.67 ID JNGCoxyF0 シャーリー「さっすがカールスラント軍人!頭が硬いぞ!」 ゲルト「リベリアン!私は隊全体のことを思ってだな!」 ルッキーニ「シャーリー!明日来る人面白いかな?」 シャーリー「そうだな、面白いかもな!」 ルッキーニ「来たらいっしょにあそぼーっと!」 シャーリー「ははは 私も混ぜてくれよ!」 ゲルト「話を聞け貴様ー!!!!!!!」 エイラ(どんなやつだろうとサーニャに触れたら・・・・) サーニャ「いい人だといいね。エイラ」 エイラ「そ、そうダナサーニャ。アハハハハ!」 サーニャ「?」 277 :学者僕[]:2010/10/15(金) 22 53 14.58 ID JNGCoxyF0 ----------------------------- 隊長室 坂本「さて、どういうことなんだろうなこれは」 ミーナ「ええ、軍に所属したのが1939年、6年で撃墜4機というのは・・・」 坂本「いくらなんでも少なすぎるな。」 ミーナ「ええ、それにストライカーがこちらに運び込まれるという話がないの。」 坂本「どうやってネウロイと戦うつもりだ?」 ミーナ「本人の到着を待って話を聞くしかないわね」 279 :学者僕[]:2010/10/15(金) 22 58 14.66 ID JNGCoxyF0 ----------------------------- 翌日 ブリーフィングルーム ミーナ「では軍曹、紹介をお願いします。」 僕「初めまして、僕といいます。」 ゲルト「よろしく」(ずいぶんと細いな、大丈夫なのか?) ルッキーニ「よろしくっ!」 シャーリー「よろしくな!」 僕「こちらこそ、お世話になります。」 宮藤「よろしくお願いしますっ」(優しそうな人だなぁ~) ペリーヌ「よろしくですわ」(本当に男性だったんですわね・・・) 坂本「よろしくな! 僕」(訓練のしがいがありそうだ) エーリカ「よろしく~」 リーネ「よろしくお願いします」(優しそうな人でよかった) エイラ「よろしくナ」(サーニャは私が守る!) サーニャ「よろしく・・・」 280 :学者僕[]:2010/10/15(金) 23 02 20.86 ID JNGCoxyF0 ミーナ「軍曹に何か質問がある人いるかしら?」 坂本「私から少しいいか?」 僕「はい、どうぞ」 坂本「ストライカーの類が運び込まれてないんだが、 どうやってネウロイと戦うつもりなんだ?」 僕「あ、僕ストライカーは使わないんですよ」 ミーナ「どうゆうこと?」 僕「えーっと、僕の使い魔はカラスなんですけど」 ゲルト「ふむ」 僕「見せた方が早いかな?ほっ」バサッ 全員「!!!!」 僕「普通のウィッチなら耳と尻尾が生えるんですけど、 僕の場合は羽が生えるんです。これで飛行ができるんです。」 281 :学者僕[]:2010/10/15(金) 23 08 01.30 ID JNGCoxyF0 坂本「すごいな・・・初めて聞くぞ。」 ルッキーニ「ふかふか!」ギュ エーリカ「もふもふだー!」ギュ 僕「わわっ! びっくりした!」 ゲルト「こ、こらハルトマン!離れろ!」 エーリカ「えーもうちょっとー」 ゲルト「だ・め・だ!」 シャーリー「ほらルッキーニも」 ルッキーニ「はーい」 シャーリー(しかし・・・) ゲルト(これは・・・) 全員(触りたいっ!・・・・・) 僕「?」 283 :学者僕[]:2010/10/15(金) 23 12 56.25 ID JNGCoxyF0 坂本「はっ!そ、それでその羽はどのくらい速度が出るんだ?」 僕「魔力で制御ができるので、ストライカーと同じくらいは出ますよ」 坂本「それなら戦闘での支障はなさそうだな。了解した」 ミーナ「他に何かある人は?」 エーリカ「はいはーい!もっかい触らせ」 ゲルト「ハルトマン!」 エーリカ「う・・・だってぇ・・・」 僕「あ どうぞ」バサッ エーリカ「わーい!」サワサワ ゲルト「ハ・ル・ト・マ・ン!」 285 :学者僕[]:2010/10/15(金) 23 17 11.04 ID JNGCoxyF0 エーリカ「えーだって気持ちいいもん。ほらトゥルーデも」モフモフ ゲルト「こ、こら失礼だろ・・・・なかなか気持ちいいな」モフモフ ゲルト「」モフモフ サワサワ ゲルト「はっ! いかんいかん!」パッ 全員(一番夢中になってたな・・・) ミーナ「と、とにかく質問は終わりね 宮藤さんとリーネさんは基地を 案内してあげて。」 宮・リ「「ハ、ハイッ!!」」 ミーナ「では、ひとまず解散とします。」
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俺「zzz・・・はっ!?」 起きた時、まだ辺りは暗かった。しばらく上をボーッと見ていると、 上を数個の何か黒い影が横切って行った。何かと思い、凝視する。 結果、それは数匹のイワシである事に気付いた。 そう。彼は寝ている間に海に潜っていたのだ。 まさかと思い、少し海の中を昇った。 俺「やってしまった・・・もう朝じゃん」 外は既に明るかった。日が登っていたのだ。 夕飯を食べ忘れた事に気付き、残念がる俺。 しかし、いつまでも潜っていては迷惑をかける。 流石に夕飯を取らなかったのだから、少し心配もされているだろう。 俺「さて、行くか」 基地に着き、リビングに行こうとするといい匂いがして来た。 俺「おおっ、まだ朝ご飯は食べてなかった!やったー!」 ついつい大声を出す俺。すると、キッチンから俺の声に気付いたシャーリーが現れる。 シャーリー「おー、俺。起きたのかー?昨日はお疲れだったな。ぐっすり眠れたかー?」 ルッキーニ「呼んでも起きないから昨日は俺を抜いてご飯食べちゃったよー!」 どうやら寝ていた事になっているらしい。訂正するのも面倒臭いので、適当に話を合わせる。 俺「そう言えば、後どのくらいで朝ご飯ですか?」 シャーリー「昨日食べられなかったからお腹空いてるのかー。あと5分位かな」 俺「じゃ、ここで待ってますよ」 ご飯を待っていると、少しずつ人が増えて行った。 皆、労いの言葉を投げかけて来る。どうやら全員俺が寝ていたと思っているようだ。 シャーリー「よし、出来たぞー!」 ルッキーニ「できたー!」 俺「ごちそうさまでしたー」 宮藤「今日も美味しかったー!」 ルッキーニ「そりゃそうだよ!だってシャーリーが作ったんだもん!」 シャーリー「はははー!」 宮藤「ねえねえ俺さん!昨日言ってた漁、見せてくださいよー!」 坂本「ああ、私も見てみたい」 リーネ「あ、私も・・・」 ルッキーニ「わったしもー!」 俺「はあ・・・じゃあ、仕方ないですね。今から」 やりましょう、と言おうとしたその時だった。 基地に警報が鳴り響いた。・・・ネウロイが来たのだ。 坂本「こんな時に限って・・・!」 俺「・・・じゃあ、この戦闘が終わったら、お見せしますよ」 ミーナ「今回はネウロイの数が多い為、十分に注意してください」 ネウロイのいる空域へと向かいながらミーナが通信をする。敵の数は大型1体に中型2体、さらに小型7体。 計10体のネウロイの小隊とでも言うべき数が襲いかかる。 ゲルト「ミーナ、我々だけでは流石にこの量を相手にするのは厳しいぞ!」 坂本「ああ、だから504に支援要請をした。しかし向こうも既にネウロイと交戦中らしい」 エーリカ「じゃあこっちだけで対処しないといけなさそうだね」 坂本「そうなるな。506もネウロイの襲撃を受けているらしい」 ミーナ「だけど、2部隊のネウロイの量は多くないみたい。まずは耐えて、援軍が来たら一気に攻めましょう」 「了解っ!」 10人の声が空に響き、少し遅れて 「了解」 遥か下の方から一人の声が届いた。 ウィッチ達の声とネウロイの雄叫び。銃声とビームの音、シールドを貼る音が聞こえる。 俺はいつも通り、海パン姿で海に浮かんでいた。勿論、俺も攻撃はしている。 しかし、ネックなのは敵の量だ。大型を倒そうとすれば中型が来て、中型を倒そうとすれば小型が来る。 よって必然的に小型から狙う事になるが、中型と大型からも容赦なく攻撃は来る。 ネウロイ「キュイイイッ!」 俺「おっと!?」 俺はシールドを張りつつ、海の中に急いで潜る。水で緩衝した後にビームを受ける事になるので、当然、魔法力の消費は少ない。 さらに基本的には空も飛んでいないで、海に浮かんでいるのでさらに上空のウィッチ達より、遥かに魔法力がの消費は少ない。 勿論、その分の魔法力を魔法弾に込めてネウロイを狙撃をしているが、距離が長いため、ウィッチ達に比べ、あまりダメージは与えられない。 俺「下から安全に攻撃するのはウィッチ達に戦いを押し付けているようで罪悪感があるなぁ よしっ、1機撃墜だ」 海に浮かぶ俺にできるのはネウロイへの直接攻撃と、大型と中型の攻撃を受ける囮としての役。 ビームに魔力を込めた専用の魔法弾を当てることで、大型と中型の攻撃をウィッチに届く前に弾く事くらいである。 やはり上空で命をかけて戦っているウィッチ達に対して、どうしても罪悪感が湧いてしまう。 俺「しっかし、流石[伝説の魔女達]だな。もう残り6機とか。俺も頑張ろうっと。それではお出ましー」 よいしょっと、という声と共に俺はストライカーから巨大な砲を取り出し、海に浮かべる。 現れたのは戦艦大和にも使われている45口径46cm砲。しかし、大和は三連装であるのに対し、俺の持つ物は一連装だった。 しかし、大和の持つそれと大幅に違う部分があった。砲にボタンが取り付けられていたのだ。 俺は海に浮かべた砲をネウロイに向け、ボタンを押す。 俺「たーまやー」 爆音と同時に砲撃が放たれる。砲弾は真っ直ぐネウロイに向かって飛んで行き、激突する。 小型ネウロイが粉々に砕け散った。 また、巨大な砲弾を発射した砲門は海に浮かべていたが、海には沈まなかった。 俺の固有魔法である浮遊の効果である。 俺「よっしゃ!持ってて良かった大砲!」 その間にもネウロイは確実に数を減らされて行き、コアのない子機である小型は既に残り1機となった。中型と大型はまだ健在だが。 また、これだけの量を倒している、上空にいる魔女達にも疲労の色がありありと見て取れる。 坂本少佐は特にそれが顕著で、魔法力が衰退している事に俺は気がついた。 勿論、だからこそ俺も下で安全な分、フォローをしなくてはならない。 と、思っていると、上空から通信が入る。 坂本「俺、聞こえるか?」 俺「はい。聞こえます」 坂本「なら、中型の片方のコアの近くを攻撃してくれ。今リーネが狙撃しているが、硬くてな」 俺「了解です」 上空を見、リネット曹長を見つけ、援護に入る。 と、は言っても真下からでは効果的にダメージを与えられないので、 リーネを少し超えた位置まで泳ぎ、対物ライフルの角度を調整、リネット曹長の穿つ穴に重なるように狙撃し、より穴を深くする。 俺「リネット曹長、援護します」 リーネ「わかりました。お願いします」 対するネウロイは再生力と防御力に重点を置いているようで、今までも何度か大型を狙った攻撃を代わりに受けていた。 ビームこそあまり撃たないが、倒さぬ限りは大型へと攻撃を通す事が出来ない。面倒臭い敵である。 弾を当てる事、およそ20分。ついにリネット曹長がコアを撃ち抜いた。 リーネ「やったあっ!」 俺「お疲れ様です。さて、後3機ですね」 気付けば俺とリネット曹長があの硬いネウロイと戦っている間に小型が1機破壊され、中型も半壊していた。 しかし、戦闘開始時と比べて青くなった空の中、未だに空に君臨する黒い巨大な影。 その影は既に戦闘開始時と比べて大きく動いていた。 俺「・・・残り20分、と言ったところかな?」 ネウロイが上陸するまでのだいたいの時間を考える。20分以内に倒さなければロマーニャの街が壊される。 戦闘が開始してから既に一時間が経過しており、俺は常に水の上で、浮いていたから魔法力もまだあるが、 上空のウィッチ達はもう厳しいだろう。と俺は見当を付ける。となると、俺がしっかりしなければならないわけだが。 俺「生憎、潜水ウィッチなんだよな」 そういいながら俺はストライカーに魔力を今までより多く入れる。海上に巨大な魔法陣が展開される。 上空のウィッチ達も見えたようで、宮藤が通信をしてくる。 宮藤「俺さん、何してるんですか?」 俺「まあまあ、あまり気にしないで下さい」 そう言いながら、俺はさらに魔法力をストライカーに入れる。 少し経ってから、魔法陣の範囲に異変が生じる。一番始めに気が付いたのは、敵の攻撃を避けるために逆さまになったエイラだった。 エイラ「うおっ!?俺、何してんダ!?」 サーニャ「どうしたの?エイラ。そんなに驚いて・・・っ!?」 バルクホルン「戦闘に集中しろ、エイラ、サーニャ・・・!?」 エーリカ「トゥルーデこそ集中し、って、何あれ。魔法陣の範囲の水が渦を巻いてるよ!?」 坂本「俺っ!お前、水も使えたのか!?」 俺「違いますよ。そんな凄い事出来ませんよ」 坂本「なら、何をしてるんだ?これは最早渦潮だぞ!?鳴門海峡のが小さく見えるくらいのだ」 俺「・・・っと、そろそろか。ではそろそろお見せします」 そう言って俺が海に対して垂直になり、魔法陣をストライカーの下に展開する。そして言った。 俺「俺准尉、飛翔・・・いや」 俺「跳躍します!」
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嫌な天気だ。 手にしたMG42の引き金を絞るラルは頭上一面に広がる灰色の雲を視界に捉え、苦虫を二、三匹噛み潰したような表情を浮かべた。ペテルブルクに進行するネウロイの一団との交戦が開始されてから既に数十分以上の時が経過していた。 ラル「敵の数が多すぎる。一筋縄ではいかないか」 サーシャ「ですが他の部隊の方々のおかげで侵攻を食い止めることができています」 このまま戦況を覆すことができれば、と続けるサーシャの白い美貌に浮き出る大粒の汗を尻目にラルは辺りを見回す。 改良型ディオミディアとそれを護衛するかのように取り囲む小型ディオミディアが。更にそれらを通常のネウロイたちが陣形を組んで囲んでいる。 ポクルイーシキンの言葉通り現在は敵勢力の動きを食い止められているが、作戦目標はあくまで敵の全滅である。弾薬や魔法力を考慮すれば長期戦に持ち越されれば、戦局の悪化は火を見るよりも明らかだ。 ラル「全機! シールドを展開しつつ火力を一点に集中させろ!!」 別部隊のウィッチたちが小型ディオミディアを撃墜していく様を見て、ラルがブレイブウィッチーズ全機に対し指示を下す。 本丸さえ落とすことが出来れば、戦局を掴むことも容易くなると判断したラルの下でブレイブウィッチーズたちの携行火器がいっせいに火を吐いた。 ニパ「くそっ! 堅い!!」 シールドから伝わってくる着弾の衝撃にニパの容貌が苦しげに歪んだ。 ジョゼ「っ!」 12人による集中砲火の直撃を受けていながらディオミディアの上部に搭載されている無数の防御用の機銃座には傷一つ刻まれていない。機銃用に軽装甲が使用されているからだろう。 あの巌のような装甲を叩くには二十ミリ機関銃を用いるか、それ以上の衝撃を与えるしか手はない。 しかし、ブレイブウィッチーズの面々が携行する火器の口径はどれも二十ミリには程遠い。 管野の超高硬度シールドによる打撃ならばダメージを与えることはできる。だが、それは機銃の暴雨の中に突っ込めと、もっと分かりやすく言えば死ねと言っているようなものだ。 俺「俺がやる!」 意を決した俺が右腕を突き出し、先端に魔法力を集中させる。 堅牢なディオミディアの装甲を打ち破る唯一の攻撃手段を守ろうと各自がシールドを展開して俺の前に立ちはだかり、襲い掛かる無数の銃弾の盾となった。 俺「サンキュ! みんな! 退がってくれ!!」 俺の合図に全員が射線を空け、間髪入れずに砲口から衝撃波が放たれる。飛来する機銃弾を飲み込んでいく、それが着弾した瞬間に銃座が音を立てて盛大に拉げた。そのまま腕を薙いでいき、表面に搭載される機銃座を次々と圧壊していく。 管野「よしっ! オレが行く!」 邪魔な機銃さえなければこちらのものだと言わんばかりの勢いで鈍重な白鯨に肉薄する管野の拳に青白い光が集中する。 一撃必殺と称しても過言ではない破壊力を秘める拳を引き絞り、叩きつけた。 サーシャ「今度は私が!!」 絶対的なインパクトの直撃を許してしまったディオミディアのボディが僅かに傾いたのを見逃さなかったサーシャが、大きく窪んだ箇所に銃口を向けて引き金を絞る。 対装甲ライフルの弾丸が穴を空け、そのポイントに十二人分の火力が集まり、突入用の穴が拡大していった。ウィッチが入る分の大きささえ確保できれば、別部隊の精鋭が突入する段取りになっている。 ラル「穴が空いた! 全機散開! 外堀を崩してやれ!!」 ウィッチ少佐「ラル少佐!」 散開していく面々と入れ違いに現れたのは突入予定のウィッチが所属する部隊の隊長ことウィッチ少佐であった。心なしか彼女の顔立ちには焦りの感情が張り付いている。 ラル「ウィッチ少佐。突入予定のウィッチは今どこに?」 ウィッチ少佐「それが、その子のストライカーにトラブルが起きてしまって!」 ラル「何だと!?」 ウィッチ少佐曰く突入要員として選ばれたウィッチはストライカーが故障したため、今も所属している基地にいるという。 だが、その攻撃の要が欠けた以上は誰かが代わりに突入するしかない。 俺「ウィッチ少佐! つまり誰も突入できるウィッチがいないってことだな!?」 ウィッチ少佐「えぇ! ですが他の隊員たちも護衛のネウロイに引き付けられていて身動きが取れないのが現状です!!」 ラル「こちらも同じだ……くそっ!!」 俺「突入できるのは俺たちの内の誰か、か。それだけ分かれば十分だ」 ラル「待て! お前が行くのか!?」 ディオミディアへと向き直る俺の肩をラルが掴む。 俺「だったら誰が行く? お前もウィッチ少佐も他のやつらへの指揮があるだろう? 誰かが行かなきゃ街は火の海だ。違うか?」 ラル「やめろ! 魔力障壁すら張れないんだぞ!?」 俺「ペテルブルクが落とされてみろ。奴らの勢力図が一気に拡大することになる。そうなれば、お前たちの故郷奪還も遠ざかるだろ」 ウィッチ隊隊員A「隊長! ディオミディアに空いた穴が!!」 ウィッチ少佐「なんですって!?」 俺「ごちゃごちゃ言っている暇はないみたいだな」 ラル「待て! 俺ぇ!!!」 ブレイブウィッチーズ全機が火力を集中させ、抉じ開けた大穴が姿を消そうとする光景を前に、俺はラルの手を振り払って狭まっていく暗闇の中へと身を投げた。 俺「ちっ。こっちのストライカーまでおしゃかになりやがったか」 不吉な音と煙を立てたストライカーを脱ぎ捨て、ディオミディアの体内へと足を踏み入れると視界が大きく揺らぎ、急激な脱力感に見舞われ思わず片膝を突いてしまった。 脳髄が押しつぶされるような圧迫感に、胃から込み上げてきた物が口の中から湧いて出る。 俺「瘴気か……」 ラル『俺! 聞こえるか! 俺!!』 痛み出す頭を抑えているとインカムからラルの切羽詰った怒鳴り声が迸り、一層頭痛を悪化させた。 俺「聞こえてるから……耳元で怒鳴らないでくれ」 ラル『この馬鹿が!! スタンドプレーはあれほどするなと言っただろう!!』 俺「もう入っちまったんだから仕方ないだろう?」 口内から零れ落ちる真紅の液体を乱暴に拭って、暗闇が支配する通路の向こう側を睨みつけた。 濃度の高い瘴気が全身を包むこの状況下での長期戦は明らかに下策。こちらが生身であり、魔力障壁すら展開できない以上は短期決戦に持ち込むしかない。 ラル『必ず帰ってこい……命令だ』 俺「了解しました、少佐殿。それじゃ……さっさと始末して帰るとしますか」 MG42の銃床を下に向け、杖代わりに使用して起き上がると、立ち眩みが襲ってきた。 笑う膝に無理やり力を込めると両腕で携行火器を構えコアのある場所に向かって走り出す。 出来る限りは生きてみよう。 家族が、そして最愛の女性が待つあの場所へ帰るために。 X-7の死角から急接近するロスマンがすれ違いざまに急所へと銃弾をぶち込んで、離脱。 小うるさい蝿を落とそうと躍起になる黒い異形にクルピンスキーが不敵な微笑を口元に湛えて、隙を突いた。 ロスマン「伯爵! 近づきすぎよ!」 クルピンスキー「そういうエディータこそ! 今日はやけに気合が入っているじゃない!」 ロスマン「あの中に俺さんがいるのよ? 外にいる私たちが援護をするのは当然でしょう」 501統合戦闘航空団に所属するゲルトルート・バルクホルンに重傷を負わせるほどの強力なビームを難なく回避した二人が顔を見合わせ、微笑む。 ディオミディアの内部に突入した俺の身を案ずる言葉を口にする彼女たちの表情からは一片の不安も感じ取れない。 クルピンスキー「早く落とそうよ。じゃないと俺が帰って来たときに困るからね」 ロスマン「えぇ。いくわよ!」 ウィッチA「クルピンスキー中尉!」 ウィッチB「私たちもお供します!!」 クルピンスキー「良い子たちだね」 ロスマン「また他の部隊の子にちょっかい出して……まったくもう」 クルピンスキー「まぁまぁ。せっかく手伝うって言ってくれてるんだし、ね?」 携行火器を構えた二人が不遜な笑みのまま、再び攻撃を開始した。 突入開始からまだ十分にも満たないというのに、俺の疲労の痕が深く刻み込まれていた。 瘴気が充満する密閉空間での戦闘は着実に彼の身体を蝕んでいく。弾丸を装填した回数も、ほとんど記憶に残っていない。 俺「ったく……広すぎるんだよ。ここ」 壁にもたれかかった俺の足元に散らばる淡い白の光を放つ破片の数から、どれだけ大量のネウロイを撃破してきたことが伺える。 荒い呼吸を整えようとした途端に咳き込み、口元を押さえ込んだ手の平には鉄錆の臭いを漂わせる真紅の液体がこびりついた。 俺「ははっ……少しは休む暇も与えろってんだ」 予想よりも早い瘴気の侵食に顔をしかめた。 もたついている猶予は無い。 このままではコアに到達する前に、この白鯨が棺となってしまう。朦朧とする意識を繋ぎ止め、半ばボロ雑巾にも近い身体に鞭を打ち、走り始めた。 俺「寝てろ!」 視界の前方に赤い光が灯った瞬間、俺は引き金を絞っていた。 乾いた銃声とともに鮮やかな銃口炎が狭く薄暗い通路の中を照らし出す。 先手を奪われ塵芥と化したネウロイたちの中を突き進む俺の表情には焦燥の色が浮き出ていた。 外にいるウィッチたちは無事だろうか。俺にとってそれだけが不安の種であった。 俺「信じるしかないよなぁ……」 十字路へと差し掛かり角へと身を投げる。直後、自分が立っていた場所に暴風が吹き荒れる勢いで弾丸が飛来した。 懐から取り出した手榴弾の安全ピンを引き抜き、第二波が待ち構える暗がりの向こうへ投げつける。 それでも今は信じるしかない。 自分に出来ることは一刻も早くコアに到達し破壊することなのだ。 俺「無事でいてくれよ……!!」 噴煙のなかを一切の光が届かぬ闇の彼方に向かって突き進んでいった。 ―――俺がディオミディアの内部へと突入した――― X-3相手に機銃弾の雨を降らせるジョゼ、管野、定子、ニパの四人がその知らせをラルから報告されたのはつい今しがた。 四人とも俺が魔力減衰を迎えていることを知っているが故に、端正な顔立ちに暗い影を落としていた。 ジョゼ「俺さん……大丈夫でしょうか?」 軽機関銃の弾倉を手早く交換したジョゼの唇から、全員の不安を代弁するかのごとく震えた声が零れ落ちる。 管野「大丈夫に決まってる!」 超高硬度シールドによる拳撃によってX-3の片翼を圧し折った管野が不穏な空気を払拭するかのように声を張り上げた。 酔っていたとはいえ、俺は自分の攻撃をまともに受けてもなお、無傷だったのだ。 瘴気ごときに負けるわけがない。 定子「管野さん。でも……」 ニパ「大丈夫。俺はきっと戻ってくる」 根拠などはどこにもない。それでも、ニパには俺の生還を確信していた。 自分を蜘蛛型から逃がしてくれた、あの時だって俺は生きて帰ってきたではないか。 魔力減衰というハンデを抱えてもなお俺は自分たちとともに戦い続けてきたではないか。 定子「ニパさん……そうですよね。俺さんなら」 ジョゼ「俺さんなら、きっと戻ってきてくれます!」 それまでの不安が嘘のように晴れていく。 目には見えずとも、そこには確かに俺と彼女たちとの強い信頼の証が現れていた。 ―――ペテルブルク基地格納庫 同じ頃ラルから俺がディオミディアの内部へ単身で突入したとの報告を受けたガランドは静止の声をあげる秘書官を置き去りにして格納庫へと駆け出していた。 彼の力を信じていないわけではない。 だが、何故だか嫌な予感がするのだ。 徐々に肥大していく焦燥感を消すことが出来ずにいたガランドは秘密裏に持ち込んでいた自身の専用ストライカーを身に着け、出撃の準備を整えた。 今すぐ彼の元へといかなければ取り返しのつかないことになる。 きっと自分は後悔してしまう。 秘書官「おやめください閣下!!」 傍に駆け寄った秘書官が血相を変え、轟くストライカーの駆動音に負けじと声を張り上げた。 ガランド「離してくれ。彼女たちだけ戦わせるわけにはいけないんだ」 秘書官「ですが閣下はシールドが張れないじゃないですか!? だからこそ陛下も閣下の出撃を禁止したのですよ!!」 たしかに自分はシールドを失っているが、瘴気の中を突き進む俺も同じだ。 ましてや指を咥えて彼女らの帰還を待つほど自分の性分は我慢強くない。 整備員A「ガランド少将!!」 ガランド「君は確か……」 男の姿には見覚えがあった。 何度か俺と話しているところを見たことがあり、自分の記憶が正しければ彼のストライカーの整備を担当している若者だ。 整備兵A「これから俺のところに行くんでしょう!?」 秘書官「行きません! あなたは持ち場に戻りなさい!!」 整備兵Aの言葉に唇を尖らせた秘書官が大きく手を広げて行く手をさえぎった。 整備兵A「頼んます! あいつを! 俺のことを助けてやってください!!!」 切羽詰った若者の言葉に、 ガランド「あぁ……任せろ。夫の背中を守るのは他ならぬ妻の役目だからな」 MG42を背負ったガランドが右手の親指を上げて返す。 ガランド「アドルフィーネ・ガランド! 出撃する!!!」 一陣の風と化したガランドは滑走路を疾駆し、最愛の男が戦う空へと飛翔していった。 ―――なぁ俺くん。君のことを心配してくれる友がここにもいるじゃないか。頼むから早まらないでくれ――― 俺「でかいのは図体だけか」 翼の差し渡しだけでも小さなグラウンド並みのサイズのディオミディアであるが、コアだけは他のネウロイと同じサイズであった。 それでもでかいボディ同様にコアが鎮座する空間だけは空洞になっており、天井及び壁面からは小さな砲台のようなものが突き出ている。 ただのコア保管庫というわけではなく鉄壁の防御力を誇ったとしても、万が一のときに現れるであろう侵入者に対するために設けられたそれらを見るに、どうやらこの空間そのものが一つのトラップとなっているようだ。 体内に仕込んだ無数の小型ネウロイによって戦力を分断及び減少させ、この場所へとたどり着いたウィッチに向かって容赦なく銃弾の雨を降らせる戦術なのだろう。 人類の天敵として相応しい悪質な手法に対し心中で毒づきながら、こちらに顔を向けた砲台に指先からの衝撃波を叩き込んだ。 僅かな魔法力も無駄には出来ない状況で攻撃を外すことは許されない。複雑な動きを披露する十指は見事に全砲台を捉え、次々と無力化していく。 俺「これでチェックだ……!!!」 全ての砲台の破壊を終えたと同時に俺は背負うMG42の銃口を通常サイズのコアに向け、引き金を絞った。魔力が込められた弾丸の直撃を受けたコアはガラス細工のように砕け散る。 はずだった。 俺「おいおい……嘘だろ……」 粉々に四散するはずの赤玉は魔力弾の直撃を受けてなお、燦然たる輝きを放ち続けていた。 次の刹那、右の脇腹に生まれた痛みが灼熱を帯びて全身を駆け巡る。侵入者を攻撃する砲台は全て破壊したはずだ。 俺「コアか」 辺りを見回しても新たな砲台が見当たらないことを考えるとコアそのものに攻撃機構が備わっていると判断して間違いない。 最後の最後で実に厄介な相手だと歯噛みしつつ、携行火器を持ち上げる。ウィッチにとってコアとはネウロイの心臓であり、ただ銃弾を当てて破壊するだけの存在。 そのコアが攻撃するなど聞いたことがなかった。コアに攻撃手段などあるはずはない。恐らく敵はその固定概念を突いたのだろう。先ほどの罠が空間的ならば、このコアによる攻撃は心理的トラップと呼んでいい。 俺「ますますズル賢くなりやがって……!!」 ステップを踏んで敵の攻撃を回避。 同時に小さな標的に全弾を叩き込むも、ルビーを彷彿させる赤い宝石は砕け散るどころか、ひび割れる気配すら見せない。 もしかすると元は巨大なコアだったのを対侵入者用に小さく圧縮したことで防御力が上がっているのかもしれない。 俺「っぐ!」 細いビームが脇腹を抉った。鉄錆の匂いが下から昇り、生臭さに吐き気がこみ上げてくる。サイズが小さいのか、それとも内部に存在しているが故に派手な攻撃が出来ないのか。 真意のほどは定かでないが俺にとっては都合がよかった。 少なくとも一瞬で全身を焼かれる心配はせずにすむ。 それでも腕や脚の一本をくれてやる覚悟で臨まなければ勝てる相手ではない。 俺「ナメてんじゃねぇぞ……」 倒れるわけにはいかない。道連れにしてでも破壊する。殺意を全身に内包した俺は防御と回避を捨て、攻撃に専念した。 脛が貫かれるも照準だけは維持し、撃ち続ける。 右の脇腹を喰らい突かれる。 痛みなど気にも留めずに、ただがむしゃらに銃弾を吐き出し続ける。 全身から血が零れ続けているにも関わらず、なおも立ちあがったまま銃口を構える俺の黒瞳から闘志の輝きが消え失せることはなかった。 俺「ここでお前を斃しとかねぇとよぉ……」 真紅の宝石に、満身創痍の俺の姿が映し出される。 それは、顔も名も知らぬウィッチたちの幸福のために進んで己が手を汚し、命を削ってまで生き抜いてきた男の愚直なまでの生き様だった。 俺「あいつらが無事に……嫁にいけねぇだろうがァ!!!」 細いビームと銃弾の応酬。 擬似魔力障壁すら張ることを捨てた俺はただひたすらに引き金を絞り、赤い宝玉に魔力をのせた銃弾をぶち込んでいく。左膝が貫かれ大きく身体が傾いた。 それでも、揺れる狙いを一点に定めたまま射撃を続け、弾が切れた瞬間には既に装填を終えている。全身に傷を負う中でも素早い判断に即応する肉体的ポテンシャルは未だ衰えをみせていない。 ―――ガチッ!! 俺「ちっ!」 弾薬が切れ、役立たずの鉄屑と化したものを乱暴に放り投げると右腕を前方に突き出して掌に魔法力を集中させる。 その間にも敵の攻撃は止むどころか、コアを破壊する手段を一つ失った俺に王手をかけんと激化する。 俺「っぁ!」 左肩を貫かれる痛みに霧散しかける集中力を強引に引き寄せ、弾丸状に圧縮した何度も衝撃波をぶっ放す。 極細のビームを打ち消しながら殺到する衝撃波の猛襲により、徐々に情勢が俺へと傾き始めた。 攻撃の手が緩み、赤い光輝を放つコアの表面に白い亀裂が走る。 一発直撃するごとにそれは深く、広がっていく。ひび割れていくコアを前に俺が魔法力を集中させた。腹腔に溜め込んだ気と共に右掌に集中した魔法力を解放。 ―――轟!!! 小さなコロッセオの内部に雷鳴が迸った。 天地を揺るがす霹靂を伴って迫る暴虐の奔流に呑み込まれたコアが歪み、砕け散る。 俺「っへへ。やってやったぞ……ソッタレが……」 特大の衝撃波による反動を押さえつけることが出来ず、壁面まで吹き飛ばされた俺が背に生じる激痛に表情を歪め、力なく笑い座り込んだ。これで、この化け物の脅威は取り除けた。自分は死ぬかも知れないが、こいつも墜ちる。 俺「フィー……ね……」 そうだ。死ぬわけにはいかない。 約束したじゃないか。 帰らないと。 みんなが居る場所へ。 あいつが待ってくれている場所へ帰らないと。 俺「……こちら、俺。コアの、破壊に……成功……」 ラル『わかった! わかったから! 早く戻ってこい!!』 数珠繋ぎで何とか言葉を絞り出すとラルの震えた声が返ってきた。 俺「みんなは……? 他の部隊の奴ら、は……?」 ラル『そんなことよりも自分の心配をしろ!!』 俺「頼むよ……じゃないと、何のために戦ってきたのか、分からなくなっちまうよ……」 ラル『戦死者は……いない。負傷者は出ているが、誰も大事には至っていない……!!』 俺「そっかぁ……あぁ……よかった……本当に、よかった……ごふっ……」 このまま逝ってしまってもかまわないと思えるほどの充足感が彼の胸を満たしていた。 俺「今、こいつの下に誰か……いるかぁ?」 ラル『誰も、いない! だから! 早く戻ってきてくれ……俺ぇ!!』 俺「りょーかい……誰でも良いから上手く拾ってくれよ? 落っこちるのはもう、嫌だからな……」 左の掌を床の上につける。最後の一発を発射した瞬間に地面が無くなった。浮遊感の直後に味わう落下。 瞼を開いてみれば、小規模の爆発を繰り返し始める凶悪な白鯨の姿が飛び込んできた。インカムからラルや他の隊員たちの悲鳴にも似た声が聞こえてくる。 このまま地面に落ちるのかと考えていたが、杞憂に終わった。 俺「はっ、は……来てくれるって……思ってたよ。ただいま……」 自分の身体を抱きしめる柔らかな肢体の温もり。 風にたなびく優美な黒髪。 真っ直ぐに向けられる青い瞳は潤んだ輝きを放っていた。 ガランド「君は! 約束しただろう! 必ず帰ってくると!!」 俺「だから……こうして……帰っ……じゃ……か」 小刻みに震える手を涙で濡れるガランドの頬に添える俺の黒い瞳からは既に生命の輝きが消えかけていた。 ガランド「俺くん!? 医療班を! 早く!!!」 こんなにも近くにいるのに、ガランドの声がやけに遠くから聞こえるのはどうしてだろうか。 次第に薄暗くなっていく視界で俺が最期に見た彼女は泣き顔を浮かべていた。 俺「(なぁ、ちゃんと帰ってきたんだ。笑ってくれよ……フィーネ)」 コンセントを引き抜かれたスタンドのように、俺の意識はぶつりと途絶えた。
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ストライクウィッチーズ世界のウィッチ一覧を作ろう! 修正、追記、変更などの編集はお気軽に。 記述の体裁など細かいことは気が向いた人がやってくれるでしょう。 2010年9月19日にページの分割について提案されました。編集人の方はご意見をお願いします。 注意:各ウィッチの英字表記・誕生日はイメージモデル等からの推測も含まれます。 +帝政カールスラント 帝政カールスラントカールスラント空軍ヒルデガルト・アルトナー ゲルトルート・バルクホルン フレデリカ・ベッカー ハインリーケ・ベーア フーベルタ・フォン・ボニン ヘンリーケ・フォン・ビューロウ・ボートカンプ ハンネ・ダンマース エミーリア・デムート マリア・マグダレーネ・ディートリヒ ハンナ・ドーテンマン ヴェンデルガルド・ファルク ハンナ・フィリーネ アドルフィーネ・ガランド フランツィスカ・ゴッツ エルナ・グロート エーリカ・ハルトマン ウルスラ・ハルトマン ゲアトルーデ・ホムート レナーテ・ホルター ヴァーリア・ホルター オティーリエ・キッテル ヴァルトルート・クルピンスキー ヘンリーケ・キューネッケ グーニラ・ランツ カルラ・ハインリーケ・ランガー ヘルマ・レンナルツ ヘルミーナ・ヨハンナ・ジークリンデ・レント エディタ・プリンツェシン・ツール・リッペ=ヴァイセンフェルト フレデリカ・ロージヒカイト フリーデリケ・ロージヒカイト ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ ヴェーラ・メルダース ルドルフィン・ミューラー エディタ・ノイマン テオドーラ・オステルカンプ ライーサ・ペットゲン グンドュラ・ラル ゲオルギーネ・リヒター エディータ・ロスマン ハンナ・U・ルーデル エリカ・ルドルファー リーケ・ザクセンベルク ハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン・ウィトゲンシュタイン ヴェンデルガルト・シェンク ハイデマリー・W・シュナウファー エルフリーデ・シュライバー ヴェンデリーン・シュレーア オティーリエ・シュルツ グーニラ・シュペヒト ヴォルフヒルダ・トネ テオドーラ・ヴァイセンベルガー ヨハンナ・ウィーゼ ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ パウリーネ・ツォルナー アーデルハイド フラバク シュトライプ カールスラント帝国航空隊オズヴェルタ・ベルケ マキシ・インメルマン カールスラント陸軍シャーロット・リューダー フレデリカ・ポルシェ 民間 帝政カールスラント イメージモデル 帝政ドイツ/ナチス・ドイツ カールスラント空軍 イメージモデル ドイツ空軍 ヒルデガルト・アルトナー HILDEGARD ALTNER 所属 カールスラント空軍第11夜間戦闘航空団第10中隊ブリタニアにて防空任務に就く部隊。 階級 少尉 使用機材 メッサーシャルフ Me262B-1a/U1(111980号機)「赤の12」のナンバーが書き入れられている。 一部ナイトウィッチからの度重なる要望により配備された夜間戦闘用ジェットストライカー。 イメージモデル リヒャルト・ヘルベルト・アルトナー(1918-?)撃墜数 25 使用機材 Me262B 「赤の12」 出典 第一独立特殊作戦航空団全記録 ゲルトルート・バルクホルン GERTRUD BARKHORN 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第2飛行隊司令 階級大尉 (Hauptmann) 少佐(1945年秋以降) 身長 162cm 年齢18歳(一期) 19歳(二期1話以前に誕生日を迎えている) 誕生日 3月20日 使い魔 ジャーマンポインター パーソナルマーク 交差した剣を噛み砕くジャーマンポインター 愛称 「トゥルーデ」GERTRUD(ゲルトルート) - TRUDE(トゥルーデ)FAQも参照。 使用機材フラックウルフ Fw190D-6プロトタイプ(W.Nr0039号機)(一期)フォッケウルフ Fw 190のエンジンを空冷エンジンから液冷エンジンに換装した試作型がモデル。この液冷エンジンを搭載したFw 190はFw 190D-9として採用される。また、特徴として機種下部にラジエターと思しきものが付いている。 メッサーシャルフ Bf109G-6(白の5号機)上記ユニット試験時の予備機体。 フラックウルフ Fw190D-9(白の5号機)(二期) メッサーシャルフ Me262 V1(二期4話)ノイエ・カールスラントで開発された新型のジェットストライカー。 使用武器MG42 (Maschinengewehr 42) MG131 (Maschinengewehr 131) MG151/20 (Maschinengewehr 151/20)大威力の炸裂弾(マインゲショス)を発射するが、弾丸が特殊過ぎて補給が間に合わず、本編中で使用された描写がない。 MK108(二期4話) BK-5(二期4話) その他。 固有魔法 『怪力(超身体強化)』念動系に分類される。ウィッチの基本能力である肉体強化能力とその持続力が一般より遥かに高い。 この種の能力は体内で魔法力が循環し、外部に拡散しないため消耗が少なく、長時間の使用が可能。その為通常のウィッチでは持てないような重武装が可能で、より多くの弾薬を携帯できることからも長期戦闘向きの能力であるといえる。 鉄の鎖を引きちぎったり、短時間なら数トンはあるような鉄骨を持ち上げることも可能である。(1期12話、2期4話) その他クリスティアーネ(クリス)という妹がいる。 冷静沈着でクールな現実主義者。理性的に振舞おうとしているが、内心は激情家なので感情が昂ぶると周囲が見えなくなる事も。 軍隊である以上規律や規則には従うべきだと考えているが、ハルトマン中尉以外にはあまりそれを押しつけようとはしない。 固有魔法の特性から重武装と長時間活動が可能であり、飛行隊の戦闘隊長として有能だが、作戦計画の立案、人材や機材の配置、物資の管理等のデスクワークも有能であり、戦闘航空団の良き補佐役である。 大変な愛妹家という一面を持ち、妹のクリスが撤退戦での負傷で昏睡状態だった時には自暴自棄とも取れる行動が目立ったが、宮藤軍曹との交流から徐々に改善される。クリスが快方に向かい目を覚ました後は甲斐甲斐しく見舞いに行ったり赴任先から土産を送ったりしている。本人はこれでも「人前では見せないようにしていた」らしく、ユーティライネン中尉から大変驚かれていた(秘め話CD 3)。 お姉ちゃん風を吹かせはじめるようになった。お姉ちゃんマジお姉ちゃん。 また、「妹」のみならず「妹キャラ」にも弱く、その対象はクリスの面影が似ている宮藤軍曹や「優しい姉に育てられたに違いない」と断定しているリトヴャク中尉に注がれるがルッキーニ少尉やユーティライネン中尉は対象外(秘め話CD 3)。 リバウ近郊のカイザーベルク出身。ネウロイ侵攻前から軍に志願、士官学校を出た後、正規士官として第2戦闘航空団に配属。すぐにJG52に転属となり、その中で昇進を重ねた。当時の部下であるマルセイユ大尉(当時少尉)とは犬猿の仲で、格下扱いされた上に「シスコン石頭」と揶揄されてしまっている。 ガリア撤退戦の中で第2飛行隊の司令となるが、撤退中に他のメンバーは離散し、最後にはハルトマン中尉と二人しか残らなかった。その後、第501統合戦闘航空団設立と同時にヴィルケ中佐、ハルトマン中尉と共に加入、創設メンバーの一人となる。 カールスラントで3人目の250機撃墜を果たし、柏葉剣付騎士鉄十字章を授与された。 1945年秋のネーデルラントにおける501JFW再々結成より、坂本少佐に代わって501JFW戦闘隊長に就任、少佐昇進している。 火力重視で様々な武器を使用する。新型ユニットの扱いも容易なため、新型機テストに駆り出される事も少なくない。ジェットストライカーの実地テストを行うが、機体の不備から魔力を多大に消耗し墜落する。(二期4話) 第501統合戦闘航空団では記録係を担当している。 得意料理はアイスバイン (Eisbein)。味にはあまりこだわりはないが、妹の為の料理となると話は別である。 複雑な機械類は苦手で、特に車の運転は危険だと自重しており、外出の際はハルトマン中尉にハンドルを握ってもらう事が多い。 極端といえるほど部屋に物を置かない主義のようで、ある意味殺風景である。(一期) ハルトマン中尉と相部屋で、物資(ガラクタ)の侵入を許さぬよう部屋の中央には赤い境界線が引かれている。(二期)境界線に柵が登場。本人曰く「ジークフリート線」(二期7話) 声優 園崎未恵 イメージモデル ゲルハルト・バルクホルン (1919-1983)所属 ドイツ空軍(ルフトバッフェ) 愛称 「ゲルト(Gerd)」 撃墜数 301(ドイツ空軍第二位および世界第二位)撃墜数300機以上は世界でゲルハルト・バルクホルンとエーリヒ・ハルトマンの二人だけ。 一時期マルセイユを部下に持ったが折り合いは悪く、「信用あたわざる人物」と断じた。 大戦末期にはメッサーシュミット Me262に搭乗していたが、敵を一機も撃墜する事なく終戦を迎えた。 1983年、妻・クリストルと共に自動車事故で死去。その死にショックを受けたハルトマンは引き篭もるようになってしまった。 出典 TVアニメ(2008年) など多数 フレデリカ・ベッカー FRIEDERICA BECKER 所属 カールスラント空軍 第2航空爆撃部隊第5飛行中隊 階級 不明 使用機材 不明 その他ハンナ-ウルリーケ・ルーデルの部下・同僚として長く戦場を共にしたウィッチ。ルーデルより早くエクスウィッチとなり前線を退いた。 ルーデルの姿に憧れ、その下で戦えたことを誇りに思っている。 1941年、ルーデルを取材する少女記者エルネスタ・ニールマンよりインタビューを受けている。 イメージモデル フリードリヒ・ベッカー(?-1945)その他ハンス・ウルリッヒ・ルーデルの同僚のひとり。 出典 『ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲』 ハインリーケ・ベーア HEINRIKE BEER 所属カールスラント空軍第1戦闘航空団第2飛行隊司令 カールスラント空軍第2戦闘転換訓練航空団第3飛行隊長新型ユニットへの転換訓練を行う部隊で、第3飛行隊ではMe262の訓練が行われていた。 カールスラント空軍第44戦闘団 階級大尉 中佐 誕生日 5月25日 使用機材フラックウルフ Fw190A-7(W.Nr431007号機)「赤の13」200機撃墜を果たした時のユニット。 メッサーシャルフ Me262C-2a(130186号機)ロケットエンジンを搭載した派生型で、極めて優秀な上昇性能を記録。 メッサーシャルフ Me262A-1a(110559号機) 「赤の13」ベーア中佐が第44戦闘団で通常使用していた専用機。 ハインツェル He162A-2(機番不明)「赤の13」専用のMe262と同カラーリングになっている。 その他西部、東部、地中海とカールスラントの各戦線を転戦し、常に多数の戦果を挙げた。 ジェットストライカーへの機種転換訓練後、第44戦闘団に転属して新型ユニットのテストにあたった。操縦能力を買われ、多くのジェットストライカーのテストに参加している。 多くのユニットのテストにあたったが、通常使用する専用機には必ず「赤の13」をラッキーナンバーとして描き入れていたため、記録写真でも実験機と専用機の判別が可能とされる。 イメージモデル ハインツ・ベーア (1913-1957)フルネーム オスカー=ハインリヒ・ベーア 通称 「プリッツル(Pritzl)」彼の好物がプリッツルのキャンディバーだったため。 撃墜数 221(ドイツ空軍第八位)西側連合軍機の撃墜数ではハンス=ヨアヒム・マルセイユに次いでドイツ空軍第二位(124機)。 16機はMe 262によるもので、第二次世界大戦におけるジェット戦闘機による撃墜数としては世界最高。ただし、夜間エースのクルト・ヴェルターが夜間戦闘機仕様のMe262で20機以上撃墜しているとも言われる。 その他ヨーロッパにおける第二次世界大戦を開戦から終戦まで戦い抜き、ドイツ空軍が作戦したほとんどの主要な戦線を経験し、連合国のほとんどの一線級の戦闘機や爆撃機と交戦しその多くの機種を撃墜したビッグエース。 Bf109、Fw190、Me262と搭乗する戦闘機を選ばず活躍。 農民の生まれで当初は樵となる事を望んでいたが、長じて航空パイロットを志しヴァイマル共和国軍(当時の国防隊)で軍歴を始め、ナチス・ドイツ第三帝国の誕生と同時に空軍に転籍。当初は整備士であり輸送隊に配属されたが、後に戦闘機パイロットを志望し転化。 反権威主義者であり、軍規遵守精神に乏しかった。このことから、規律励行のナチス信奉者であるゴードン・ゴロプとはそりが合わなかった。大戦初期から活躍していたにもかかわらず柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章が授与されなかったのは、反抗的なベーアが個人的にヘルマン・ゲーリング空軍元帥に嫌われていたからだとされる。 1945年4月27日、負傷により退いたガランド中将の後任としてJV44の指揮を引き継ぎ、オーストリアのザルツブルグに後退。敗戦が近づき米軍が迫ると、残存のMe262全機の破壊を命じた。これを実行に移したのがヴァルター・クルピンスキー。 戦後は民間のテストパイロットとして飛び続けたが、1957年4月28日に事故で墜死。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集/第一独立特殊作戦航空団全記録 フーベルタ・フォン・ボニン HUBERTA VON BONIN 所属カールスラント空軍第52戦闘航空団第4中隊 連合軍第503統合戦闘航空団「タイフーンウィッチーズ」 階級 少佐 身長 168cm 年齢 18歳(1939年) 誕生日 8月3日 使い魔 野良猫(雑種) 使用機材メッサーシャルフ Bf109E-3 メッサーシャルフ Bf109F-2 フラックウルフ Fw190D-9(黒の5号機)503JFWで副指令を務めている際に送られた、オラーシャ南部向けの迷彩が施されたユニット。 但し、この頃には殆ど飛行任務は行っておらず、別のウィッチが使用していたようである。 使用武器MG34 (Maschinengewehr 34) その他首都ベルリン近郊のポツダム出身で、昔からウィッチを輩出してきた貴族の家系。 幼時からウィッチとなる事を当然と考えて育ち、日々訓練を欠かさず、一族の現役ウィッチから士官の心得を教え込まれ育つ。 適正発現と同時に軍に志願、ベルリンの士官学校に入校し優秀な成績で卒業。卒業後は少尉任官。 1936年のヒスパニア戦役では技能優秀者を選抜して設立されたヒスパニア防衛の義勇部隊・第88戦闘飛行隊に参加し、ガランド中尉(当時)率いる第3中隊に所属。この活躍で中尉に昇進、同戦役従軍者向けに作られた勲章「ヒスパニア十字章」第二位の黄金剣付き十字章を授与される。 中隊長がガランド中尉からメルダース中尉(当時)に変わると、同中尉の編み出した新戦法をいち早く呑み込み4機撃墜を達成。特に将来有望な少尉と見なされており、優秀な両指揮官の下で戦った事から同じく有能な指揮官としての片鱗を見せ始める。 戦役後は大尉に昇進し、第26戦闘航空団第5中隊に転属。経験を積み重ね第52戦闘航空団第4中隊に再転属。この時期のJG52に配属されたのが訓練学校を出たばかりのハルトマン少尉(当時)とマルセイユ少尉(当時)。 後に第54戦闘航空団に転属し、第1飛行隊隊長、次いで航空団司令を経てタイフーン作戦を迎え、第503統合戦闘航空団「タイフーンウィッチーズ」設立に尽力する。司令にとの声が上がったが年齢的な事情もあり辞退、サフォーノフ中佐に司令の座を譲る。 サフォーノフ中佐からの強い要請により副司令に就任。部隊運営と人員育成、他部隊や総司令部との折衝を主任務とし、積極的に補佐を勤めている。 戦闘に無関係な事には一切こだわらない、実用性一点張りの性格。軍装にこだわりを持つカールスラント軍人には珍しく、身なりに無頓着。 戦場では徹底した実力主義者で、僚機が最下級軍曹であっても、撃墜数が多ければ(=実力が上であれば)空では命令に従うと公言している。 年齢の割に落ち着いており、その老成した雰囲気から歳若いウィッチには母親のように慕う者もいる。 唯一とも言える趣味としてチェスを嗜むが実力は高くない。対戦を通じて相手の人物像や性格を見る事を楽しみにしている。 声優 甲斐田裕子 イメージモデル フーベルタス・フォン・ボニン (1911-1943)撃墜数 77 その他エーリヒ・ハルトマンJG52着任時の飛行隊司令。 スペイン内乱でコンドル軍団に属し4機を撃墜。JG26に所属していた英本土航空決戦では9機、東部戦線以降に40機以上のスコアを記録したベテラン。 背が高く、長い黒髪を後ろに撫でつけた細面の風貌。前線の佐官らしく軍装は小汚い。 「ここでは撃墜数だけがものをいう。階級とか、他のくだらぬものはどうでもいい。地上では軍律があるが、空中では最多数撃墜のパイロットで、戦闘技術と経験に優れたものが指揮をとる。この規則には、私を含む全員が服従する。もし私より撃墜数の多い軍曹と一緒に飛べば、私は軍曹の指揮に従う(以下割愛)」―――『不屈の鉄十時エース』より。この言葉通り、交戦中の部下グリラフスキー中尉の命令に従い、興奮から出た悪態を戦闘後に笑って受け流している。 出典 秘め録CD 下/秘メ録手牒 下巻/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集/島田フミカネ Twitter(1)(2) ヘンリーケ・フォン・ビューロウ・ボートカンプ HENRIKE VON BÜLOW-BOTHKAMP 所属 カールスラント空軍 階級 大佐 誕生日 11月19日 その他前の大戦から活躍しているウィッチ。 有名な貴族であり貴族社会にも顔が利く為、第506統合戦闘航空団の設立に際しメンバーの調整を依頼される。戦闘隊長候補としてザイン・ウィトゲンシュタイン少佐とリッペ=ヴァイセンフェルト少佐の二人を推薦。 イメージモデル ハリー・フォン・ビューロウ=ボートカンプ (1897-1976)撃墜数 30 その他歴史上でも数少ない、2つの大戦の双方でエースになった人物。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集 ハンネ・ダンマース HANNE DAMMERS 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第5中隊 階級 曹長 身長 155cm 誕生日 8月8日 年齢 15歳(1939年) パーソナルマーク 愛用の熊のぬいぐるみ 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-4100機撃墜記録時に使用していたユニット。 メッサーシャルフ Bf109G-6左足に航空型ネウロイ、右足に地上型ネウロイの撃墜数がシルエットで描かれている。 使用武器MG42 その他小柄だががっしりした体格で、精力的で力強く、考えるより先に体が動く野性的なタイプ。 一撃離脱を得意とするロスマン曹長とは正反対の天性のドッグファイター。相手を格闘戦に引きずり込み、確実な一撃を叩き込む腕を持つ。 優れた動体視力と旺盛な体力を持ち、アクロバット飛行さながらの激しい機動で、猟犬のように敵を追い立てる戦闘スタイルが身上。 反面、自分の行動を冷静に分析する一面も持っており、これぞと思った後輩に惜しげもなくテクニックを教え込むなど、面倒見のいい一面もある。ロスマン曹長と並んでJG52の教育係曹長として上層部に重宝されている。 カールスラント西方、ネーデルラント国境近くの都市メールス出身。 ヒスパニア戦役の最中に軍に志願、軍曹に任命され、当初は地上攻撃ウィッチとして参戦。地上目標の撃破で多少の戦果は挙げたものの、あまり目立った戦績は残せなかった。 どこまでも敵に食らいつく敢闘精神溢れる戦闘スタイルは既に注目されていた。 戦役後は軍曹のままJG52第7中隊に配属され、その後曹長に昇進して第9中隊に異動。ネウロイの大規模侵攻後は部隊の再編成に従い第5中隊に異動、古参曹長の一人として後進の指導に当たる。 ビフレスト作戦の最中、一時的にハルトマン少尉(当時)の部下となるが、作戦の都合上、途中で別部隊に異動し、東部戦線で戦果を重ねた。最終的には確認されているだけで航空型ネウロイ113機を撃墜、23機の未確認撃墜記録もあり。 地上攻撃部隊にいたため地上型ネウロイの撃破数も多く、少なくとも8体の大型輸送ネウロイ、80体前後の通常型を撃破。 1944年3月17日に東部戦線でネウロイと衝突して負傷、野戦病院に送られる。怪我は当初の予想以上に重く、ブリタニアの病院で入院生活を送り、そのまま病院で20歳を迎え少尉に昇進すると同時に退役。 騎士鉄十字章などの勲章をお気に入りの熊のぬいぐるみに付けて飾っていたという逸話が有名。このぬいぐるみを転属の度に必ず連れて回っており、野戦病院に送られた際も心配した仲間が病院まで持っていった。 当初病室でうなされていた彼女が、熊を握らせた途端に落ち着いたという話から、この熊をどれだけ大事にしていたかがわかる。 イメージモデル ハンス・ダンマース (1913-1944)撃墜数 113 その他1944年3月13日に重傷を負い、同17日に病院で戦没。 数々の勲章を飾り付けられたテディベアの写真が知られている。 出典 秘メ録手牒 下巻 エミーリア・デムート EMILIA DEMUTH 所属 カールスラント空軍第1戦闘航空団第3中隊最前線からノイエ・カールスラントに引き揚げ、He162に機種転換、同機材の最初の実戦部隊となった。 階級 中尉 使用機材 ハインツェル He162A-2(120074号機)上部に赤い矢印、垂直尾翼にFw190時代の撃墜マークが描き入れられている。 その他第1戦闘航空団第3中隊の中隊長。 イメージモデル カール=エミール・デムート撃墜数 10もしくは17? その他ドイツ空軍第1戦闘航空団に所属。 Fw190、He162に搭乗。彼のHe162には機種に矢印、垂直尾翼に撃墜マークが描かれていた。 出典 第一独立特殊作戦航空団全記録 マリア・マグダレーネ・ディートリヒ MARIA MAGDALENE DIETRICH 所属 帝政カールスラント 階級 曹長 身長 155cm 年齢 15歳(時期不明) 誕生日 12月27日 愛称 「マリア」 使い魔 モモンガ使い魔の影響で夜目が利く。 固有魔法 不明 使用機材 不明 担当 ボーカル・アクロバット演目考案 パーソナルカラー ピンク その他規律を重んじるカールスラント軍人。ただし朝は苦手で、よく居眠りしている様子。 声優花江もも(~2021/1) 古仲可奈(2021/3~) イメージモデル マレーネ・ディートリヒ(1901-1992)本名 マリー・マグダレーネ・ディートリヒ ドイツ出身の女優・歌手。のちにアメリカ市民権を獲得した。「リリー・マルレーン」を持ち歌としており、慰問に回った先で連合軍兵士たちに絶大な人気を博した。 出典 『ルミナスウィッチーズ』公式HPなど ハンナ・ドーテンマン HANNA DORTENMANN 所属 カールスラント空軍第26戦闘航空団第14中隊 階級 中尉 誕生日 12月11日 使用機材フラックウルフ Fw190D-9/R11(赤の1号機) その他陸上ウィッチとして入隊したが、航空ウィッチの才能が判明し空軍へと転属した。この際JG54からJG26へと異動している。 イメージモデル ハンス・ドーテンマン (1921-1973)撃墜数 38 その他もと陸軍の歩兵として従軍したが、後に空軍パイロットに転化した。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集 ヴェンデルガルド・ファルク WENDELGARD FALCK 所属カールスラント空軍 第1駆逐航空団 第1飛行隊 隊長 カールスラント空軍 第1夜間戦闘航空団 隊長 階級大尉(1940年) 大佐(1943年7月) 使用機材 メッサーシャルフ Bf110 別名 「ナイトウィッチ隊の母」 その他 第1駆逐航空団当時、レーダー誘導による夜間迎撃を発案。 1940年5月の小ビフレスト作戦実施により急務となった夜戦部隊増強のために第1夜間戦闘航空団(NJG1)が設立された際、隊長に任じられる。ベルリン撤退が進む戦況で、実験的な部隊を含むNJG1を精力的にまとめ上げる。 地上レーダーとの連携による索敵・誘導システムの構築やナイトウィッチの育成に尽力。 ヘルミーナ・ヨハンナ・ジークリンデ・レントを抜擢し、ナイトウィッチとして育成した人物。適性の低さから幾度も異動を申し出るレントとその度に慰留し、最終的に才能を開花させている。 カールスラントからの撤退後の1943年7月、大佐として参謀本部に異動。後任はシュトライプ少佐。 イメージモデル ヴォルフガング・ファルク(1910-2007)撃墜数 8 その他ポーランド侵攻で戦果を挙げたのち、第1駆逐航空団第I飛行隊飛行隊長としてデンマーク侵攻に参加。 空軍上層部の指示を受け、夜間迎撃の研究と夜戦専門部隊の設立を任される。最初の夜戦専門部隊として設立された第1夜間戦闘航空団の司令に任じられる。 出典 第五〇一統合戦闘航空団活動写真全記録/WORLD WITCHES 2018(ヘルミーナ・ヨハンナ・ジークリンデ・レント) ハンナ・フィリーネ HANNA PHILINE 所属 カールスラント空軍第54戦闘航空団「グリュンヘルツ」 第1戦闘航空団司令 階級大尉(1942年) 少佐 身長 162cm 年齢 19歳(1944年) 誕生日 3月17日 使い魔 ミュンスターレンダー 固有魔法 不明 使用機材 メッサーシャルフ Bf109F-4 使用武器 MG34 その他JG54を支えるグレートエースで、高潔・内省的・謙虚と人間的評価も高い。訓練を重ね、冷静な計算に基づいて戦うタイプ。新人教育にも努める。 ノヴォトニー、キッテルの二枚看板が503JFWに異動した後のJG54を支える中核。 医者の家系の出。飛行に憧れてグライダー飛行に挑戦する。訓練中、突然の雷雨に見舞われて驚いたのをきっかけに魔法力が発現。 養成学校、士官任官を経て急降下攻撃ウィッチとなるが、本人の希望で航空戦闘ウィッチに転属が叶う。オストマルクでの国境監視に派遣中、最前線でネウロイの攻撃に遭遇し初撃墜を記録。 以後、ベルリン撤退戦にてエースとなり、カールスラント撤退戦中に中尉昇進。あわせてJG54第4中隊中隊長を拝命し、直後に騎士鉄十字章を受章。 1942年2月15日、大尉昇進しJG54第1飛行隊司令に就任。 (年不詳)3月17日、誕生日に史上2番目の200機撃墜記録を達成(通算撃墜数203)、グレートエースとなる。これを受けて少佐に昇進し、一時的にJG1司令に転任、デスクワークと後進育成に携わる。 イメージモデル ハンス・フィリップ(Hans Philipp, 1917-1943)撃墜数 206 その他ポーランド侵攻で初撃墜、その後西部戦線でエースとなる。 JG54でバルカン戦線、独ソ戦に参加。1943年3月17日に撃墜数が通算200機を突破する。 同年4月にJG1司令となり西部戦線の防空に移るが、10月に撃墜され脱出するもパラシュートが開傘せず戦死した。 出典 WORLD WITCHES 2018 アドルフィーネ・ガランド ADOLFINE GALLAND 所属 カールスラント空軍ウィッチ隊総監第44戦闘団司令欧州奪還作戦用に、自ら皇帝に申請して新設。 階級少将 身長 170cm 年齢 23歳(1944年末) 誕生日 3月19日 使い魔 ネコ系のなにか(来歴不明) 固有魔法 『魔眼』坂本美緒と同様のものだが、発動の際には首から提げた小銃用照準眼鏡GwZF4を使用。「のぞき込む」事で視界を限定、精神集中の補助となり精度が向上する。 パーソナルマーク マジックキャット(飛行服を着て葉巻を咥えた猫が、手にした銃でネウロイに見立てたネズミを撃っている) 使用機材メッサーシャルフ Bf109E扶桑海事変時に運用された、新型エンジンDB-601搭載の先行試作型。 メッサーシャルフ Bf109F-2スペシャル(W.Nr5750号機)ガランド中佐(当時)用に各種改造が行なわれた専用機。 メッサーシャルフ Me262A-1a(白の3号機) 使用武器MG42S その他撃墜数103機を誇る優秀なウィッチだが、それ以上に兵器開発や生産、ウィッチ隊や基地の組織化と運営指導、各国司令部との調整をこなす有能な指揮官。 カールスラント皇帝フリードリヒ4世から厚い信任を受け、カールスラント奪還の為の部隊編成の自由許可を得ている。この権限を利用し、ロマーニャでの第501統合戦闘航空団再結成を速やかに実現。(秘め録CD 上) また、前任者(トレヴァー・マロニー)が更迭された事で上官不在となっていた第501統合戦闘航空団を新たに自身の指揮下に置いている。 カールスラント北西、ライン川とヴェーザー川に挟まれたヴェスターホルト出身。 ヒスパニアで怪異が発生した折、カールスラントから送られたコンドル軍団の一員として参戦。本人の希望と異なり、専ら地上攻撃に駆り出された。 この後、扶桑海事変に観戦武官として送られたが、当地で飛行型ネウロイと新型ストライカーユニットの戦いを目撃すると自らも戦闘に参加、航空ウィッチへの憧れを強める。 帰国後に空軍への転属申請を出すが、対地攻撃で多数の戦果を挙げていた事が徒となり却下され、対地支援部隊設立の乗員訓練と組織作りを任された。 諦めず戦闘部隊への転属を繰り返し進言、これが実りJG27に転属。少佐に進級の後はJG26航空団司令に任命される。 後に中将に昇進、直属部隊として新型ストライカーユニットを使用する第44戦闘団を設立。カールスラント奪回作戦において多大な戦果を挙げる。この時、既にシールドを失っているにも関わらず出撃し、ネウロイを撃退している。 皇帝からは出撃を禁じられているが、上記のような事もあり実際の撃墜数は公称より多いと思われる。 現役ウィッチ時代のカールスラント撤退戦の際、空軍大将に向かって、(ブリタニア製の)スピットファイアが欲しいと言い放つなど、歯に衣着せぬ言動でも有名。 軍上層部に欲しい物を問われた際、第501統合戦闘航空団のリネット・ビショップの名を上げた事がある。(島田フミカネTwitter) イメージモデル アドルフ・ガランド (1912-1996)フルネーム アドルフ・ヨーゼフ・フェルディナント・ガランド 愛称 「ドルフォ(Dolfo)」 撃墜数 104 その他ヴェルナー・メルダースやヘルムート・ヴィックと共に、第二次世界大戦初期のドイツ空軍を代表するエース。 バトル・オブ・ブリテンにおいてドイツ空軍が劣勢になる中、ドイツ空軍総司令官でもあったヘルマン・ゲーリング国家元帥に希望する物資を問われた際、敵のイギリス空軍の主力であるスピットファイアと言い放ち、ゲーリングを絶句させた。 事故死したメルダースの後をうけて戦闘機隊総監に就任し、第二次世界大戦中の3年の長きに渡り同職を務める。 30歳の若さで将官(少将)に昇進。最終階級は中将。また、将官時に撃墜記録を持つ数少ない一人。 早い段階でMe262の戦闘機としての優位性を確信し、これを爆撃機として運用しようとするヒトラーと折衝しながらも開発・生産に奔走。試験飛行でその乗り心地を「まるで天使に押されているような」と表現。 欧州における第二次世界大戦末期には、ジェット戦闘機隊の第44戦闘団(JV44)の司令官に任命され、自らもMe262で出撃して7機撃墜。第44戦闘団は騎士鉄十字章以上の授章者や戦闘航空団の司令や飛行隊長クラスが数多く所属し「騎士鉄十字章が部隊の徽章」とも言われたエリート部隊。ヨハネス・シュタインホフ、ギュンター・リュッツオウ、ゲルハルト・バルクホルン、ハインツ・ベーア、ヴァルター・クルピンスキー、ハインツ・ザクセンベルクといった名だたるエースが公式・非公式問わず集い名を連ねた。 戦後はイギリス空軍、アルゼンチン空軍に務め、民間に下った後は航空会社へのコンサルタント事業で成功を収めると、世界各地を飛び回り連合軍パイロット等と友好を深めた。特にダグラス・バーダーとの友情は深かった。 2度の離婚と3度の結婚を経験し、1996年2月9日に83歳で没。 海パンにゴーグル、マフラーと言ういでたちで出撃をくり返しており、普通にウィッチ化すると元ネタの人の方が露出度が多くなってしまうため、アドルフィーネは逆に厚着にされた。 出典 コンプエース/next world witches/小説版『ストライクウィッチーズ2』/秘メ録手牒 上巻/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第二集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 フランツィスカ・ゴッツ FRANZISKA GOTZ 所属 カールスラント空軍第26戦闘航空団司令 階級 少佐 誕生日 1月28日 愛称 「お母さん」JG26の隊員にこう呼ばれ慕われた。 使用機材フラックウルフ Fw190D-13/R11(836017号機) その他戦前からウィッチとして入隊しており、当初はJG53に所属していた。 イメージモデル フランツ・ゴッツ (1913-1980)撃墜数 63 愛称 「アルトファーター(Altvater)」その他フランス侵攻、バトルオブブリテン等初期から活躍したエース。 第二次世界大戦開戦時には9/JG53に所属し、1940年5月14日に初撃墜を記録。 東部・地中海・北アフリカ戦線、イタリア、本土防空と転戦し、終戦時にはJG26の司令官を務めていた。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集 エルナ・グロート ERNA GROTH 所属 カールスラント空軍第76駆逐航空団第2飛行隊飛行隊長部隊の自称は「鮫」で、部隊マークはシャークマウス。 階級 少佐 使用機材 メッサーシャルフ Bf110(M8+AC機)やや濃色のカラーリングで、シャークマウスが描かれている。 イメージモデル エーリヒ・グロート(1907-1941) 出典 第五〇一統合戦闘航空団活動写真全記録 エーリカ・ハルトマン ERICA HARTMANN 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第2飛行隊 階級 中尉 (Oberleutnant) 身長 154cm 年齢16歳(一期) 17歳(二期1話が1945年3月で7話が同年5月16日以降なのでこの間に誕生日を迎えている) 誕生日 4月19日 使い魔 ダックスフント パーソナルマーク ピンクのハートにダックスフント 通称 「黒い悪魔」「カラヤ・アイン」 愛称 「成人女性(Frau フラウ)」着任当時の最年少少尉に対するからかいの意味と「早く大きくなれよ」という親愛の情が込められており、本人もまんざらではないらしい。 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-6(白の1号機)(一期) メッサーシャルフ Bf109 K4(白の1号機)(二期) 使用武器MG42 (Maschinengewehr 42) MP40 (Maschinepistole 40) 固有魔法 『疾風(Sturm シュトゥルム)』大気を操作する能力で、攻撃系に分類される。 通常時は自分の周囲に薄い風をまとわせ、敵の攻撃を逸らしたり、特殊な飛行を容易にしたりする。 基本的には飛行型のストライカーユニットに備わっている機能だが、それを自らの力で操作可能な点が他とは異なる。 意識を集中すればカマイタチのように目標を切り裂く事も可能で、威力は低いが広範囲への攻撃が可能。 その他ウルスラ・ハルトマン中尉は双子の妹。 作中の撃墜数ベースによる四強(E・ハルトマン、マルセイユ、ルーデル、シュナウファー)のうちの一角。 カールスラント南部のヴァイザッハ出身。父親は医者で母親はウィッチ。幼少時に父親に連れられてアジア方面に赴くも、気候があわず母親と共にシベリア鉄道で帰還。この時にウィッチになる事を決意。平和になったら父のような立派な医者になって家族と共に暮らすのが夢。(秘め声CD 4) 当初は第7中隊に配属され、ロスマン曹長の下に付けられた。初陣での戦果は散々なものだったが、第2飛行隊に移動しバルクホルン大尉の下で戦うようになった頃から急速に撃墜数を伸ばす。 第501統合戦闘航空団に配属されてからも順調に撃墜数を伸ばし、44年春には1日に10機のネウロイを撃墜、総撃墜数が200機に達し剣付騎士鉄鉄十字章を授与された。(一期3話)ガリア解放による同隊解散後からロマーニャでの再結成の間に300機撃墜を達成。(秘め声CD 6) 天才的な勘と冷静な観察力で周囲の状況を把握し確実に敵を葬り去る、世界でもトップクラスのウルトラエース。その観察力は味方にも向けられており、未だかつて僚機を失った事がない。 反面、日常生活においては怠惰で寝てばかりおり、勲章も床に置いてしまうほどの無頓着振りで、ズボン一つ見つけるのにも苦労するほど部屋は汚い。魔窟と呼べるレベルで、坂本少佐が設営隊の手を借りて整頓するも3時間後には元通りになってしまう。(秘め録CD 上) 柏葉剣付騎士鉄十字章受勲式当日にズボンを見つけられず、風呂にあったルッキーニ少尉のズボンを勝手に拝借。(一期7話) いたずらっ子で軍規違反も気にしない性格で、いかなる非常時にも泰然自若としている。内面では常に仲間への気配りを怠らず、場の空気を読むのが巧い。軍規や階級に対する反発があり、昇進に興味がない。(秘め声CD 4) 性格的に正反対に近いバルクホルン大尉からは、常日頃から小言を言われながらも強い信頼関係で結ばれている。 内向的な性格のナイトウィッチであるリトヴャク中尉やシュナウファー大尉ともいち早く打ち解けている。(秘め声CD 4、キミとつながる空) JG52時代に同僚だったマルセイユ大尉に強くライバル視されているが、本人には争う気は皆無。(二期10話) 料理の腕は壊滅的。ヴィルケ中佐とバルクホルン大尉から強く禁止されており、上官命令と書類にサインまでさせられている。(秘め声CD 4) 生卵を割ろうとして豪快に叩きつけてしまう。(秘め話CD 3) おいもとお菓子が大好き。隙あらばバルクホルン大尉のいもを食べようとする。おいもー! 声優 野川さくら イメージモデル エーリヒ・ハルトマン (1922-1993)フルネーム エーリヒ・アルフレート・ハルトマン 所属 ドイツ空軍(ルフトバッフェ) 通称 「南部の黒い悪魔」 コールサイン 「カラヤ・アイン」 愛称 「ブービ」(坊や)童顔だった為。 撃墜数 352(ドイツ空軍および世界第一位)世界最高の撃墜数を誇るエース。 出典 TVアニメ(2008年) など多数 ウルスラ・ハルトマン URSULA HARTMANN 所属カールスラント空軍第3防衛飛行中隊(1939年) ノイエ・カールスラント技術省(1945年) 階級曹長(1939年) 中尉(1945年) 身長 148cm(1939年) 年齢10歳(1939年) 16歳(1945年) 誕生日 4月19日 使い魔 アナグマ島田フミカネによるキャラクターデザインの段階ではエーリカ・ハルトマンと同じダックスフントを使い魔として描かれた。 使用機材He112正式採用をめぐる競合でMe109に敗れた機材。 フラックウルフ Fw190タイプA-0BMW 801魔道エンジンを搭載した、フラックウルフ190の先行量産型。 使用武器12.7mm機銃 空対空火薬ロケット×2門カールスラントのヴェーラ・フォン・ブラウンのロケット研究を元にウルスラが開発。 MG151/15 15mm機関銃 9mm拳銃 その他エーリカ・ハルトマンの双子の妹。優秀な姉と比較される事が多く、それが煩わしいと思っていたが、スオムス戦線での仲間との交流と戦果による自信がつくに従い、このわだかまりは払拭された模様。 真面目で向学心に溢れるが、寡黙で必要以上に口を開かない。興味のある事柄には突然饒舌になる事もある。 心の赴くままに行動している姉と違い、何事も本で得た知識が優先で、マニュアル通りに動くことを規範としている。「わたしは教科書からすべてを学ぶ」が信条。 しかし体が頭に追いついていないので、思い通りに動けておらず、特に射撃ではそれが顕著。 姉と同様に高いウィッチの素質があったが、たとえ上官でも他人の話を聞かない性格から士官学校には入れなかった。この「他人の話を聞かない」という性格は、姉のエーリカにも垣間見られるが、ウルスラには特に顕著である。 下士官として任官し、訓練の後スオムスへ義勇軍として送られると、義勇独立飛行中隊(通称いらんこ中隊、後に第507統合戦闘航空団に昇格)に所属。この中で他人との付き合い方や戦い方を覚え、本のみに依存する性質から少しずつ脱却していった。 実験が趣味。義勇独立飛行中隊にいる際、独自に空対空ロケットを開発し大型機に対して戦果を挙げた。後にリトヴャク中尉が装備しているフリーガーハマーに発展。 この成果がカールスラント技術省に認められ、後に兵器開発に携わる。 本国の技術省に転属後は、夜間の工科大学に通いつつ、ロケット兵器を中心とした新兵器の開発と運用に尽力。新型兵器フリーガーシュレックのテストの為ブリタニアの501基地を訪問。同隊のリトヴャク中尉とは訪問以前から交友があった。(秘め話CD 3) ウィッチとしての能力を生かして新型ストライカーユニットの開発にも協力しており、使用機材は多岐に渡る。ジェットストライカーMe262の開発に携わっている。バルクホルン大尉が使用し大破したMe262試験用ユニットの回収の為、ロマーニャの501基地を訪れる。(『ストライクウィッチーズ2』4話) 改良を加えたMe262をサン・トロン基地に持ち込み、バルクホルン大尉による試験に供用。さらに姉エーリカの戦闘にHe162ジェットストライカーで駆けつける。(『Operation Victory Arrow』Vol.1) 作中の発言よりユーは長生きしそうね by オヘア 貴官と姉とは、随分性格が違うようだな by ルーデル ・・・・・・本が読めない by ウルスラ 声優 野川さくら イメージモデル ウルスラ・ハルトマン (1924-1996)愛称 「ウーシュ(Usch)」 その他エーリヒ・ハルトマンの妻で、結婚前の名前はウルスラ・ペーチュ。 エーリヒ・ハルトマンとは彼女が15歳の時からの交際の後に結婚した。 ソ連に抑留された夫が帰ってくるのを信じて十年間待ち続けた。 彼女自身の誕生日は3月23日。 キャラクターデザインハルトマンの双子の妹ですが、作中の時代設定に合わせ、より幼く描いています。 by 島田フミカネ 出典 スオムスいらんこ中隊/秘め歌コレクション 3/TVアニメ『ストライクウィッチーズ2』(2010年)/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第二集/OVA『ストライクウィッチーズ Oeration Victory Arrow』(2014年)/TVアニメ『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』(2020年) ゲアトルーデ・ホムート GERTRUDE HOMUTH 所属 カールスラント空軍第27戦闘航空団第3中隊第3中隊はアフリカ最前線の防衛にあたっていたため、「何でも屋」として活動していた。 階級 大尉 その他マルセイユの前任の第3中隊長。負傷のため交代した。 イメージモデル ゲアハルト・ホムート(1914-1943) 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 レナーテ・ホルター RENATE HORTER 所属 カールスラント空軍 誕生日 3月2日 その他1943年に航空機メーカー・ホルターを設立したホルター家の3人姉妹の三女。 自ら開発した機体で模型グライダー競技会に参加し、3年連続優勝するほどの設計技術を持っていた。 姉妹全員航空ウィッチの適性を持っており、軍に入隊し士官学校へと進んだ。 次女ヴァーリアと三女レナーテは部隊司令官の推薦もありストライカーユニット開発の道へと進んだ。HoIからHoIXまでのユニットを開発。 中でもHoIXは画期的な形状をしており、開発中の噴流式エンジンを搭載する事で高速での飛行が可能と考えられていたが、肝心のエンジン開発の遅れで実用化には至らなかった。これらの試作機の一部はカールスラント撤退時に取り残され、ネウロイに吸収された事が確認されている。 イメージモデル ライマール・ホルテン (1915-1994) 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 ヴァーリア・ホルター WALLIA HORTER 所属 カールスラント空軍 誕生日 11月13日 その他1943年に航空機メーカー・ホルターを設立したホルター家の3人姉妹の次女。 自ら開発した機体で模型グライダー競技会に参加し、3年連続優勝するほどの設計技術を持っていた。 姉妹全員航空ウィッチの適性を持っており、軍に入隊し士官学校へと進んだ。 次女ヴァーリアと三女レナーテは部隊司令官の推薦もありストライカーユニット開発の道へと進んだ。HoIからHoIXまでのユニットを開発。 中でもHoIXは画期的な形状をしており、開発中の噴流式エンジンを搭載する事で高速での飛行が可能と考えられていたが、肝心のエンジン開発の遅れで実用化には至らなかった。これらの試作機の一部はカールスラント撤退時に取り残され、ネウロイに吸収された事が確認されている。 イメージモデル ヴァルター・ホルテン (1913-1998) 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 オティーリエ・キッテル OTTILIE KITTEL 所属カールスラント空軍第54戦闘航空団錬成中隊 連合軍第503統合戦闘航空団「タイフーンウィッチーズ」 階級 少尉 誕生日 2月21日 使い魔 キツネ 使用機材フラックウルフ Fw190D-9(黄の1号機) その他緒戦からノヴォトニー大尉の僚機として共に戦い続けてきた。ノヴォトニー大尉を強く慕っている。 ノヴォトニー大尉を上回るペースで撃墜機数を増やし、カールスラントでも突出したエースとなる。撃墜機数では503JFWトップ。 イメージモデル オットー・キッテル (1917-1945)通称 「Butcher-Killer」〝Butcher〟はシュトゥルモヴィークの俗称。 愛称 「ブルーノ(Bruno)」 撃墜数 267(ドイツ空軍第四位)583回という比較的少ない出撃回数で達成。 その他東部戦線で活躍した、JG54のトップエース。 出典 第五〇一統合戦闘航空団要略増補記録集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集/島田フミカネ Twitter(1)(2) ヴァルトルート・クルピンスキー WALTRUD KRUPINSKI 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第6中隊 階級少尉(JG52所属時) 大尉(1944年末のカールスラント空軍所属時) 中尉(1944年末の第502統合戦闘航空団所属時) 身長 175cm 年齢 18歳(1944年末) 誕生日 11月11日 愛称伯爵(グレーフィン) プンスキー伯爵(グレーフィン・プンスキー)すらりとした長身と優雅な身のこなしから。 通称 「ユニット壊し」あまりにもストライカーユニットを壊すため。 後に第502統合戦闘航空団が〝ブレイクウィッチーズ〟との異名を受ける一因となった。 使い魔 ワイマラナー 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2(黄の5番機) メッサーシャルフ Bf109G-6 使用武器MG42 その他カールスラント空軍でもトップクラスのベテランエース。 無類の酒好き女好きの享楽主義者で楽天家。 空戦では勇猛果敢、敢闘精神に溢れるあまり必要以上にネウロイに接近しユニットを壊す事が多く、被弾からの不時着も多数。ハルトマン少尉(当時)とマルセイユ少尉(当時)がJG52に着任した当日、炎に包まれたストライカーユニットで目の前に不時着、唖然とする一同に涼しい顔で握手を求めたエピソードは有名な逸話。 高い技量とタフネスを併せ持ち、射撃の腕も確かだが、防御を捨てれば撃墜できるという状況下では迷わず攻撃を選択する性格。ドッグファイトよりも一撃離脱を好むが、被弾を気にせず猪突猛進して攻撃を行なう。ハルトマン少尉も最初はロスマン曹長、次いでクルピンスキー中尉にこの戦法を学んでいる。 カールスラント北東部、バルト海に近いデムナウの街に生まれたが、バルト海に面した港湾都市ブラウンスベルクに移住。 平凡な公務員の家庭だったが、ウィッチとしての能力が発現したため適正年齢になったら軍に入ろうと考えるようになった。港湾都市で生まれ育った事もあり、色々な国に行ける海軍への入隊を夢見ていた。 検査の結果、航空ウィッチへの適正が判明し空軍の養成学校へ入校。仲間と共にこっそり寮を抜け出しては夜の街に繰り出したり、いたずらを仕掛けたりとあまり模範的な生徒ではなかった。 成績は優秀で、無事に卒業し少尉任官。 JG52第6中隊に配属されたが、その頃にはヒスパニア戦役は終結しており、実戦経験を積む機会はなかなか訪れなかった。実戦の代わりにヒスパニアで戦闘経験を積んだ古参曹長に鍛えられ、ネウロイ襲来時には十分な飛行経験を積んでいた。 経験の豊富さから中堅ウィッチの一人と見なされ、開戦当初から出撃メンバーに選ばれると出撃を繰り返した。 オストマルク防衛戦からカールスラント撤退戦の中で撃墜数を伸ばしたが、同時に破壊したストライカーユニットの数も多かった。ただし、1機のユニットを全損させる間に稼ぐ撃墜数は中位のエースに比べても抜群に優秀。 補給が滞らない限りでは問題とされなかったが、補給が滞りがちの東部戦線では大問題となり、自ら後方まで補給物資を受け取りに行く事も珍しくなかった。 ビフレスト作戦の最中、騎士鉄十字章を受賞。中尉に昇進し、JG52第7中隊の中隊長となる。同中隊はカールスラント東方において民衆が撤退するまでの防衛と支援任務に就き、撤退完了後は部隊ごとスオムスに移動。 この後バルバロッサ作戦に参加、目覚しい戦果を認められ第502統合戦闘航空団に転属。同隊の撃墜数ベースではラルに次ぐ部隊第2位のトップエース。 ユニット壊しで有名な同隊のカタヤイネン曹長、管野中尉との3人組は、502JFWの愛称「ブレイブウィッチーズ」から「ブレイクウィッチーズ」と呼ばれる。 本人は気にしていないが、上層部受けの悪い年下の二人を守る役割を買って出ている。 後に柏葉付き鉄十字章を授与されているが、それ以外でも度重なる墜落で負傷したため、戦傷章の中でも最高位の金賞を受けている。但し、どんなに酷い墜落でも本人は軽い怪我しかしなかったため、戦傷章の受賞は何度も断っていた。 声優 石田嘉代 イメージモデル ヴァルター・クルピンスキー (1920-2000)通称「プンスキー伯爵(Graf Punski)」 「ダイナモ」(発電機) 愛称「クルッピ」 撃墜数 197 その他まだエースになる前のエーリヒ・ハルトマンとロッテを組み、その長機をしていた事がある。 体格の良い大男。射撃はやや不得意だったので、射撃巧者のエーリヒ・ハルトマンとの相性は良かった。 エーリヒ・ハルトマン着任当日に爆発炎上するBf109から生還したエピソードはよく知られている。 エーリヒ・ハルトマンの「ブービ」というニックネームは、クルピンスキーがエーリヒ・ハルトマンをこう呼び続けたので広まった。 酒と女を愛する豪傑で、「伯爵」の通り名の由来となっている。 エーリヒ・ハルトマン帽子事件当事者の一人。 戦争末期にはガランド率いるJV44に所属し、同部隊の後始末を行い降伏した。ギュンター・リュッツオウ大佐の最後の出撃の僚機でもあった。 戦後は再結成されたドイツ空軍に所属し、中将にまで昇進するが、ルーデルスキャンダルによりドイツ空軍から退役。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第六集/next world witches/第五〇一統合戦闘航空団要略増補記録集/秘メ録手牒 下巻/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年) ヘンリーケ・キューネッケ HENRIKE KÜNNEKE 所属 第1戦闘航空団第1飛行隊 階級 大尉 使用機材 ハインツェル He162A-2(120097号機) 「白の4番」同飛行隊のテスト用機材であり専用機ではないが、キューネッケ大尉が主に使用した。 地中海方面で試験を行うため砂漠塗装を施している。 イメージモデル ハインツ・キューネッケ その他第1戦闘航空団所属。He162に搭乗していたようである。 出典 第一独立特殊作戦航空団全記録 グーニラ・ランツ GUNILA LANDT 所属 カールスラント空軍第53戦闘航空団第11中隊 階級 中尉 使用機材メッサーシャルフ Bf109K-4(黄の1号機)第11中隊に移動する前は第8中隊で黒の2号機だった。 その他43年にJG53に配属された若いウィッチ。 西部戦線で活躍し、44年末までに16機のネウロイを撃墜した。 イメージモデル ギュンター・ランツ撃墜数 23 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集 カルラ・ハインリーケ・ランガー KARLA HEINRIKE LANGER 所属カールスラント空軍第3戦闘航空団第7中隊 連合軍第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」 階級中尉(501JFW所属時) 大尉 誕生日 4月19日 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-6(白の1号機) その他ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐の部下で、501JFWの設立時に招聘された(当時中尉)。ブリタニアによる「カールスラント人が多すぎる」というクレームにより東部戦線に異動となる。 ラウラ・トート少尉が心を開く数少ない相手のひとりだった。 イメージモデル カール=ハインツ・ランガー (1914-1955)撃墜数 30 その他JG3に所属し、東部戦線・本土防衛及びボーデンプラッテ作戦で活躍したエース。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集/WORLD WITCHES 2018 ヘルマ・レンナルツ HELMA LENNARTZ 所属 カールスラント空軍131先行実験隊〝ハルプ〟第3飛行中隊配備試験中のエーテル噴流式ストライカー(ジェットストライカー)の実験部隊。 階級 曹長 身長 147cm 年齢13歳(1944年) 14歳 誕生日 10月10日 通称 「黄の7」 コールサイン 黒猫(シュバルツェカッツェ)2第3飛行中隊の2番機で、1番機・2番機共に使い魔が黒猫であったため。 使い魔 黒猫 使用機材フラックウルフ Fw190A メッサーシャルフ Me262A-1a 使用武器MK108 MG42 MG131 その他軍歴短く、若干13歳ながら、その設立経緯からカールスラント空軍でも中高位のベテランエースが顔を揃える131先行実験隊に異例の抜擢を受ける。腕利きのベテランが集められた実験部隊で、旧型ユニットにあまり馴染んでいない新人の方が新型機に適応し易いのでは、との意見を受けて特別に採用された。 運用テスト中に大型ネウロイを撃墜し、Me262での初戦果を挙げている。この時の運用テストには、ノイエ・カールスラントからメッサーシャルフ社の社長や技術者が立ち会い、撃墜の一部始終をラジオで聞き大変喜んだと言われている。 撃墜数はカールスラント空軍の中では目立たない数字だが、その7割がジェットストライカーによるもので、大型ネウロイの撃墜数が多い事から新世代のエース候補として期待されている。 生真面目で几帳面、過剰な程の世話焼きな性格で、航空歩兵足るもの全軍人の模範足るべしとして、階級や軍歴が遥かに上のベテランにさえ私生活に口を出す程。上官達もその言動を特にうるさいとは感じず、適当にあしらいながらも、生真面目な若手が一生懸命になっている姿を微笑ましく思っており、部隊のマスコット的存在として愛されている。 理想のウィッチとしてゲルトルート・バルクホルン大尉を挙げており、その規律に厳しい姿に憧れている。 ベルギカ領サン・トロンにおける幽霊ウィッチ騒動で調査協力の為の補充員としてマーストリヒト・アーヘン空港に出向し、ヴィルケ中佐、バルクホルン大尉、ハルトマン少尉と共に調査活動に随行し、現地で合流したシュナウファー大尉と共に大型ネウロイを共同撃墜。(キミとつながる空) ウィッチではない姉が一人いるが、その姉はノイエ・カールスラントで映画俳優をしているという噂がある。(少女飛行隊通信 2) イメージモデル ヘルムート・レンナルツ撃墜数 13うち8機がMe262による。 その他JG11時代にBf109で5機を撃墜した後、第262実験隊(後のコマンド・ノヴォトニー)に編成初期から所属し、後JG7で終戦まで戦い抜いた最古参のジェット機パイロット。乗機として知られているのは〝白の9〟。 1944年8月15日、Me262で初めてB-17を撃墜。262実験隊の戦果としては重爆撃機の撃墜記録はこれが最初で最後。帰還したレンナルツを最初に祝福したのはヴィリー・メッサーシュミットその人である。 ノヴォトニーの最後について、「私は鮮明にノヴォトニーの事故を覚えている。ゴスラー通信士が離着陸場でラジオを組み立てると、我々はノヴォトニー機との通信に聞き入った。彼の最後の言葉は『燃えている』『(何かが)燃えている』だった。その語調はわずかに歪んでいた」と語っている。 「ウィッチではない姉」の引用元は、女優エリザベート・レンナルツであると思われる。 出典 コンプエース/世界の航空歩兵シリーズ/キミとつながる空/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集 ヘルミーナ・ヨハンナ・ジークリンデ・レント HELMINA JOHANNNA SIEGLINDE LENT 所属 カールスラント空軍 第3夜間戦闘団 階級 中佐 年齢 19歳(1944年) 誕生日 6月13日 使い魔 シェパード 固有魔法 レーダー魔導針 使用機材メッサーシャルフ Bf110C-1 ユングフラウ Ju88C-6 ほか 使用武器20mmMG FF MG151/20 ほか その他史上初の夜間戦闘100機撃墜を達成したグレートエース。 本来、魔導レーダー能力など夜間戦闘向けの固有魔法は持っていなかった。 創設間もない夜間戦闘航空団に、少しでも適正のある者として招集された。半年ほどは個人としても軍組織としても発展途上の夜間戦闘という場に適応できず、度々昼間戦闘部隊への転属願いを出していた。 才能を信じた上官ファルク少佐によって慰留され、機材、戦術の充実と共に夜戦眼が開花。 1942年以降の疑似魔導針技術の開発により、後天的に固有魔法としてレーダー魔導針を得た。固有魔法の後天的獲得はほとんど報告がない希少事例。 1945年にシュナウファー少佐に抜かれるまで、人類1位の夜戦エースであった。 1944年6月、戦功により中佐昇進・柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字章を受章。大々的な広報活動に関わることとなり、完璧な「月下の撃墜」シーンを演出・撮影。ナイトウィッチ隊全体の士気向上のみならず世界的に自らの名前を轟かせた。 1944年10月のエンジントラブル事故をきっかけに、著名なエースの喪失を恐れた皇帝・軍上層部の意向で前線を退く。本人も訓練生時代から多発した事故で疲弊しており、後進育成と部隊管理に専念することに同意した。 謹厳実直、真面目で勤勉。黙っていると若干冷たい印象があるが、喜怒哀楽を素直にあらわす明るく外向的な性格。自身が苦労した経験から面倒見が良く、部下を誘って料理やショッピングするのが好きである。 恥ずかしいのでほんらい取材は苦手で断っていた。上述の撮影を受け入れたのも、ナイトウィッチ隊全体の広報という側面があったため。 イメージモデル ヘルムート・レント (1918-1944)フルネーム ヘルムート・ヨハネス・ジークフリード・レント(Helmut Johannes Siegfried Lent) 撃墜数 110-113(ドイツ空軍夜間第二位)うち105機が夜間戦闘によるもの。 その他夜戦パイロットとして宝剣付柏葉騎士鉄十字章を授章されたのはレントとシュナウファーのみ。 ノイマークのピレネー(現:ポーランド領)出身。 ルター派の牧師ヨハン・レントの五子として生まれる。洗礼名はヘルムート・ヨハン・ジークフリート・レント。 1936年4月1日、17歳10ヶ月で空軍に入隊すると、当事エリート集団であったIII/ZG76に少尉で配属される。乗機はBf110。 ポーランド戦で初撃墜、以後英空軍迎撃、デンマーク・ノルウェー侵攻でスコアを重ねBf110では数少ないエースとなる。 バトル・オブ・ブリテンでの大敗から駆逐機としてのBf110の存在価値が乏しくなると、創設間もない夜戦隊の主力として活路を見出され、レントの属するI/ZG76は夜間戦闘部隊であるII/NJG1に改変される。 改変と同時に中尉に進級し第6中隊長に抜擢されるが、昼間戦闘と勝手の違う夜間戦闘法に馴染めず、1940年12月、NJG1航空団司令官ファルク少佐に昼間戦闘への転属願いを出すも慰留される。 1941年5月11/12日夜に夜間発撃墜を記録し開眼すると、8月30日までに夜間撃墜スコアを7機まで伸ばし騎士鉄十字章を受賞。夜間エースの仲間入りを果たす。 1941年11月1日、大尉に進級しII/NJG2飛行隊司令官に昇格、翌1942年6月6に通算スコア42機に達し全軍で98人目の柏葉騎士鉄十字章を受賞。翌1943年1月8日に50機撃墜到達。 1943年8月1日、少佐に進級しNJG3航空団司令官に昇格、翌日付で全軍32人目の剣付柏葉騎士鉄十字章を受賞。通産スコアは85機。 1944年6月15/16日夜には僅か7分間で3機のランカスターを撃墜し、夜戦パイロットとして初の100機撃墜を達成。この時消費した砲弾は57発に過ぎなかった。これを受け7月31日付で中佐に進級、全軍で15人目の宝剣付柏葉騎士鉄十字章を授与された。 同年10月5日昼、要務の為パダーボルン基地に着陸しようとした乗機のJu88G-6が墜落。同乗の部下3名は翌朝までに死亡し、レント自身も2日後に病院で死去。 死後大佐に進級、空軍葬で生前の功績を称えられた。生涯戦績は1529回出撃(うち夜戦396回)で110機(113という説もある)を撃墜。うち61機が四発重爆。 出典 島田フミカネtwitter/WORLD WITCHES 2018 エディタ・プリンツェシン・ツール・リッペ=ヴァイセンフェルト EDYTHA PRINZESSIN ZUR LIPPE-WEISSENFELD 所属 カールスラント空軍 階級 少佐 誕生日 7月14日 その他高い指揮能力と戦闘能力を持つナイトウィッチ。 カールスラントとオストマルクに広大な領地を持ち、欧州各地と繋がりを持つ有名貴族の出自で、王女(プリンツェシン)の称号を持つ王族。 第506統合戦闘航空団の設立に際し、ウィトゲンシュタイン少佐と共にボートカンプ大佐の推薦で戦闘隊長候補に選ばれるが、最終的に撃墜数の多いウィトゲンシュタイン少佐が抜擢された。 イメージモデル エグモント・プリンツ・ツール・リッペ=ヴァイセンフェルト (1918-1944)撃墜数 51 その他オーストリアのザルツブルクで貴族のリッペ家の一員として生まれる。 オランダ・エイセルスタインで同じく貴族出身のドイツ空軍夜間エースであるザイン=ヴィトゲンシュタインの隣に埋葬されている。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集 フレデリカ・ロージヒカイト FRIEDERICA LOSIGKEIT 所属 カールスラント空軍第1戦闘航空団第1飛行隊司令 階級大尉 少佐(1944年10月) 誕生日 11月13日 使用機材フラックウルフ Fw190A-4扶桑駐在武官の任を終え、本国帰還後に使用したユニット。 その他冷静沈着で無口なタイプ。 1942年に初めて扶桑を訪問して風土を気に入り、しばしば扶桑を訪れた。カールスラントからの人員受け入れに積極的だった川滝航空機などのユニット開発、模擬戦を行った。 カールスラントの扶桑駐在武官として、陸軍明野飛行学校で試作中のキ-44と模擬空戦を行う。 1944年10月、諏訪天姫少尉の登場するキ61(二型改)と模擬空戦を実施。 『蒼空の乙女たち』のフリーデリケ・ロージヒカイトと同一キャラクターの可能性がある。 イメージモデル フリッツ・ロージヒカイト (1913-1994)撃墜数 68 その他日本陸軍がメッサーシュミット Bf109Eをドイツから輸入した際に、メッサーシュミット社テストパイロットの民間人であるヴィリー・シュテーアと共に来日。 日本陸軍にロッテ戦法とそれを発展させたシュヴァルム戦法を伝える。しかし当時は理解されず、日本陸軍において4機編隊が本格採用されたのは1943年後半から。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集/WORLD WITCHES フリーデリケ・ロージヒカイト FRIEDERIKE LOSIGKEIT イメージモデル フリッツ・ロージヒカイト (1913-1994)撃墜数 68 出典 蒼空の乙女たち ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ HANNA-JUSTINA MARSEILLE フルネームはハンナ・ユスティーナ・ヴァーリア・ロザリンド・ジークリンデ・マルセイユ(Hanna-Justina Wallia Rosalind Sieglinde Marseille) 所属カールスラント空軍第27戦闘航空団第3中隊中隊長 第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」(1945年) 階級中尉(1939年) 大尉(1945年) 使い魔 大鷲1942年10月の戦闘中に使い魔が戦闘中に「死亡」。 二代目の使い魔は初代の子供。 戦友であった使い魔の死を悼み、戦闘空域真下には小さなピラミッド型の墓標が立てられている。 身長 172cm 誕生日 12月13日 年齢11歳(1939年 - 秘め録CD 下) 14歳(1942年 - アフリカの魔女シリーズ) 17歳(1945年 - ストライクウィッチーズ2) 通称「アフリカの星」 「砂漠の鷲」 「黄の14(ゲルベフィアツェーン)」 愛称 「ティナ」 使用機材メッサーシャルフ Bf109F-4/trop(黄の14号機) メッサーシャルフ Bf109G-2/trop(黄の14号機)F型からG-0型に乗り換えた際、エンジンの過熱が原因で墜落。そのためG型の使用を渋っていたが、周囲の説得と整備班の綿密なチェックの末、この機体に乗り換えた。 使用武器MG34 (Maschinengewehr 34) M1934バレッタ社より贈られた金色のマルセイユスペシャル。 固有魔法 「偏差射撃」双方が複雑な機動を行なっている最中に何もない位置に弾を送り込むと、敵が自ら当たりに来るというもので、通常の偏差射撃とは大きく異なる。 未来視、三次元空間把握、魔弾の3つの魔法を組み合わせた物ではないかと考えられているが、確かな結論ではない。 その他天才的な空戦技能と輝く美貌から「アフリカの星」と呼ばれるウルトラエース。特に射撃に関しては人類最高のウィッチと評される。「標的が勝手に射線に飛び込んでいる」ようにさえ見えるという。 作中の撃墜数ベースによる四強(エーリカ・ハルトマン、マルセイユ、ルーデル、シュナウファー)のうちの一角。 天才肌で自信家、傲岸不遜な性格だが、第501統合戦闘航空団のエーリカ・ハルトマンの事はただ一人ライバル視している。 カールスラント首都ベルリンの生まれ。先祖はカールスラントの産業振興策によってガリアから移住したため、ガリア系の姓。 母親がウィッチで父も軍人という軍人一家に生まれ、前の大戦のエース・リヒトホーフェンに憧れた事から航空ウィッチになろうと決意。 魔法力も早くから発現し、自身、養成学校への入校に意欲的だったが、家庭の不和に周囲の無理解も重なり入校資格はなかなか得られなかった。 これにより力を持て余しトラブルばかりを引き起こしていたが、ベルリンでたまたま出会った貴族に気に入られた事から推薦を得て入校。 訓練生時代は成績優秀にもかかわらず怠惰でいたずらばかりしていた。特にバイエルンの訓練学校から転向してきたエーリカ・ハルトマンに執着し、一方的に突っかかっては軽くかわされる事の繰り返しだった。 教官からは「生意気かつ反抗的」と判断され、訓練学校の首席をハルトマンに奪われた。 卒業後も一部の教官は任官を認めようとしなかったが、その才能を惜しんだ担当教官が強硬に主張、更には皇帝フリードリヒ4世の側近からの助言もあり、無事少尉に任官。 任官後はハルトマン少尉(当時)と共にJG52第4中隊に配属される。初陣でネウロイをドッグファイトに持ち込み初撃墜。 その後も立て続けに撃墜し、2級鉄十字章、次いで1級鉄十字章を授与。 しかし撃墜数を稼ぐために命令を無視して深追い、長機の護衛任務を捨て単騎突撃等を繰り返したため、命令違反と軍規無視、ユニット破壊の懲罰として3日間の禁固処分を受ける。このとき上官だったバルクホルン中尉(当時)も「信頼できない部下」との評価を下している。 結局部隊に馴染めないまま第27戦闘航空団(JG27)第1飛行隊に転属。部隊がアフリカに移動したことから立場が好転。娯楽の少ないアフリカではマルセイユの明るく陽気な性格と大言壮語は好意的に受け入れられた。 それを喜んだマルセイユ自身も、苛酷な環境の中で周囲との協調性と後に神秘的とまでいわれる落ち着きを身につけるに至る。 戦法にも開眼し、驚異的な見越し射撃を完成させ急速に撃墜数を伸ばす。砂塵の向こうのネウロイを誰よりも早く発見する視力、キレがあって正確な曲技飛行、彼我の三次元的な位置を把握し未来位置を予測して弾を送り込む判断力と正確な射撃術、これらの能力が一つに合わさり、まるでネウロイが自ら弾に当たっていくとまで言われた。 乗機のBf109を、E型から最高速度と格闘性能を向上させたF型に機種変更した事も撃墜記録を伸ばした要因となった。 42年5月には1ヶ月で14機、翌6月には33機というハイペースで撃墜、一挙に100機の大台を突破。6月中に75機撃墜で柏葉騎士鉄十字章を授与されていたにもかかわらず、その半月後に柏葉剣付き騎士鉄十字章を受勲。 この異例の撃墜数によりマルセイユの名は一躍世界中に響き渡り、マスコミに「アフリカの星」「砂漠の鷲」等と書き立てられ、その天性の美貌とも相俟ってカールスラントの一大英雄となっていった。 後に中尉に昇進、同時にJG27第3中隊の中隊長となり最前線のトブルクに配属された。 45年現在、世界的に有名なウィッチのうちの一人であり、民間人のファンも多いが、サインはしない主義。 牛乳が大好きで、部隊で牛を飼っている。 喫煙者で、特に水タバコを好む。 声優 伊藤静 イメージモデル ハンス=ヨアヒム・マルセイユ (1919-1942)フルネーム ハンス=ヨアヒム・ヴァルター・ルドルフ・ジークフリート・マルセイユ 通称 「アフリカの星」 愛称 「ヨッヘン」 撃墜数 158 その他西側連合軍機の撃墜数ではドイツ空軍第一位。 見越し射撃(標的の未来位置と弾丸の予想着弾点を想定しての射撃)の名手としてギュンター・ラルと並び称される。 容貌に恵まれ、戦意高揚の為に多くの戦功を報道されたため、ドイツ国民、とりわけ女性の人気が高かった。 規律に無頓着で、素行には問題が多かった。 パイロットとしての命綱である視力を維持する為、牛乳を愛飲した。 後に撃墜王となるエーリヒ・ハルトマンとは面識はなく、JG52着任時の飛行隊司令はフォン・ボニンではなくヨハネス・シュタインホフ。 1942年9月1日には、1日に3回出撃して合計17機を撃墜。 1942年9月30日に墜死。エーリヒ・ハルトマンが初撃墜を記録するのはその約一ヵ月後の1942年11月5日。あたかも、ハルトマンと入れ違うかのように、空を後にしたのだった。 その半生は後年に『撃墜王アフリカの星』として映画化されている。 出典 アフリカの星/アフリカの魔女/世界の航空歩兵シリーズ/砂漠の虎/スフィンクスの魔女/キミとつながる空/TVアニメ(2010年)/秘め録CD 下/秘メ録手牒 下巻/アフリカの魔女 ケイズ・リポート ヴェーラ・メルダース WERA MÖLDERS 所属 カールスラント空軍第51戦闘航空団司令 階級 中佐 誕生日 3月18日 使用機材メッサーシャルフ Bf109F-2(機番不明) その他第二次ネウロイ大戦前期のエースウィッチ。 世界初のネウロイ100機撃墜を記録。 イメージモデル ヴェルナー・メルダース (1913-1941)愛称 「ファーティ(Vati)」(お父さん、親父) 撃墜数 115 その他スペイン内戦におけるコンドル軍団のトップエース(14機撃墜)。 ロッテ戦法とそれを発展させたシュヴァルム戦法を編み出す。 史上初めて100機撃墜を記録し、ドイツで最初に柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章を受章。 戦闘機隊総監を務めるが、任命から数ヶ月後に移動のため乗っていたHe111が悪天候により墜落して事故死。 死後、彼が生前に司令を務めた第51戦闘航空団には「メルダース」という名前が冠された。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集 ルドルフィン・ミューラー RUDOLFIN MÜLLER 所属 カールスラント空軍第5戦闘航空団第6中隊 階級 曹長 誕生日 11月21日 使い魔 茶色の猫 パーソナルマーク 写実的に描かれた茶色の猫 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2/R6(黄の3番機)冬季塗装を施されたユニットで、国籍マークにまで白い塗料が塗られている。 イメージモデル ルドルフ・ミューラー (1920-1947?)愛称 「ルディ(Rudi)」 撃墜数 94 その他JG5に所属し、同隊内で6位のスコアを記録したエース。 初め通信隊に配属されたが、後に戦闘機パイロットに転科。 1943年4月19日、ムルマンスク付近の空戦で被弾。乗機はソ連領内に不時着し捕虜となった。 ムルマンスクの収容所名簿に1947年まで名前が確認されたが、それ以降の消息は不明。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第六集 エディタ・ノイマン EDYTHA NEUMANN 所属カールスラント空軍第27戦闘航空団第1飛行隊 カールスラント空軍北アフリカウィッチ隊総司令 階級大尉 少佐 大佐(1945年夏) 誕生日 6月5日 使い魔 リピッツァナー 使用機材メッサーシャルフ Bf109F-2/Trop メッサーシャルフ Bf109G-2/Trop 使用武器 MG42可能であれば2丁持ちすることもある。 その他謹厳実直、まじめで理性的、判断が速く有言実行型。高い統率力を持つ部隊指揮官で、権限と責任が広がるほど能力を発揮するタイプ。地上指揮を得意とするが、空戦能力も高い。ガランド少将から参謀に望まれるほど。 オストマルク東部ブゴビナ出身。カールスラントに移住している。ウィッチ適性判明後、航空ウィッチに志願。 JG26で中隊長、JG27で副官を経て、同第1飛行隊飛行隊長、JG27司令・少佐昇進と栄進を続ける。マルセイユのJG27配属時の飛行隊長。マルセイユに好感は抱かなかったが、一流のウィッチにする事を約束する。 JG27司令就任により、北アフリカのカールスラント空軍ウィッチの最高指揮官となる。大佐昇進とともに北アフリカウィッチ隊総司令の地位についている。 声優 たかはし智秋 イメージモデル エドゥアルト・ノイマン (1911-2004)愛称 エドゥ 撃墜数 13 その他JG27に所属し、フランス侵攻、バトル・オブ・ブリテン、北アフリカ戦線で活躍。 1989年にエジプト政府に協力を仰ぎ、当時のJG27メンバーと共同でマルセイユの死没地に墓碑(ピラミッド)を建立。 出典 秘メ録手牒 下巻/OVA『ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow』 vol.2 エーゲ海の女神/WORLD WITCHES 2018 テオドーラ・オステルカンプ THEODORA OSTERKANP 所属 カールスラント空軍第51戦闘航空団司令第135戦闘航空団、第233戦闘航空団を経て1939年9月に改称された部隊。 階級 大佐 その他ガランド、メルダースに比べてもベテランのウィッチ。 1939年秋当時、ミュンヘン近郊のバート・アイブリング空軍基地に駐屯。スオムスへの義勇ウィッチ派遣命令に従い、ウルスラ・ハルトマン曹長を送り出す。 イメージモデル テオドール・オステルカンプ(1892-1975) 出典 『スオムスいらん子中隊ReBOOT!』 ライーサ・ペットゲン RAISA PÖTTGEN 所属 カールスラント空軍第27戦闘航空団第3中隊 階級 少尉 身長 158cm 年齢 14歳(1942年 - アフリカの魔女シリーズ)16歳 誕生日 9月16日 愛称 「ライ」 使い魔 モズ 固有魔法 なし 使用機材メッサーシャルフ Bf109F-4/trop メッサーシャルフ Bf109G-2/trop 使用武器MG34 (Maschinengewehr 34) その他元々JG27の第3中隊に所属していたが、マルセイユが転属してくるとその僚機に任命された。同隊はメンバーが大幅に減少し、一時期はマルセイユと2人だけになっていた事もある。 当初は命令として特別な感情を抱いてはいなかったが、次第に単なる僚機でなく一種の崇拝者のようになっていく。 子供っぽい外見ながら、おとなしく寡黙ながらも芯の強い性格。マルセイユが「いいところのお坊ちゃん」と評したように、少年のような言動と行動が多く、物腰が柔らかく丁寧な口調が特徴的。 口数があまり多くない為に本人の戦果や能力はあまり伝わってこないが、マルセイユの挙動に付いていき、戦場でその背中を守り続けられる空戦能力は、他の部隊ではより高い戦果を挙げられるのではないかと見られている。 本人はマルセイユと一緒に飛ぶ事が最大の幸せであり、他の部隊に異動する事は全く考えていない模様。 マルセイユに対して崇拝に近い念を抱いており、彼女のサポート役を自認しつつもプライベートでは一定の距離を置いている。6機を撃墜しエースの一人となった時も、マルセイユのおこぼれを貰っただけとして戦果を誇る事はなかった。 加東大尉着任後に配属された稲垣軍曹に親近感を抱き、教育係を務めている。お互い家庭的で面倒見の良い性格からか、すぐに意気投合し、一緒に食事を作っている姿や戦闘でペアを組む姿が見られている。 意外に画才があり、「アフリカ」の部隊マークを自らデザインしている。 声優 楠見藍子 イメージモデル ライナー・ペットゲンその他第27戦闘航空団においてハンス=ヨアヒム・マルセイユの僚機を務めていた。 ハンス=ヨアヒム・マルセイユを「空飛ぶ計算機」と称した。 出典 アフリカの星/アフリカの魔女/砂漠の虎/スフィンクスの魔女/next world witches/キミとつながる空/TVアニメ(2010年)/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集/ワールドウィッチーズ アフリカ版No.2/アフリカの魔女 ケイズ・リポート グンドュラ・ラル GUNDULA RALL 所属カールスラント空軍第52戦闘航空団第8中隊(時期不明) カールスラント空軍第52戦闘航空団第3飛行隊司令(1944年末) 階級中尉(JG52所属時) 大尉(1944年末) 少佐(1944年末の第502統合戦闘航空団所属時) 身長 169cm 年齢 18歳 誕生日 3月10日 使い魔 狼 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2(黒の13号機) メッサーシャルフ Bf109K-4 使用武器MG42 その他優れた統率力と技量を持ち、ハルトマン、バルクホルンに次ぐカールスラント空軍第三位(=人類三位)撃墜記録を持つグレートエース。250機撃墜を達成したのはこの2人よりも早く、全世界で2番目である。 空戦においては見越し射撃の名手で、芸術的な空戦技能を持つ。 カールスラント撤退戦において、撃破したネウロイの破片で視界を遮られるという不運から被弾し脊髄骨折の重傷を負う。再び空を飛ぶのは不可能と言われたが、治療ウィッチの手を借りた懸命の治療と不屈の闘志によるリハビリで、9ヶ月後原隊に復帰。 この入院期間中、後に第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」隊長となる加東圭子の取材を受けている。(アフリカの魔女) 完治したとはいえ空戦時のGは身体に堪える為、古傷を保護するように魔法繊維で編まれたコルセットを着用している。 復帰時、原隊はバルバロッサ作戦に参加してペテルブルグ方面で戦闘を続けていたが、そこで他のエースに負けないよう出撃を繰り返し、撃墜数を急速に伸ばしていった。 同作戦の中止後、同地に第502統合戦闘航空団が設立される際に、優れた指揮能力を買われて司令に任命された。現場指揮は戦闘隊長のポクルイーシキン大尉に丸投げしており、責任は自分が取るが、行動は部下の意見を尊重するという方針を明確にしている。 鋭い人物観察眼を持つ。問題児扱いされていたマルセイユの才能を逸早く見抜いた。 第502統合戦闘航空団結成にあたり、クルピンスキー、管野直枝、カタヤイネンの「クラッシャー3人組」を招聘。 性格はさばさばした姉御肌で、どんなに厳しい状況でも笑みを忘れずに周囲を安心させる豪胆さを持っている。 声優 佐藤利奈 イメージモデル ギュンター・ラル (1918-2009)撃墜数 275(ドイツ空軍第三位) その他見越し射撃の名手。 空戦で2度の重傷を負い、それぞれ長期の入院生活を強いられ、その間前線からの離脱を余儀なくされた。そして、これらの負傷の影響により第一線の戦闘機パイロットとしての寿命を縮めた。なお、1度目の重傷で背骨を3ヶ所も折る怪我を負った際に治療してくれた医師が後の妻のヘルタ。 戦後は再結成されたドイツ空軍に入隊して中将まで昇進。ドイツ空軍総監も務めた。 出典 アフリカの星/第五〇一統合戦闘航空団全記録 第六集/next world witches/第五〇一統合戦闘航空団要略増補記録集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年) ゲオルギーネ・リヒター GEORGIENE RICHTER 所属 カールスラント空軍第51爆撃航空団エーデルヴァイス第3中隊同中隊はMe262による戦闘爆撃の実験部隊に指定。ガリアで実戦テストを実施。 階級 中尉 使用機材 メッサーシャルフ Me262A-2a(170096号機)Me262は高速力を活かし戦闘爆撃への使用が構想された。 イメージモデル ゲオルグ・リヒター 出典 第1独立特殊作戦航空団全記録 エディータ・ロスマン EDYTHA ROSSMANN 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第4中隊 階級 曹長 身長150cm(秘メ録手牒 下巻) 151cm(第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集) 年齢 19歳(1944年末) 誕生日 1月11日 愛称 「パウラ」「小さい」という意味のラテン語「パルトゥス」に由来。 使い魔 キツネ 使用機材メッサーシャルフ Bf109E-4 メッサーシャルフ Bf109G-2 使用武器MG34 MG42 その他長い軍歴を持つベテランウィッチ。撃墜数は100機未満と、カールスラント空軍内では珍しくない数字だが、その実力は多くのトップエースからも評価されている。 カールスラント中央部、オストマルク国境に近いゲーラ出身。 幼少時に大病を患い体の成長が遅れ、身長が低く体力もあまりない。この体力的なハンデをカバーするために一撃離脱戦法を研鑽。 早くから魔法能力が発現したため航空ウィッチを目指していたが、身体能力の低さから軍の採用基準を満たせなかった。半ば諦めていたものの、ヒスパニアにおける怪異発生に伴いウィッチの大増員に迫られた軍部は、特に魔法力優秀な者に対して身体的な基準を緩和。念願の航空ウィッチとなる事ができた。 但し、士官養成学校の採用基準は緩められていなかったため、一般ウィッチとして採用されている。 適正試験と簡単な訓練の後に軍曹に任命され、ヒスパニアに送られ第88戦闘飛行隊に配属。小柄な体と体力不足は訓練と努力だけではカバーできず、他のウィッチのドッグファイト戦法について行けなかった。 研究熱心な性格から辛抱強く怪異の動きと自分達の飛行を観察し、死角から急接近して急所に一撃を加え、素早く離脱する一撃離脱戦法が有効であり、また自分にも可能な戦法であると気付く。ドッグファイトより疲労が少なく、無駄弾の少ないこの戦法は、新しい戦法を模索していた当時の中隊長メルダース中尉の目に留まり、2人1組を基本とするロッテ戦法を生み出す契機となった。 特に最新型のユニットであるBf109に適した攻撃方法であった事から、メルダース中尉とのロッテ戦法の研究は急速に洗練されていった。 戦役後は曹長に昇進してJG52に転属。新戦法を部隊に伝え、練度を高めるための教育係に任命される。ネウロイ侵攻後は、教育の一環としての新人ウィッチの実地教練等で撃墜数を伸ばした。 勘と反射神経で動く天才型ウィッチの戦い方とは異なり、一撃離脱戦法は理論を他人に教える事が容易だった。 教え上手で人当たりがよく前向きな性格から、新人の教育係として重宝されている。多くの優秀なウィッチが教え子となり、ハルトマン少尉(当時)のように後の大エースへと成長した者も少なくない。 自分の能力に限界がある事を認めているため、育てた「生徒たち」が自分よりも優秀なウィッチになり、自らの階級や撃墜数を越えて成長していく事を楽しみにしている。 素直な新人だけでなく、生意気で天才肌のドッグファイターであっても辛抱強く必要な基礎をしっかりと教える事ができた。 本人も教育係曹長という役割を喜んでこなしており、士官学校への入校を頑なに拒んでいる。 JG52当時、配属されたばかりのハルトマン少尉の長機となり、その後もしばらくペアを組んでいたが、ビフレスト作戦の最中に異なる任務に従事し離れ離れになった。 後にバルバロッサ作戦に参加し、ペテルブルグで結成された第502統合戦闘航空団に所属。同隊でも教導を担当している。 戦場では真面目な先任曹長だが、それ以外では陽気な享楽家で、毎日を楽しく生きるための努力を惜しまない。食材確保のために休日を丸々潰すことも珍しくないという。 素行不良と女好きで知られる同隊のクルピンスキー中尉から新人達を守るべく奮闘するが、半分冗談で、個人同士では頼もしい戦友といえる関係。 声優 五十嵐裕美 イメージモデル エドムント・ロスマン (1918-2004)愛称 「パウル(Paule)」 撃墜数 93 その他新人時代のエーリヒ・ハルトマンの長機だった。 小柄な体躯で、指導者として優秀。 勇猛さでなく頭脳で飛ぶタイプのパイロットで、腕の負傷もあり格闘戦(ドッグファイト)を好まず、遠距離からの奇襲攻撃戦法を得意としていた。 明朗快活な芸術家気質、美声の持ち主で歌が得意。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集/next world witches/第五〇一統合戦闘航空団要略増補記録集/秘メ録手牒 下巻/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年) ハンナ・U・ルーデル HANNA U RUDEL フルネーム ハンナ・ウルリーケ・ルーデル(Hanna-Ulrika Rudel) 所属カールスラント空軍第2急降下爆撃航空団第十飛行中隊隊長後に司令。 階級 大尉 誕生日 7月2日 使用機材Ju87 フラックウルフ Fw190D-9臨時塗装のユニットであり、余っていた新型を一時的に使用した可能性が高い。 その他カールスラント最高(=世界最高)の対地エースで、最強の地上攻撃女王として著名。 作中の撃墜数ベースによる四強(エーリカ・ハルトマン、マルセイユ、ルーデル、シュナウファー)のうちの一角。 第二次ネウロイ大戦勃発時にはオストマルク国際ネウロイ監視航空団に所属。 1940年以降に階級は大佐に、役職は第二急降下爆撃航空団司令に昇進。 声優 上田瞳 イメージモデル ハンス=ウルリッヒ・ルーデル (1916-1982)通称「スツーカ大佐」 「ソ連人民最大の敵」 撃墜数 9 その他急降下爆撃で史上最高の戦果をあげたパイロット。 第二次世界大戦においてドイツ全軍で唯一、黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章を授与された。 ダグラス・バーダーや、第二次世界大戦後に知り合ったピエール・クロステルマンとは生涯の友人となった。 出典 『スオムスいらん子中隊』/『スオムスいらん子中隊ReBOOT!』/第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集/スツーカの魔女/WORLD WITCHES 2018 エリカ・ルドルファー ERICA RUDORFFER 所属 カールスラント空軍第54戦闘航空団 階級 大尉 その他ハンナ・フィリーネとともに、ノヴォトニー、キッテル異動後のJG54を支えるウィッチ。 イメージモデル エーリヒ・ルドルファー(1917-2016) 出典 WORLD WITCHES 2018(ハンナ・フィリーネ) リーケ・ザクセンベルク RIKE SACHSENBERG 所属 カールスラント空軍第44戦闘団(百舌“ヴュルガー”中隊) 階級 少尉 誕生日 7月12日 使用機材フラックウルフ Fw190D-9(600424号機) その他「百舌中隊」では中隊長代理を務める。 イメージモデル ハインツ・ザクセンベルク (1922-1951)愛称「ハイノ(Heino)」 「ヴィマーザール(Wimmersaal)」 撃墜数 104 その他第一次大戦時のエースパイロット、ゴッドハルト・ザクセンベルクの甥。 新人としてのJG52配属時にはエーリヒ・ハルトマンより3ヶ月若く、最年少パイロットだった。 空戦技術に加え、茶目っ気のある人柄で知られる。中隊長リッペルト中尉が撃墜された際に戦死と早合点し、〝通夜代〟にと同中尉が将校クラブに貯めておいた現金200マルクを勝手に引き出して中隊全員で飲み明かすが、その最中に中尉は生還。すると通夜を〝生まれ変わりの儀式〟にしてしまった。 黒海沿岸アナパ基地のシャンペンが底をついたため、後方のニコライエフ基地に“出張”したザクセンベルクは増槽ラックにビア樽を吊り下げて帰還、卓越した操縦技術で無事着陸し隊員から喝采を浴びた。言うまでもなく軍規違反である。 欧州における第二次世界大戦末期には、離着陸時のMe262を援護するためにレシプロ戦闘機で編成された基地上空防衛戦闘機隊の第44戦闘団ヴュルガー中隊(百舌中隊)に所属。彼が搭乗したFw190D-9「赤の1」には、"Verkaaft s mei Gwand I foahr in himmel!"(服を売り払って天国へ!)というスローガンが書かれ、機体下面は味方の対空砲火に誤射されることを防ぐために赤地に白のストライプで塗装されていた。 Me262については「少なくともプロペラの付いていない物は信用しない」と答えている。 終戦間もない1951年6月17日、戦傷の合併症が原因で死去。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集 ハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン・ウィトゲンシュタイン HEINRIKE PRINZESSIN ZU SAYN WITTGENSTEIN 所属 カールスラント空軍第5夜間戦闘航空団第4飛行隊司令 階級大尉 少佐 身長 163cm 年齢 16歳(1944年末) 誕生日 8月14日 使い魔 黒猫 愛称 「姫様」 固有魔法 使用機材ユングフラウ Ju88C-6(C9+DE号機) 使用武器MG151/20 ピストルグリップや電気発火式のトリガー、サブグリップ等を現地改修で装着し手持ち式に改修した爆撃機の防御銃座。 最精鋭である第501統合戦闘航空団にすらなかなか行き渡らない、大威力の薄殻魔法榴弾(マインゲショス)を優先的に配備されている。 その他オラーシャに起原を持ち、カールスラントに移住した名門貴族の家系の出自で、王女(プリンツェシン)の称号を持つ王族。欧州各国に影響力を持ち、一族の中にはバルトランド王室とも深い繋がりを持つ者もいる名家。 幼い頃より貴族として、ウィッチとしての使命を厳しく躾けられて育つ。 正義感が強く、弱者を守る事を使命と心得る一方、出自からやや世間知らずで幼く激し易い一面もある。 無自覚に、自分に出来る事を他人に要求する困ったタイプの天才だが、自己にも厳しい平等さと、生来のカリスマ性や立ち振る舞いから、周囲には一種独特の信者・親衛隊とでもいうべき集団が形成されている。部下や整備班に対し妥協のない態度で臨む一方で、功あったものに対しては柔らかい態度を見せるなど、人心の掌握に関して天賦の才がある。 整備班員の談『リカバーできる程度の整備ミスをして、ぐりぐり踏まれるところをローアングルで観察するだけのお仕事です でもやり過ぎるとクビにされるので、その加減の駆け引きが俺を熱くする』 積極果敢な攻撃重視のスタイルで撃墜数を伸ばし、カールスラント3位(=人類3位)の夜間戦闘エースとなった。ペテルブルグ防衛任務に就いていた1943年6月24日夜に4機連続撃墜、同7月24日夜に6機連続撃墜を記録している。 第5夜間戦闘航空団第4飛行隊での40機撃墜超の戦果を称え、同部隊は第100夜間戦闘航空団第1飛行隊と改称されたが、直後にロンドン防衛任務に引き抜かれ西部戦線に移動、翌年少佐進級の上で第2夜間戦闘航空団司令に任命された。 年齢や戦功の近いシュナウファー大尉を一方的にライバル視していたが、彼女の生い立ちや苦労を知るとを態度を軟化させ、今では一方的に心の友に認定し陰日向に助けを惜しまない。シュナウファーからの評『基本コワイ人。時々親切にしてくれるけど、なんでそうされるのかわからない』 ナイトウィッチの無線通信コミュニティを「子供の遊び」と当初は軽んじていたが、シュナウファー大尉の影響もあって、こっそり参加してみようかと画策中である。 声優 川澄綾子 イメージモデル ハインリヒ・プリンツ・ツー・ザイン=ヴィトゲンシュタイン (1916-1944)撃墜数 83(ドイツ空軍夜間第三位) 通称 「王子」 その他デンマーク貴族ザイン=ヴィトゲンシュタイン家の生まれで、三人兄弟の次男。ナポレオン戦争時代のロシア帝国陸軍指揮官陸軍元帥、ペーター・フリスチャノヴィチ・ツー・ザイン=ヴィトゲンシュタイン・バーレブルクの子孫。 幼少期は欧州各地の様々な学校で学ぶが、1932年にヒトラーユーゲントに入隊すると、翌年にはグループ長となり指導部隊、実践隊等を統率し、地域リーダー学校で更なる準軍事スポーツ訓練を受けた。 1937年にバンベルクの第17騎兵連隊に入隊、同年ドイツ空軍に転籍し戦闘訓練学校に入校、翌年将校に任官し少尉に昇進、様々な飛行場での勤務を経て翌年KG54に配属。 1939年、第二次世界大戦が勃発するとフランス侵攻の西部戦線で最初の実戦を経験し、続いてバトル・オブ・ブリテンにKG1所属の観測員として参加。この間に一旦パイロット訓練学校に戻り、夜間飛行任務に必須の盲目飛行に習熟している事を認定した「 C2 -免許」として知られる「空軍高等パイロット2種免許(Erweiterter Luftwaffen-Flugzeugführerschein 2)」を取得、復帰後は幾つかの作戦を経て夜間戦闘機部隊へ転属。 NJG2に所属し、初戦果を挙げた1942年からNJG5での東部戦線等でスコアを重ね、NJG3を経て1944年1月1日には古巣のNJG2に戻り戦闘航空団司令に任命されるが、1月21日に戦死。乗機はJu88を好み、Bf109への改変命令が発せられた後も、最初の飛行で技術的問題を起こした事もあり改編に応じなかった。 遺骸は一旦埋葬された後に改葬され、現在はオランダ・エイセルスタインで同じく貴族出身のドイツ空軍夜間エースであるエグモント・プリンツ・ツール・リッペ=ヴァイセンフェルトの隣に埋葬されている。 天性のレーダー感覚や射撃センスから戦闘機パイロットとしては極めて優秀ではあったが、完璧主義者の王子気質で、指揮官・将校の器ではないと評された。作戦中にレーダー探知した敵機を見失ったという理由で、無線士/レーダー操作員に機内で直立不動の姿勢をとらせた上、三日間の兵舎内禁固処分にした。 年功と階級を振りかざし、出撃を遅らせた上で自身の到着前に既に他の戦闘機が敵機を捕捉していると、無線通信で名乗りを上げ、戦場を譲るよう通達。 その反面、周囲から「王子」と呼ばれることを嫌っており、あくまで一パイロットであろうとした。 ヒトラーに失望し、その暗殺を考えていたが果される事は無かった。 出典 next world witches/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集/ワールドウィッチーズ ヨーロッパ版Vol.2/ストライクウィッチーズ 劇場版/ストライクウィッチーズ 劇場版 オフィシャルファンブック コンプリートファイル ヴェンデルガルト・シェンク WENDELGARD SCHENCK 所属 カールスラント空軍第210高速爆撃航空団第1中隊中隊長地上爆撃部隊。 階級 中尉 使用機材メッサーシャルフ Bf110C(M8+AC機)ハチのマークが入っている。ハチのマークで知られる第1駆逐航空団第2飛行隊とは別部隊だが、誤認されることが多い。 メッサーシャルフ Me262 その他Me262に搭乗するようになってからのほうが有名。 イメージモデル ヴォルフガング・シェンク 出典 第五〇一統合戦闘航空団活動写真全記録 ハイデマリー・W・シュナウファー HEIDEMARIE-W SCHNAUFER 所属 カールスラント空軍第1夜間戦闘航空団第4飛行隊 階級 大尉 身長 158cm 年齢 15歳(1944年) 誕生日 2月16日 通称 「サン・トロンの幻影」 使い魔 白隼 固有魔法 『夜間視能力』 使用機材メッサーシャルフ Bf110G-4 使用武器MG42 MG151/20 その他カールスラント最強(=世界最高)のナイトウィッチで、1944年末時点で100機に迫る撃墜数の全てが夜間戦闘によるもの。 作中の撃墜数ベースによる四強(エーリカ・ハルトマン、マルセイユ、ルーデル、シュナウファー)のうちの一角。 カールスラント南方、ガリアとの国境に程近いカルフ出身。 幼少時に魔法力が発現、夜目が利いた事からナイトウィッチとしての将来を嘱望されていた。幼少時には夜間視能力の制御ができず、常に薄暗い屋内での生活を余儀なくされた。 10歳でウィッチ養成機関に入校し、能力の制御を含めた教育を施される。夜間視能力の暴発はなくなったが、以前に傷めた視神経は魔法治療でも回復せず、かなり度の強い眼鏡を常用している。 飛行適正も高く、養成学校ではすぐに飛行ウィッチ候補生として飛行訓練を受けた。 卒業と同時に少尉任官され第1夜間戦闘教練航空団に配属、Bf110を受領してナイトウィッチとしての本格訓練を受け、その後正式に同部隊第2飛行隊に配属された時は、飛行技量の優秀さとナイトウィッチとしての能力の高さから既に飛行隊本部付き戦技将校に任命されていた。 実戦でも夜戦で活躍し、特に八木・宇田式呪術陣と組み合わせたリヒテンシュタイン式魔導針に基づく新技術を使用してからは、ネウロイを遠距離から捕捉する事が可能となり、撃墜数は急上昇していった。 人付き合いが苦手な割には指揮能力が高く、大尉に昇進すると同時に第1夜間戦闘航空団第4飛行隊の司令となる。 後に撃墜100機を達成し少佐に昇進、カールスラント最年少の戦闘航空団司令となる。 孤独な幼少期の反動からか、引っ込み思案で繊細。同世代の友人がおらず、遊んだり羽目を外したりした経験がないため、生活は抑制されている。だが同世代の友人を求める気持ちは強く、特にナイトウィッチに対してはそれが顕著である。 早期よりウィッチとしての教育を受けていた事から、どこか自分はこうあるべきという型にはめる事が多い。 所属部隊では、その神秘的な雰囲気や一生懸命さ、それにいつも困っている様子から、上官や部下を問わず人気が高いが、本人はそれに気付いていない。 車が苦手。 大型ネウロイを取り逃がした事からベルギカ領サン・トロンにおける幽霊ウィッチ騒動の発端を作り、調査に訪れたヴィルケ中佐、バルクホルン大尉、ハルトマン中尉、レンナルツ曹長と共に対象の大型ネウロイを共同撃墜。(キミとつながる空) 魔導針を利用したナイトウィッチ同士の交信により、ロマーニャでの夜間高高度偵察訓練従事中にQSLカードを交換した第501統合戦闘航空団のリトヴャク中尉と交友がある。(秘め歌コレクション 2) 声優 植田佳奈 イメージモデル ハインツ=ウォルフガング・シュナウファー (1922-1950)通称 「サン・トロンの幽霊(The Night Ghost of St. Trond)」 撃墜数 121(ドイツ空軍夜間第一位)全てのスコアが夜戦仕様Bf110での夜間戦闘によるもので、西側連合軍機の撃墜数ではハンス=ヨアヒム・マルセイユ、ハインツ・ベーアに続いてドイツ空軍第三位(121機)。 1945年2月21日には、1日に合計9機のイギリス空軍の重爆撃機を撃墜(未明に2機、夜間に19分で7機)。 その他二次大戦開戦2ヶ月後の1939年11月1日、17歳で空軍に入隊すると飛行学生時より技量を認められ、卒業後少尉任官しNJG1に配属されると同時に飛行隊本部付きの戦技将校を拝命していた。 1944年6月22日に84機目の戦果を挙げ、既に戦死していたザイン=ウィトゲンシュタイン(83機)を抜いてヘルムート・レントに次ぐ夜戦スコアNo.2となる。同10月9日、史上2人目となる夜戦スコア100機を達成。 同10月16日、この功績により宝剣付柏葉騎士鉄十字章を授章。 同11月4日、少佐に進級しNJG4司令に栄転。22歳の航空団司令はドイツ空軍で最年少。 終戦後は家業のワイン商を継ぐが、1950年7月13日、ワイン買い付けのため訪れたフランス・ボルドーで自動車事故に遭い、7月15日に収容先の病院で死去。 出典 世界の航空歩兵シリーズ/キミとつながる空/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第四集 エルフリーデ・シュライバー ERFRIDE SCHREIBER 所属 カールスラント空軍第131先行実験隊「ハルプ」第3飛行中隊 階級 少尉 身長 159cm 誕生日 11月11日 使い魔 黒猫 使用機材メッサーシャルフ Bf110 メッサーシャルフ Me262A-1a 使用武器 MK 108 コールサイン 「シュバルツカッツェ1」 その他ふだんはのんびりマイペース、やるときはやるタイプ。 Bf110の搭乗経験があったため、エンジン懸架構造が似たMe262の実験部隊「ハルプ」に配属される。ヘルマ・レンナルツ曹長の長機となるが、レンナルツ曹長には緊張感の欠如をしばしば叱られている。 レンナルツ曹長のパーソナルマーク「敬礼する黒猫」を描いた本人。 イメージモデル アルフレート・シュライバー(1923-1944)撃墜数 5 その他1944年7月、ドイツ空軍におけるジェット機による最初の公認撃墜(ただし損傷による着陸失敗による)を挙げたエース。 1944年11月、不時着時に塹壕に着陸脚を取られ横転、戦死した。 出典 『ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲』/WORLD WITCHES 2018 ヴェンデリーン・シュレーア WENDELIN SCHRER 所属 カールスラント空軍第27戦闘航空団第8中隊 階級 大尉 誕生日 2月12日 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2/trop(赤の1号機) その他北アフリカ戦線でマルセイユに次ぐ撃墜数を上げ、その後も出撃回数は少ないものの、超大型ネウロイを含む多数の撃墜を果したエース。大物食いで知られる。 ララサーバル中尉(当時)とのペアはスフィンクス作戦後の大型ネウロイ撃破に活躍。陽気で知られるヒスパニア人ながら厳格で生真面目なララサーバル中尉とは相性の良いペアであった。 両者とも非常に口数が少なく、その会話は必要最低限の一言二言の単語だけが続く非常に面白みのないものであったという。ただ一度、食生活に関して延々激論を交わした事がある。 食には無頓着で、何でも食べられればそれでいいという考え。 43年4月には大尉となりシチリア方面へ転属。 イメージモデル ヴェルナー・シュレーア (1918-1985)撃墜数 114四発重爆26機を含む102機が米・英軍機で占められる。 撃墜数114のスコアに要した総出撃回数はたったの197回。ハルトマン352機/1425回、バルクホルン301機/1104回、マルセイユ158機/382回というスーパーエースの数字と比較すると、出撃回数に対するスコア比率において如何に非凡な戦果であるかが分かる。 その他北アフリカ戦線における撃墜数でハンス=ヨアヒム・マルセイユに次いでドイツ空軍第二位。 マルセイユ亡き後のJG27のトップエースとしてスコアを伸ばし、エーゲ海・シシリー島・南部イタリアと後退しながら奮戦。 1944年3月14日、本土防空部隊III/JG54飛行隊司令に転じるが、8月4日にエンジン故障による不時着で重傷を負い3ヶ月の入院。 負傷が癒えると戦闘機隊指揮官学校付きに補されて後進の指導に当たったが、翌1945年2月14日、少佐に進級しJG3航空団司令官に任ぜられ、再び第一線に復帰。 デンマークに近いシュレスビヒ・ホルシュタイン地方に後退し最後の防空戦に従事。 戦後は民間人として過ごした。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第六集/ワールドウィッチーズ アフリカ版No.6 オティーリエ・シュルツ OTTILIE SCHULZ 所属 カールスラント空軍第27戦闘航空団第3中隊 階級 上級曹長 その他ゲアトルーデ・ホムート中尉の僚機。 ホムート中尉の負傷転出と同じ頃に第3中隊から転出。 イメージモデル オットー・シュルツ(1911-1942) 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 グーニラ・シュペヒト GUNILA SHPEHIT 所属 カールスラント空軍第26駆逐航空団第1飛行隊付補佐官部隊マークは「ネウロイを追い回す魔女」。 階級 少佐 使用機材 メッサーシャルフ Bf110C(U8+BB機) 固有魔法 魔眼 その他優れた魔眼の持ち主で、坂本美緒少佐と並び眼帯で有名なウィッチ。 優秀な指揮官。報告書の出来に定評があり、任務では完璧主義者として知られる。 パーソナルマークは「空飛ぶ鉛筆」。 イメージモデル ギュンター・シュペヒト(1914-1945) 出典 第五〇一統合戦闘航空団活動写真全記録 ヴォルフヒルダ・トネ WOLFHILDA TONNE 所属 カールスラント空軍第53戦闘航空団第3中隊 階級 中尉 誕生日 2月28日 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-4(黄の7番機)東部戦線用塗装の上にトロピカル塗装で塗り直されているユニット。 その他東部戦線や地中海方面で活躍したウィッチ。 イメージモデル ヴォルフガング・トネ (1918-1943)撃墜数 122 その他JG53に所属し、東部戦線・北アフリカ戦線で活躍したエース。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第六集 テオドーラ・ヴァイセンベルガー THEODORA WEISSENBERGER 所属カールスラント空軍第5戦闘航空団第2飛行隊司令 カールスラント空軍第7戦闘航空団司令 階級大尉 少佐 誕生日 12月21日 使用機材メッサーシャルフ Bf110 メッサーシャルフ Bf109G-2/R6(白の4号機) メッサーシャルフ Me262A-1a(111002号機) その他北極地区を担当したJG5のトップエース。 元々はBf110を使用していたが、Bf109に乗り換えてから急激に撃墜数を伸ばし、44年7月には200機撃墜を果たしている。 新型機用の部隊として最初に指定された実戦部隊である第7戦闘航空団に大尉で転属し、最初は第1飛行隊司令、次いで少佐に昇進し航空団司令となった。 イメージモデル テオドール・ヴァイセンベルガー (1914-1950)撃墜数 208(ドイツ空軍10位)うち8機がMe262によるもの。 愛称 「テオ」 その他ヘッセン州ミュールハイムに生まれる。 早くからグライダー飛行の免許を取得していたが、空軍へ入ったのは遅く、大戦勃発後に双発機Bf110パイロットとして訓練を受け、部隊配属時には既に27歳近くであった。 ノルウェー北部に展開していた1(Z)/JG77に曹長として配属され、1942年9月8日までに23機の撃墜を記録。 1942年1月の部隊改変を挟み、9月15日に6/JG5に転籍してBf109を愛機とすると急激にスコアを伸ばし、騎士鉄十字章を授章。1943年3月には33機の高密度撃墜を記録。 1943年6月15日に中尉進級の上7/JG5中隊長に昇格、7月4日には7機撃墜し100機撃墜を突破。8月2日付で柏葉騎士鉄十字章が授与され、極北戦域を代表するエースとなる。 1944年4月20日付で大尉に進級、II/JG5飛行隊司令官に昇格。6月には連合軍のノルマンディー上陸作戦に対しII/JG5を率いフランスに移動、米英機を相手にスコアを伸ばし、7月25日は8人目の200機撃墜エースとなった。 ドイツ本土に後退後、同年秋にII/JG5がIV/JG4に改編され、12月1日付でMe262による本土防空部隊であるI/JG7飛行隊司令官に補され、翌45年1月15日に罷免されたシュタインホフの後任としてJG7航空団司令に抜擢、少佐に進級。以後終戦までMe262で出撃を続けた。 同じく208機撃墜でドイツ空軍10位のエースであるエールラーとは上官・部下として、またスコアを競う戦友としてJG5、JG7の長い期間を共に過ごし、彼の最後の通信を受けている。 戦後はレーシングドライバーとなるが、1950年ニュルブルクリンクで開催されたレースで事故死。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 ヨハンナ・ウィーゼ JOHANNA WIESE 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第1飛行隊長 階級大尉 少佐(ガリア解放後) 身長 163cm 年齢 18歳(44年時) 誕生日 5月7日通称 「クバンの獅子」 使い魔 パグ 固有魔法 不明 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-6 メッサーシャルフ Bf109G-4東部戦線の補給の都合からその時々に応じて使える機体に乗っていたため、複数の同タイプ機を使用している。 その他バルクホルンが第52戦闘航空団第2飛行隊長だった時、第1の隊長を務めていたウィッチ。 真面目なお姉さんタイプだが、天然でお色気女教師のオーラが漂う。バルクホルンとしては同世代の相談相手として貴重な人物だった。 彼女がいなければ、皇帝に謁見するための小旅行で、バルクホルンの胃に穴が開いていた事だろう。 バルクホルンが第501統合戦闘航空団にいた頃は教官任務で一線を離れていたが、ガリア解放後に少佐に昇級し前線復帰。 1943年、クバン方面にてナージャ・ポポワを保護、部下とする。 イメージモデル ヨハネス・ヴィーゼ (1915-1991)通称 「クバンの獅子」 撃墜数 133 その他シュレジェン地方のブレスラウ出身。 1934年に19歳で国防隊に入り第6歩兵連隊に配属されたが、ドイツ再軍備宣言に伴い1936年に空軍に転属、見習士官専修過程に入る。当初は偵察機パイロットとして勤務したが、1939年10月に戦闘機パイロット専修に転科。 1941年6月22日の独ソ戦開始時はJG52本部付副官の一人だった。 同9月23日に初撃墜を記録、翌1942年6月26日、撃墜スコアこそ7機と低かったものの指導力を買われ中尉に進級、2/JG52中隊長に補された。 1943年1月5日、53機撃墜の功績により騎士鉄十字章を受章。 同5月11日、大尉に進級しI/JG52飛行隊司令官に昇格。これを境にスコアは急上昇に転じる。6月8日に75機、7月5日には一日で12機のIl-2を撃墜し88機、7月17日には100機に到達。 その後、戦況の悪化からペースは落ちたが、翌1944年3月2日には133機となり柏葉騎士鉄十字章を授与された。 同6月11日付をもって本国の戦闘機隊指揮官学校教官に補され第一線を退くが、前線部隊指揮官クラスの相次ぐ消耗により12月1日には少佐に進級の後JG77司令官に補され、再び前線に戻った。 同12月24日、ボットロプ上空で英軍スピットファイアに撃墜され重傷を負い、そのまま終戦を迎えた。 戦後はエーリヒ・ハルトマン同様、ソ連に対する戦争犯罪という不当な理由で同国に拘留され、1949年11月末にようやく釈放され西ドイツに帰還。 エーリヒ・ハルトマン帽子事件当事者の一人。 出典 島田フミカネTwitter/WW2018/WW魔女たちの航跡雲 ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ MINNA DIETLINDE WILCKE 所属 カールスラント空軍第3戦闘航空団司令 階級 中佐 (Oberstleutnant) 身長 165cm 年齢 18歳(一期)19歳(二期1話以前に誕生日を迎えている) 誕生日 3月11日 使い魔 灰色狼の 「クラヴァッテ」ドイツ語でクラヴァッテと発音する単語"Krawatte"は「ネクタイ」を意味する パーソナルマーク 外枠が白いダイヤで内側に茶色のスペードと灰色狼 通称 「スペードのエース」ヴォルフ=ディートリッヒ・ヴィルケが「ピーク・アス(Pik As)」(スペードのエース)の部隊章で有名な第53戦闘航空団(JG53)で活躍したことに由来する思われる。 愛称 「フュルスティン」(女侯爵) 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2/R6(一期) メッサーシャルフ Bf109K-4(機番不明)(二期)ガリア解放後、ベルギカ国内の基地に駐留中にノイエ・カールスラントから届いた新型機。 使用武器MG42 (Maschinegeweher 42) 固有魔法 『三次元空間把握能力』感知系に分類される。近隣全方位のあらゆる目標を感知・識別し、その位置・数・目標の種別を分類することができる。 その他カールスラント東部、オストマルクとの国境に近いポズナニア出身。一説には、バッハの後妻で声楽家でもあるアンナ・ヴィルケの子孫ともいわれており、その為かヴィルケ家では音楽が盛ん。 幼少時から声楽家を目指していたこともあり、歌が得意。ウィーンの音楽学校かザルツブルグにあるモーツァルテウムへの留学を考えていたが、ネウロイの侵攻により断念。ウィッチへの道を選択した。隣家に住んでいた青年、クルト・フラッハフェルト(KURT FLACHFELD)を兄のように慕っており、彼のピアノにあわせよく歌っていた。 出航する空母赤城への餞に、『リリー・マルレーン』を披露。(一期8話) 平和が訪れた際の将来の夢は歌手。(秘め声CD 4) ネウロイ侵攻時は中尉として第53戦闘航空団第7中隊の中隊長を務め、カールスラント撤退戦の中で大尉に昇進、同部隊の第3飛行隊司令となった。後にガリアで第3戦闘航空団への再編成が行われた際、その司令官に就任している。 カールスラント撤退戦の中でバルクホルン大尉やハルトマン中尉と親交を深めた。 ブリタニアに渡った後、上層部に統合戦闘航空団の設立を提唱。坂本少佐と共に隊員選定等に尽力し、ガランド少将やダウディング大将の後押しを受けて第501統合戦闘航空団を設立させた。 ガリア解放後は第501統合戦闘航空団の解散に伴いバルクホルン大尉、ハルトマン中尉と共にベルギカのシントィルイン(サン・トロン)へと異動し、カールスラント奪還作戦に従事していた。 作戦指導や部隊運営に長けており、自分個人の戦果を追求するよりも、部隊全体の効率的な戦果に重点を置いている。ロマーニャでの501JFW再結成以降は出撃よりもデスクワークの方が圧倒的に長く、撃墜数は長らく199機で止まっていた。基地内に侵入した超小型ネウロイを単身の徒手空拳で撃破し、後日200機撃墜を讃えられ柏葉宝剣付騎士鉄十字章を授与された。(二期7話)この偉業はカールスラント魂の具現として大きく報道され、一時期は「ミーナ中佐に続け」とのスローガンが広まるほどだった。 ヴェネツィア解放後は再びサン・トロン基地へと異動し、ハイデマリー・W・シュナウファー大尉を指揮下においた第1独立特殊作戦航空団を編成。 ベルリン奪還作戦発動にあたり、ネーデルラントにて501JFWを再々結成する(三期2話)。 代々音楽家を輩出した家系からか、気品に溢れ物腰優雅で柔らかい。滅多な事では怒らないが、理不尽に対しては誰であろうと真っ向から反対する気骨の持ち主。 柔軟な思考と臨機応変さを持ち合わせているが、心の中の最後の一線を越えると脆く、規則にすがって精神の均衡を保とうとするあまり杓子定規になる面がある。整備兵に志願して軍に在籍していたクルトをパ・ド・カレー撤退戦で喪い、特に親しい人の生死に関わる判断が要求される場面では取り乱し易い傾向があるようだ。 第501統合戦闘航空団結成以前からの戦友であり、部隊運営で立場を共にする事の多い坂本少佐には、友情を越えた特別な感情を抱いているような描写がある。養成所で教官として過ごしている坂本少佐の生徒との関係を心配している。(秘め声CD 6) 同隊の坂本少佐と宮藤軍曹が共に極端で破天荒な言動が多い事から、扶桑皇国のウィッチ全体にある種の諦念に似た偏見を持っている。 誰もが悶絶していた肝油をおかわりするなど、常人とはかけ離れた味覚の持ち主である。(一期6話) シャワー派で、大人数で入る扶桑式の大風呂には苦手意識があるようである。一人で入浴できるタイミングを見計らっている可能性がある。(二期7話) 声優 田中理恵 イメージモデル ヴォルフ=ディートリッヒ・ヴィルケ (1913-1944)所属 ドイツ空軍(ルフトバッフェ) 通称 「フュルスト」(侯爵) 撃墜数 162 出典 TVアニメ(2008年) など多数 パウリーネ・ツォルナー PAULINE ZORNER 所属 カールスラント空軍第5夜間戦闘航空団第3飛行隊飛行隊長 階級 少佐 使用機材 メッサーシャルフ Bf110G-4(C9+AD機)夜戦用だが、味方の対空砲による誤射を避けるため目立つ白色迷彩で塗装。 その他技量の高いナイトウィッチで、味方の対空砲火のなかを飛行することも多かった。 イメージモデル パウル・ツォルナー(1920-2014) 出典 第五〇一統合戦闘航空団活動写真全記録 アーデルハイド ADELHEID 所属 カールスラント空軍第2急降下爆撃航空団第10飛行中隊 階級 少尉 イメージモデル 不明候補 エルンスト・ガーデルマン (1913-1973)その他 ハンス=ウルリッヒ・ルーデル機の後部機銃手(四代目と思われる)。 候補 アルフレート・シャルノヴスキーその他 ハンス=ウルリッヒ・ルーデル機の後部機銃手(初代と思われる)。 出典 スオムスいらん子中隊 フラバク HRABAK 所属 カールスラント空軍 階級 大尉 その他ベルリン防衛戦からカールスラント撤退戦にかけての戦いでハンナ・フィリーネと親交を結び、切磋琢磨しあうライバル関係となる。 イメージモデル ディートリヒ・フラバク(1914-1995) 出典 WORLD WITCHES 2018(ハンナ・フィリーネ) シュトライプ STREIB 所属 カールスラント空軍第1夜間戦闘航空団司令 階級 少佐 使用機材 ハインツェル He219 その他ファルク少佐とともに夜戦部隊の作戦運用に尽力。1943年7月にファルクがNJG1から異動したため、後任の航空団司令に就任。 He219の開発に協力し、NJG1に持ち込んだ。司令就任前、同機材でネウロイ5機連続撃墜を記録してHe219の優秀性を証明している。 すでに魔法力の減退期を迎えていたため、以後はデスクワーク中心となった。 イメージモデル ウェルナー・シュトライプ(1911-1986) 出典 第五〇一統合戦闘航空団活動写真全記録 カールスラント帝国航空隊 イメージモデル ドイツ帝国陸軍航空隊 オズヴェルタ・ベルケ OSWELTHA BÖLCKE 所属 カールスラント帝国航空隊 誕生日 5月19日 その他第一次大戦時のウィッチ。 空戦の基本ルール8項目からなる「ベルケの格言」をまとめる。 イメージモデル オスヴァルト・ベルケ (1891-1916)通称 「空戦の父」 撃墜数 40 その他第一次世界大戦のドイツ戦闘機エースで、後の大エースとなるリヒトホーフェンを指導。 現代のパイロットにも受け継がれる「ベルケの格言」を残した。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集 マキシ・インメルマン MAXI IMMELMANN 誕生日 9月21日 その他第一次大戦時のウィッチで、ベルケの部下。 インメルマンターンと呼ばれる空戦テクニックを考案。 イメージモデル マックス・インメルマン (1890-1916)通称 「リールの鷲」 撃墜数 17 その他インメルマンターンと呼ばれる空戦機動を世界で最初に行なう。 戦闘機パイロットとして初めてプール・ル・メリット勲章を授章。ブルー・マックス(Blue Max=独 Blauer Max)の語源となった。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集 カールスラント陸軍 イメージモデル ドイツ陸軍 シャーロット・リューダー CHARLOTTE LÜDER 階級 軍曹 その他試作重戦車ユニット6号「ティーガー」の陸上装甲歩兵。 イメージモデル 不明候補 ハンス・ゲオルグ・リューダー少佐 (1908-1989)1942年ドイツ軍第90軍団の一部として初めてティーガーと共にアフリカに派遣された第501重戦車大隊中隊長。 独自に編成したリューダー戦闘団を率いてチュニジアの防衛に当たった。 戦後は連邦軍で連隊長等歴任。 出典 砂漠の虎/スフィンクスの魔女/加東圭子 北アフリカ戦場寫眞記録 フレデリカ・ポルシェ FRIEDERICA PORSCHE 階級 カールスラント陸軍技術少佐 その他1942年の時点では元魔女(エクスウィッチ)。 うやむやのうちに航空魔女として復帰し、シールドが使えないのに戦闘に参加し続ける猛者。愛の力? イメージモデル 不明候補 フェルディナント・ポルシェ (1875-1951) 出典 砂漠の虎/スフィンクスの魔女/スツーカの魔女 民間 カルラ・バウア KARLA BAUR 所属 メッサーシャルフ社テストウィッチ 誕生日 11月13日 使用機材メッサーシャルフ Me262HG1(V9号機)Me262の原型9号機を改造したユニット。 主翼の後退角を増加させ、空気抵抗を減少させて高速性能を上昇させた。 開発中の新型エンジンHeS011Aを搭載する計画もあったが、バルクホルン大尉のテストで同エンジンの不具合が発覚した為、HG2、HG3のテストはJuma004Cで行われている。 イメージモデル カール・バウア (1911-1963)その他メッサーシュミット社のテストパイロット。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 W・ブルーメ W BLUME 所属 アロド航空機製造 誕生日 1月10日 その他先の大戦のエース。 退役後に航空工学を学び、技術者としてアロド航空機製造に入社。 バイエルン天空工場社に移籍したレテル博士の後を引き継ぎ、練習機Ar66の設計を継続させ32年に無事初飛行させた。良好な成績を収めた為、カールスラント空軍の基本練習機として大量採用が決定。 イメージモデル ヴァルター・ブルーメ (1896-1964)撃墜数 28 その他第一次世界大戦時のドイツのエースパイロットで、後年は航空機設計技師として活動した。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 G・フィルゼン G FIESEN 所属 フィルゼン 誕生日 4月15日 その他前の対戦で活躍したウィッチで、航空機会社フィルゼン社を設立。 退役後、当初は曲技飛行で生計を立てていたが、従来の機体に不満が生じ、自ら曲技飛行機を設計、開発を行った。うち1機がRK-26で、自身が同機を使用してアクロバット飛行競技会で優勝した事で注目を浴びた。 RK-26はバルトランド空軍によって練習機として採用され、この時の売却益や競技で集めた資金を元に、1930年に自らの会社を立ち上げた。 イメージモデル ゲルハルト・フィーゼラー (1896-1987)撃墜数 19 その他第一次世界大戦時のドイツのエースパイロットで、印刷業・曲技飛行パイロットを経て航空機設計者となりフィーゼラー飛行機を創立。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 ペトラ・ゴットハルト PETRA GOTTHARD 所属 ハインツェル社 使用機材 ハインツェル He162V1(200001号機)各種試験を行った試作機。 その他ハインツェル社のテストウィッチ。He162V1(200001号機)のテストを行った。2度めの試験飛行で接着剤不良が判明し、ブリタニアへの協力要請が出された。 イメージモデル ゴッドハルト・ペーター(Gotthard Peter、?-1944)その他He162の飛行試験にあたったが、デモ飛行時に接着剤の不良からエルロンが脱落し墜落、殉職した。 出典 第一独立特殊作戦航空団全記録 エルネスタ・ニールマン ERNESTA NIERMANN 所属 ノイエ・カールスラント 「魔女の世界」新聞社 その他「魔女の世界」新聞社の女性記者でウィッチ。 ウィッチの養成学校を出ているが、実戦経験はない。 騒がしくおっちょこちょいなところがあるが、意外な根性を持つ。 1941年、配属一年目にしてハンナ-ウルリーケ・ルーデル大佐の取材のためオストマルクの前線に派遣。「特等席」として航空ストライカーユニットを用意され、ともに出撃するはめになる。 ルーデル大佐による陸上超大型ネウロイの撃破を目の前で取材し、その理解者となる。 イメージモデル エルンスト=アウグスト・ニールマン(1914-?)その他ハンス・ウルリッヒ・ルーデルの後方機銃手のひとり。 もとは従軍記者だったという。 出典 『ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲』 ギュンター姉妹 GUNTHER SCHWESTERN 所属 ハインツェル社 誕生日 12月8日 その他設計者かつウィッチであり、ハインツェル社に招聘された。 招聘後の1931年、直ちに高速郵便機のHe70を設計、翌32年には初飛行に成功し、8個の速度記録を樹立。この機体の一部は軍用機として採用され、爆撃機や偵察機として使用されている。 He70を拡大強化した高速輸送機のHe111を開発。同機は後に爆撃機となったが、ストライカーユニットの開発に注力する必要があった為、爆撃機型の完成は遅れ、ネウロイ侵攻時にようやく配備が始まった。 ハインツェル社最初のストライカーユニットであるHe49を設計、32年に初飛行させた。カールスラント空軍としても初の国産ユニットであり、テストと改良の後にHe51として正式採用されている。 高速であったが扱い難く、同時期の諸外国のユニットと比べると、取り立てて特徴のある機体ではなかった。 形状自体も宮藤理論が導入される前で、エンジン背負い式の凡庸な物だったが、他の国産ユニットが完成していなかった為、主力機の地位を獲得した。 36年にヒスパニア戦役が勃発すると、同機はヒスパニアに供与され、後には義勇軍であるコンドル軍団が使用して参戦した。 怪異が強大化するに従って対抗が難しくなり、Bf109が完成すると直ちに主力ユニットの座を奪われ、地上攻撃型ユニットへ、更には練習用ユニットへと改変されている。 イメージモデル ギュンター兄弟 (1899-1969(兄) -1937(弟))その他ハインケル社に招聘された双子の航空技術者。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 K・タンク K TANK 所属 フラックウルフ航空機製造設計主任 誕生日 2月24日 その他1931年にフラックウルフ航空機製造に吸収合併されたアルケミスト社の主任設計者で、合併と同時にフラックウルフ社の設計主任となった。 Aシリーズ軽輸送機等の開発を続け、32年には複葉複座のA44を徹底改修し、操縦性能に優れ曲技飛行も容易な機体として完成。高等練習機Fw44としてカールスラント空軍に採用され、民間のパイロット学校やエアスポーツ連盟等でも使用された。 欧州各国やリベリオン等多数の国家で採用され、1,500機以上が生産されている。 自ら設計した単葉のFw56高等練習機は、33年に初飛行、35年に他社との競争審査を受けた結果、カールスラント空軍に採用された。約1,000機の生産が行われ、フラックウルフ社だけでは生産が間に合わず、他の会社でもライセンス生産が行われた。 ヒスパニア戦役等によってストライカーユニットの生産拡大の必要が生じた際、エンジン供給の不安から異なるエンジンを使用したユニットの開発指示が38年に同社に下され、これを受けてFw190を開発し翌39年に初飛行。自らも過去に騎兵科のウィッチであったタンクの「戦闘用ユニットはサラブレッドではなく軍馬であるべき」との持論から、同ユニットは空戦性能や速度性能も優秀で、その上自動操縦も備えて操縦し易く、メンテナンスも修理も簡単で、大量生産も可能と理想的なユニットに仕上がった。 その優秀な性能からBf109に代わって主力戦闘ユニットにとの声もあったが、ノイエ・カールスラントへの疎開とその後の工場再立ち上げに手間取った為、量産が遅れて主力の座を勝ち取る事はできなかった。 しかし大量生産は行われ、頑丈な構造から戦闘爆撃ユニットとしても使用されている。 イメージモデル クルト・タンク (1898-1983)その他1931年から1945年までフォッケウルフ社の設計部門を指揮し、Fw190をはじめ第二次世界大戦における重要な航空機を設計した。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 フリーダ・ヴェンデル FRIDA WENDEL 所属 メッサーシャルフ社テストウィッチ 誕生日 2月21日 使用機材メッサーシャルフ Me262V1(PC+UA機)試作1号機。噴流式エンジンの開発に手間取っていた為、従来の魔導エンジンも搭載されている。 試作噴流式エンジン完成後に搭載してテストを行ったが、故障でエンジンが停止。通常エンジンを稼動させて着陸した。 イメージモデル フリッツ・ヴェンデル (1915-1975)その他空軍で飛行教官を務めた後、メッサーシュミット社の主任テストパイロットとなった。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集